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かえせといわれてかえれたはなし  作者: ぽすしち
 朝

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23/25

目を

  

 ヒコイチは足と腕を締め付けられる痛みとむりに引かれる痛みで、なさけないうめきごえしかもうだせない。




 あのこどもが水神に仕える蜘蛛の妖で、それでおれは、『かえされる』のか・・・




 あまりの痛さで目にたまった涙ごしに見た大岩の上には、もう、オチョウ母娘おやこはいなかった。



 こんなに痛いのに、これは『幻術』にかかっているのかもしれないとどこかでおもい、このまま意識がなくなったほうが『ひきちぎ』られたときに楽かもしれないと目をとじたとき、ふっ、と耳もとにわらうような息がかかった。



   「 せっかくみえるのに、閉ざすかよ 」



「 っげ、ゲンさん!」

 目を開けたとたん、身体が突然楽になり、手足の間隔がもどるよりさきに誰かに抱えられて大岩におろされた。



 あおむけの視界のはしに、赤く長い髪がみえた気がした。




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