世紀の大決戦 『現最強剣士vs 人気急上昇剣士』
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緊張が走る会場。
そこには現代最強と名高い2人が並んでいるんだ。
緊張というより緊迫もするものだ。
「では行います!世紀の大決戦『現最強剣士vs人気急上昇剣士』、バトルスタートです!」
と試合が始まったのだが、果たして何があったのだろうか。
それは遡ること2日前、ある男の家に手紙が届いた。
『拝啓 糸井優助様
この度は年末に開催される決闘にご参加して頂きたいと
存じ上げましたため手紙を書かせて頂きました。
開催は明後日後の日にさせていただきます。
よろしければこちらの電話番号までおかけくださると幸い
です。 』
下には電話番号が書いてあった。
「唐突だな。しかも明後日って...。暇だからいいけど対戦相手の方大丈夫なのか?」
と自分より相手のことを心配する糸井さん。
「えーーと、ここに電話すればいいんだよな。」
と電話をかけてすぐに対応したそうだ。
---------------------------
一方、対戦相手の方は1か月前。
まさかのひと月前から相談をしていたそうだ。
糸井さんとは対応が違いすぎている。
しかし、それが糸井と言うやつだ。
最近では仕事が彼は少ない。
理由は彼は名誉職に着いてしまったからだ。
当然だ。
何千年もこの世界を救い続けているから当然なのだ。
ある意味「厄介払い」とも言える。
何千年もやっているのだから後継が疎かになる傾向がある。
なぜなら全て糸井に任せればなんとかなるだろう。
そういう考えが定着してしまったのだ。
まああいつがいるしなんとかなるだろ理論は最近のアニメや漫画等々にある考え方だが...
しかし、それでは良くないので名誉職にして簡単にはさせないようにしている。
そのおかげか以前より隊士が強くなった。
というのが5000年ほど前にあった。
なので当然今はそんな考えは存在しない。
その上、『糸井優助』は伝説上の存在として扱われている。
一応何度か大きな戦いには参加しているが、その程度だ。
なので暇人の彼とは違って忙しいこちらの方は1ヶ月前からの対応なのだ。
しかも対応の仕方も違って、糸井さんが手紙に対して彼はまさかの対談だ。
大変な人だ。
と言っても対談は1回しかしてない。
なぜなら彼が「いいですよ」と簡単に承諾したからだ。
しかも1ヶ月前というのは色々予定を組み合わせたらその日しか無かったからだとのこと。
互い(特に彼は)に忙しいようだ。
一応言ってはなかったがこの企画を立案して行っているのは某有名企業(現実には実在はしてないけど)だ。
なのでそれ以外にも業務がある。
がしかし、最近では人気の彼に比べるとあまりだ。
試合某日
待機部屋には糸井さんがいた。
ガチャ
「こんにちは。我は烏野烏と申す者です。本日の戦いではよろしくお願い致します。」
と扉を開けやってきたのは烏だ。
そう、人気急上昇剣士というのは烏君のことだったのだ。
強いからな彼。
「こんにちは。糸井優助です。こちらこそよろしく頼む。」
と返事をする糸井さん。
「あああ、あなたが糸井さん。噂には聞いておりましたがかなりお強そうです。」
「最近ではあまり戦っては無いですけど..」
「いえ、貴方様が御登場されおらぬということは平和という証拠です。お気にされることではありませぬ。」
「あなた達剣士の人達が一生懸命に働いているからですよ。素晴らしいですよ。」
「いえいえ、そんなことはありませぬぞ。」
と互いに謙遜し合う。
大人の会話というのはそんなものだが..
謙遜し合う会話の後くだらない談笑から最近の剣士の強さなど振れ幅の広い会話をしていた。
そうこうしているうちに、
「御二方、ご出番の時間です。」
「心得た」
「了解」
と烏君、糸井さんの順に返事をした。
数分後
「さて始まりました、世紀の大決戦!今年最後を締めくくる試合、そう、『糸井優助vs烏野烏』だ!!!伝説の存在と化した天才『糸井優助』か!はたまた、近年では全ての厄災を打ち消してきた『烏野烏』か!勝利を納めるのはどちらになるか全く分かりません!では、選手の登場をしてもらいましょう。」
と始まったこの試合。
バトルステージは『甲子園』をイメージしてもらったらいいだろう。
『甲子園』の選手達がいる場所全てが今回のステージだ。
かなりの広さだ。
そして、『甲子園』で言うところの試合中に『ストライク』や『アウト』と言っている審判の後ろから白い煙(炭酸ガス)が出てきてそこから、
「こちらからは伝説の最強!『糸井優助』だ!」
と「ウォーーー!」歓声の中、糸井さんが堂々とゆっくりと前へ歩んできた。
そして『甲子園』で言うバックスクリーンの下側から白い煙(炭酸ガス(2回目))が出てきて
「一方あちらからは人気急上昇中の最強剣士!『烏野烏』だ!!」
