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なぜは俺の頭を駆け巡る
俺は義人の願いを受け入れた。麗子に了解を得ることを条件に。義人は俺の電話で麗子に電話をかけている。やつは電話を切った。まさかいいとは言わないだろう。義人は言った
「いいって。夏休みが終わるまで世話になるねお父さん。」
一瞬自分の耳を疑った。
「も、もう一回いってくれ。」
やつは言った
「いいって。」
俺は頭を抱えた。子供がいたら飲み会もできねえし、エロ本も見られねえし、AVも見られねえじゃねえかと頭の中で切れた。
親の仕送りだけで二人食うのは厳しい。
「働くしかないか」
はぁというため息とともに小さく声をだした。
「何か言った?」
「何も言ってねえよ」 麗子が妊娠していたなんて…
まったく知らなかった。麗子とは十年前のあの時から一回も会ってなかった。