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タッパー  作者: 弥栄 色
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第1話 何も無え

蒸し暑い部屋。

布団にくるまるのも暑いし、何も掛けないのも寒い。とりあえず、腹のとこだけ布団を掛けやり過ごすことにした。

足の裏が暑い。足の甲は寒いから、段々とイライラしてくる。

「あーっ!!!! 寝れねぇっ!!!! 」

布団を蹴り飛ばし、トイレに行き、ついでに何か飲もうと冷蔵庫を開けた。

1/3位減っている麦茶のボトルをひねりコップに注ぐ。

グビグビと喉をならしながら飲み干すとボロボロと涙が流れ滴る。

いつも、こうだ。

寝れねえし、理由もないのに涙がボロボロとこぼれていく。

理由が無い訳ではないか…。只、生きている事が虚しくて消えたくて、涙が止まらない。

こんなにも空っぽな自分が生き続けているのが只虚しい。

「神様、頼むから殺してくれ。クズ飼う暇あるなら、善人を増やせば良いだろう?? 」

言葉を口にだそうが、次の日は変わり映えなくやってくる。

楽しみなんて何もない。いつもと同じように仕事場に行き、感情を消して1日を過ごすだけだ。顔に薄ら笑いを張り付けるのを忘れないように。

正規の社員様達が、コーヒーを飲み雑談する時間を作るために雑用をこなし、さらに押し付けられた仕事をしてから、一日が終わる。

自分の仕事をやろうとしないハゲ等、爆ぜろ。関係ないと思ってる奴、自分の事だと自覚しろ!!! 多分、伝えても気付きもしないか白々しく見て見ぬふりするのだろうが…。

仕事に学歴は、いらねえ。 覚えるまでの時間は、人によってはかかるのだろうが覚えさえすれば、問題ない。

覚える気が無いなら当然だが仕事は出来んな。

全部がクソ野郎ばかりではないが、自分が善人だと信じきって疑わない悪人の姿で吐きそうになる。

只、こんな事を思ってしまう自分自身が汚すぎて消えればいいのに、割と頑丈で笑える。

いくら望んでも、まだ、生きている自分は神様に相当嫌われているのだろう。

それか、存在することすら知られてもいないのだろうな。


憂鬱を抱えながらも、出勤すると休憩室の前に中年の女性社員が大きすぎる声で話している。

「聞いた?? 明日から新人さん入るって… 」

嫌がらせが好物のババアAが知ったかぶりババアBに話しかけている。

「そうそう!! この前、派遣が2人切られたから補充でしょ?? 使える子なら良いけど、2週間もつかどうか。」

急に、ひそひそ話になるのが余計に不快。

まともな人間潰しているのはお前らダブルババアだろうがっ!!!!

仕事押し付けてババア同士、ベラベラしゃべっているだけで教えず、挙げ句に派遣のせいにする。視界の端でも見たくはない。

管理者は新人守らず面倒くさがって事無かれを貫く無能っぷり。

ババアAとBを注意しないから野生の野良ババアが調子づく。悪循環でしょ??


「おはよう。何かあったの??」

正義感があるつもりの、事無かれ主義の上司がチラリとこちらを向く。

「さぁ?? 俺、今来た所なんで…。中村さんか吉野さんに聞いてみたら良いんじゃないですか?? 」

ダブルババアは、新しいネタが好物だろうし噂話が聞けるなら一石二鳥だろうよ。

「それは…ちょっとねぇ…。」



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