とこちらは「ウォーーー!」という歓声の中駆け足でやってきた。
新人選手みたいだ。
「さて最強同士の戦いが今ここで始まります!」
「互いに見合って!」
「全力を出そうぞ!」
「よーーい!」
「ふんじゃ、俺も久々に本気を出すか!」
「ドン!」
と言う合図と共に横に一閃をした。
しかし、その攻撃は弾かれてしまった。
同時に反撃をする烏。
しかし、体制を崩しながらも的確に弾いてくる糸井。
その勢いのまま後ろに飛んで距離を取った。
「さすがだな!」
「いや、反撃を的確に弾いてくるところは天晴れでありますぞ。」
とまたもや謙遜し合う2人。
師匠と弟子みたいだ。
「ではこれでどうだ!」
と言いながら詰めてきて同じ攻撃をしようとした。
しかし、距離感を間違えたのか刃の届く範囲より手前で着地してしまった。
「流派:糸 二糸【糸驚長剣】」
と言うと届くはずのない刃が届いたでは無いか。
タイミング調整が上手だったのか刃が伸びると丁度首の真横に来ていた。
「!」
突然の不意打ちに戸惑っていたが、背後に軽く仰け反って耐えたがその一瞬を見逃さないのが糸井という男。
「甘かったな!」
と言いながら横に傾けていた刀を縦に向け直して振り下ろした。
が、烏の方が上手だったようだった。
なんとその攻撃を予測してかバックステップを踏んでいたのだ。
「危ない。その攻撃の最中刃を縦にしかもまるで振り下ろしたあとかの如くまっすぐな太刀は見事すぎて反射には困りましたぞ。」
「凄いなお前!」
と言いながら拍手を送る糸井さん。
余裕だ。
「しかし、『反射』と言ったがお前読んでいただろ、俺の攻撃を。」
と言われた烏。
「そうですな。可能性的には有り得ぬ話ではありませぬからな。主の力がありましたらより可能性が上がるであろうと判断はしておりましたな。」
まさかのあの攻撃を読んでいたそうだ。
横に振った刀を縦にむけなおすのは困難を極める。
ましてやもの(生物、特に人を含めて)を切るとなるとかなりの力が必要になる。
なので刀のスピードも上げていきたいところだ。
刀を縦に向けるとなると横への推進力が生きたままになるため縦にしている最中に通り過ぎる、もしくは的を外す。
綺麗に中央に当てるなど事前に勢いを弱める以外方法は皆無だ。
しかし、斬るには推進力も使いたい。
なので遅くすることは無理だ。
なのにできているというのは人間技とはかけ離れていると分かるだろう。
「しかし、よくもまあ当たるスレスレの刃を避けたものだ。」
「あれは焦りました。まさかあそこまで飛んでくるとは。」
確かに避けるのもすごいことだ。
さすがはトップ同士の戦いだ。
「では、これなんかどうだ?『流派:糸 五糸【糸】』」
と言うと糸でゆかと四方が糸で覆い尽くされた。
「行動範囲を制限してヒットアンドアウェイ戦法を防ぐねらいだな。」
「まあそういったところだ。」
実際囲われた糸を切ろうとしても弾かれてしまった。
まるでプロレスのフィールドのようだ。
「正面から戦えるというのは嬉しい限りではあるがな!」
と言って斬りかかりに来た。
「『流派:糸 六糸【選糸十剣】』!」
と言うと周りの糸が動き出して烏の攻撃を弾いた後、後ろから刀が飛んできた。
「!?」
しかし、さすがは最強。
こんな不意打ちにも的確に対応してきた。
「これも対応するのかよ!」
と半分焦りながら言ってきた。
「いえ、この攻撃も危なくありましたぞ。極度な反射で何とか対応しましたが、それが無ければそのまま終了もありました。咎める必要などありませぬぞ。」
と案外危なかったらしい烏。
「しかし、この剣や糸も残ったまま。ジリ貧であるのは変わりませぬな。」
と周りを見ながら言った。
「仕方がありません。もう少し温存しておきたいものでしたが参りましょう!」
と言うと自然体になり深呼吸してをひとつした。
そして、
「『怪傑【厄災降臨之黒鳥】』」
と宣言の後刀が漆黒の羽になっていた。
また体を前にかたむけたかと思ったら漆黒の翼が両肩甲骨辺りから出てきた。
「おっ!ついに来たな『怪傑』!」
とワクワク気味の糸井さん。
その際に烏は空へと飛翔して、
「死なぬよう頼みますぞ!」
と言って刀を振ると糸井の下に雷が落ちてきた。
しかし、その攻撃は先に出した糸によって防がれた。
雷が効かない糸。
とても強いな。
そうこうしているうちに今度はマグマが迫ってきた。
さすがにその糸ではマグマを防ぐことが出来ないのか、
「『流派:糸 七糸【糸邪善途】』」
というと今度は周りにあった糸が糸井さんの身にまとわりついた。
そしてジャンプをした。
そのジャンプ力は素晴らしくなんと空を飛ぶ烏に届いたのだ。
脅威のジャンプ力だ。
「『流派:糸 二糸【糸驚長剣】』!」
といいなが斬撃を入れてきた。
しかもその斬撃は綺麗に首に照準を合わせていた。
「!」
突然の事で焦るがすぐに後退りをしたそうだ。
