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かえせといわれてかえれたはなし  作者: ぽすしち
 朝

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20/25

言ったのに



 ひんやりとした風が足もとから上がり、下にみえる『あお』が水であることに、ようやくおもいあたる。

   


    なんで足の下が水だよ?

   

   

  それをみおろしたまま右肩に寄り曲がった顔をあげようとして、うごかないことがわかった。

   

   

   

    「 もっと 気をつけてって、 いったのに 」




 「っ!?お、オチョウちゃんか?」

 声がした方に目だけむけると、水をみおろすむこうの大岩の上にオチョウが立って、ヒコイチをにらんでいた。そばには母親のオトイもたち、頬に片手をあて、思案気に首をかしげた。

「いちどはうまくいくかとおもったんですがねえ。《糸》も《はずし》て、お《寺》にも行ってもらったんで」



 ヒコイチはオトイの指があのとき、《蜘蛛の糸》をはずしてくれたのをおもいだす。



 光った糸を ―― 。


「・・・糸が・・・」

 そう、糸だ。




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