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15・ヘタレな勇者は文句をたれた。

 勇者が落ち着いたので回復魔法をかけてやった。

周りを見回すと負傷者が結構いたので順に端から回復魔法を

掛けて回った。

「神官でもないのに回復魔法ができるのか!」と驚かれた。


勇者アイツに神官さんが掛けてるのを見て冗談で習ってみたら

できちゃったんです。

神官さんほどの威力はないですし魔力もいっぱい喰われます。

でも回復薬よりイイですよ。

なにしろタダですから。


そう言ったらみんな笑ってくれた。


ココの回復薬は結構イイもので効果は高いと思う。

でもタダじゃあない。値段もソレナリなんで多少の傷だと軽い

手当で済ますことも多いようなんだ。

神官さんなら回復魔法の料金も要るしね。


オレの回復魔法は劣化版みたいなモノなので料金なんか取れない。

それでも回復薬を使わなくてイイというのは嬉しかったみたいだ。


懐いた馬がやられていた。

足を・・・

ココの馬も足がイカレて立てなくなるとどんなに世話をして

やっても立てないことが強烈なストレスになるそうだ。

つまり・・馬の心が壊れていくんだと・・


そうなる前に殺してやるんだと言う。

でも止めた。

そうして回復魔法を足にかけた。

コイツは人の為に働いて人のせいでケガをして人に殺されかけている。


そう思ったら放って置けなかったんだ。

限界ギリギリまで魔力を使った。

ココまで使ったことは無かった。

なんとか治したけどオレは気を失ってしまった。

気が付いたら馬車の中に寝かされていた。

馬車は動いている。


「ありがとう。馬は無事にこの馬車を引いてるよ。

もう少し休んでいていいよ。オカゲで護衛達も馬も元気だ。」


商人さんは意外とやさしい言葉をかけてくれた。


「まあ、馬も財産だからね。

治療してくれたから礼の一つくらいは言わせてもらうよ。

回復魔法は別料金で払ってもいいんだが?。」


勝手に治したんですから要りませんよ。

あのには懐かれちゃってましたしね。

見習い護衛のオレよりもベテランさんや馬のほうが隊商には重要ですから・・。


それでも商人さんはボーナスを皆に配ってくれた。

オレの分は多少ながら多かったようだ。

勇者はまたスネた。

オレだって頑張ったんだと。

まあ・・文句を言えるくらいの元気はでたらしい。


目的の街で奢ると言ったら機嫌が直った。

意外と現金なヤツだったようだ。


そういえばクラスの中だと周りに文句なんか言えないヤツだったんだ。

ココはオレ達の世界より厳しい所だけれどアイツはそのオカゲで

強くなれたのかもしれない。

ちょっとだけ嬉しい気分になっていた。

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