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16・ヘタレな勇者はオバさん限定。

 次の日には魔物が出たのだけれど索敵で分かってたので誰も慌てずに済んだ。

勇者も今度は人ではなく魔物だったせいか落ち着いて対処していたと思う。


目的地に近くても油断できないんだなぁ・・とぼやいたら

近くの方がかえって油断禁物なんだとベテランさん達に笑われてしまった。


まるで木登り名人のお話みたいだね。

木のテッペンより地面に近くなってからのほうが落ちやすい

ってお話だったと思う。


目的の街は国境近くの街だった。

国境には関所を兼ねた砦があるのだけれどソレとは別に造られた

交易拠点の街だそーだ。


ココで運んできた荷を売りさばいてココから別の商品を仕入れて行くんだと

商人さんは言う。

まあ行きも帰り商品満載なんだね。

盗賊も狙いたくなるよなぁ。


ここで三日待機・・つまり自由時間だね。

帰りも同じメンバーで警護することになっている。

見習いなので街中の軽い仕事はしててもイイと許可が出た。

なので気楽な半日仕事をしてみることにした。

後の半日はその辺りの見物ということで。


一日目は公園の改造のお手伝い。

お役人の半日休みの日だとかで作業も半日だそうなんだけど

一日丸々休みたいって人がでてしまったそうでその代理だね。

オレも勇者も土魔法ができるので半日で三日分が片付いた。


魔法使いや魔術師は大抵護衛とか魔物退治とかダンジョンの探索なんかの仕事を

するそうで工事なんかは引退した老人が小遣い稼ぎにするくらいなんだと言う。


「戦争にでもなれば砦や城なんかの工事に魔法使いを動員するそうなんだがな。

オカゲで仕事が捗ったよ。

公園なんでみんなが完成を待ってるからな。ありがとよ。」


親方はゴキゲンで完了証書にサインしてくれた。


公園は多少ながら高台になっていた。

一番高い場所は街が見渡せた。

元の世界のオレ達の街の運動公園もこんなふうに街が見渡せた。

でもオレも勇者もそれは口には出さなかった。

口に出したら何かが崩れそうな気がしたから・・


二日目は支神殿のお掃除のお手伝いだった。

この街は大きいので本神殿の他にいくつか支神殿がある。

午後から支神殿でバザーを開催するそうで信者さんはそちらの

準備に大忙しだった。

ソレで午前中だけのお仕事だったんだね。


他の支神殿で火事があったそうでココの神官さんたちはソコの

お手伝いにでかけてるんだそうだ。

ココはバザーがあるので信者さんがオレ達を雇ってお掃除をさせよう

ということになったんだと言う。

バザーの後でお祈りと慰労会があるんだって。


お掃除・・ね。

クリーンの魔法はココでも有効かな?と思いつつトライ。

ラノベによく出て来る生活魔法だけどコノ世界で使えるとは限らない

と思ったんだけどね。

できちゃったんだよ。おぉ!ラクチンだねぇ。

半日どころか五分もかからずできちゃった。


留守番のシスターにチェックしてもらってサインをもらった。

でもヒマになっちゃったのでバザーの準備のお手伝いもした。

そうこうしているうちに緊急事態発生!

脚立の上にいたオジさんが落っこちた。


いつもならココは教会なので神官さんが軽く治療するけれど

今日は留守でシスターは歳なのでできないと。

ということでオレにヤレ!と勇者。


いいのかねぇ・・オレって神官さんより下手なんだよ?


ともかく回復魔法をかけてみた。

場所が神域なせいか、いつもより効き目がイイ気がした。

なんとか復活!。骨折だったんだけどね。

オジさんは午後のバザーに参加できるのを喜んだよ。


学校でやってたバザーを思い出して午後はフラフラとバザー見物をした。

シスターに捕まって三々五々とやってくる患者さんの治療を

するハメになってしまった。


でも、バザー会場なので料金を払ってもらったけどソレはココの神殿に

寄附ということに・・

シスターさん・・さすがに上級者です。


勇者はなぜかバザーのオバさん達に気に入られたようでアチコチに

引っ張りまわされていた。


そうして一日が済んだら山のようなバザー品をお土産に持たされてたよ。

コイツ・・・売れ残りの処分先にされたのか?

まあ・・手作りのお菓子なんかもあったから皆さんに悪意があったとは

思えないけどね。


しょうがないのでマジックバッグに入れて置くことにした。

どこかで売るしかないかなぁ。

でも好意でくれた品なんだよねぇ。


コイツってオバさんにはモテるヤツだったんだな。

元いた世界じゃあ誰も周りにいなかったのに・・と

ギャップに悩む魔術師くんなのでした。

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