18・ヘタレな勇者はボコボココース。
帰路は順調だった。
小物な魔物が少し出ただけだった。
明日は王都と言う時に騎士が隊列を組んで通って行った。
丁度宿場な街で宿泊中だったので陰にかくれてやりすごした。
見知った顔もチラチラあったからね。
オレ達の捜索かどうかは分からなかったけどやっぱり警戒は
緩めちゃあイケナイなと思ったよ。
次の日に無事に王都に到着。
商人さんにお世話になったお礼を言って任務完了のサインをもらって
ベテランさん達とギルドに報告にいった。
報酬は多少の先払いと完了証書のサインで確認されてからの
後払いということになっている。
街中のお仕事だと全額後払いのことが多いけどね。
ギルドで支払いを受けて帰ろうとしたら受付嬢に呼び止められた。
この人は今回の見習い護衛の仕事を勧めてくれた人だ。
仕事の感想なんかも調査してるので協力してほしいと奥の
面談室のようなところに案内された。
お茶を持ってくるから待っててと言われたんだけど入れ替わりで
別の人が入って来た。
なんと魔導師大先生だった!。
「ダンジョンで行方不明のハズの勇者たちがこんなところに居るって
どういうことかなぁ?(笑。)
師匠のオレにも内緒で冒険者ゴッコたぁ楽しそうだな。
説明する気があるんなら聞いてやってもイイぞ!。」
大先生はなんとココのギルドマスターなんだそうだ。
あの初心者専門の先生は弟子の一人であの人の話でオレに興味を持って
城に潜り込んだんだという。
全然「潜って」なかったと思うんですけど。
でもこの人には実力で敵う訳もないので事情は全面開示した。
ダンジョンで付いて行った冒険者にボス部屋に落とされたと。
しかも彼等はソレを城のえらそうな奴から依頼されていたと。
まあ、彼等には彼等の事情があったからね。
恨むとかって気持ちは無いんだよ。
ギルマスな大先生は難しい顔をしていた。
まあ、証拠のある話じゃあないしな。
証人は居ても素直に証言するかどうか・・・
貴族相手で証言なんかしたらどんな目に会わされるか・・
オレ達をポイする気があるヤツがいる城に帰るなんてとても
できなかったんだよ。
王女も最初だけで一度も様子を見に来たわけじゃあない。
お役御免なら逃げちまえ!と思ったんだ。
首輪も鬱陶しかったし・・。
「事情は分かった。
その冒険者たちについては気になることも有るから調査する。
城の連中の誰が命じたかもな。
ところで勇者は随分レベルアップしたみたいだな。
冒険者ゴッコもムダじゃあなかったってコトか。
ちょっと腕試しさせてくれないかな?。」
あー・・結果は見えてるけど断れるわけないよな。
覚悟を決めて行って来い!
お前は〔勇者〕なんだゾ!。