しかし、また刀の向きを変えるかと思ったら滞空時間切れのようで落下して行った。
「空に飛んでもなんとでもなるなんてマジかよww」
「いえ、空まで攻撃は届くことはあってもさすがに身まで来るとは思いもよらぬ。」
「ずば抜けた反射能力は羨ましいよ。」
とまさかのジャンプか飛翔にて来ることはなかったそうだ。
さすがは最強。
「でもこれでやれないとなると『アレ』しかないようだな。」
と半分嘆きながら言った。
「というと」
「え?使おうか。久々だし使えるか分からないけど。」
と言った。
一方の烏は力強く頷いた。
「おし!じゃあ『流派:糸 十糸【糸界】』!」
と言うと糸でドームを作った。
そのおかげで高さが制限され飛ぶのに上限が出来た。
「なるほど。ドームにして飛翔範囲を制限するのであるか。」
「それだけじゃないぜ!『流派:糸 七糸【糸邪善途】』」
というとまた足に糸をまとわりつかせるのかと思ったらなんと上から糸が飛んできて糸井さんを持ち上げた。
そしてスピードよく持ち上がって来て、
「『流派:糸 四糸【界糸縁絶】』!」
というと糸井さんにまとわりついた糸が離れ斬りかかろうとした。
しかし呆気なく避けられた。
だが、
「甘いな」
「!」
と後ろを見ると手と刀があった。
しかも糸井さんの右腕は伸びていた。
ホラーだ。
「『流派:糸 八糸【糸連演勁】』!」
というと持っていた刀が微振動しだした。
「!!」
さすがに危ないと思ったのか落下してきた。
「はは!勝った!『流派:糸 奥義【駆刑糸殺綸邪界】』!」
というとドーム状の糸から刀が大量に錬成されそれが烏に向かっていった。
ちなみにだがこの技は非常に強力でなんと刀が斬るところは空間ごと消し飛ばされる。
何を言っているか分からない人に向けて言うと、『時止め』で有名な某有名戦闘アニメの『the hand』という技がある。
その技では『そこにある空間を圧縮して縮める』という仕組みだが、糸井の使う技は『斬った空間を抉りとる』という仕組みだ。
例えば1m³の箱の中にボールや人や航空機が羽と頭が出ていてそれ以外周りも含めて何も無いとする。
もしその範囲だけあの技を放ったとしたらその範囲にあるもの(航空機の羽と頭以外)この『世界』から消滅してしまう。
しかも『時間を巻き戻し』その技をキャンセルさせる以外復元方法はない。
しかも『時間の巻き戻し』というのは技の難易度的には現在ずば抜けて1位だ。
何故かと言うのはまた今後分かるから紹介は避けるが、今の認識は『現在再現不可能』とだけ思ってもらうとよいだろう。
"まずいやられるぞ。こうなれば仕方があるまい!"
「『怪傑・覚醒【白銀】』!」
というと糸で作られたドームと糸井ごと周り全て消し飛ばした。
この技恐ろしいことに仕組みは【駆刑糸殺綸邪界】と全く同じだ。
なので完全消滅したのだ。
思ったがなんと煙の中から糸井さんが倒れてきた。
「うむ、『相殺』したつもりであったが我の力が上回ってしまったか。」
なんと『相殺』をしたのだ。
これまた難しいのだが『相殺』はどんな技どうしでもできる。
詳しくはまた今度だが、『技の威力の差』と『技量』でどちらが上回るもしくは下回るもしくは『相殺』するかわかれてくると思っていいだろう。
「糸井優助選手立たない!よって勝者烏野烏!!!!!」
「うぉーーーーーーーー!」
大歓声の中祝福される烏。
「今の心境は?」
と司会が烏に聞く。
「そうですな、一時は負けるかと考えましたが勝てたようですな。」
と言う烏。
「以上、世紀の大決戦 『現最強剣士vs 人気急上昇剣士』でした!」
と試合が終了した。
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楽屋。
糸井さんは座禅を組んでいた。
そして魂が宿ったかのように目覚める糸井さん、
「まじか、負けるんか。確かに全盛期より実力は劣ったとはいえ負けたのはこれが初だな、、、(。´・ω・)」
とだいぶ落ち込む糸井さん。
ガチャ
「やはりここでしたか。」
「おう、いつから気づいていた?」
「挨拶しに行ってからであります。」
「そんな早くから、へーーー、最近は強くなりすぎて俺では太刀打ちできないというのか、、」
と嘆く糸井さん。
「しかし、『人形』を使うとは、すり替えが上手で天晴れでありますな。」
「おっ、『糸人形』まで気づいていた?まじかそこまで気づかれていたのならお手上げだな。」
としょんぼりする糸井さん。
「しかし、空間をえぐる技に空間をえぐる技で対抗するとは思わなかったな。」
「我の採集手段でありますからな。」
「そうなんや、へー。」
と納得する糸井さん。
「さてと、俺ももっと強くなるか。」
と立ち上がる糸井さん。
そこには本気度のわかる覇気を感じたのは烏だ、
「いつでもお手合わせしますぞ。」
「次は絶対ギャフンと言わせてやる!」
「心待ちにしております。」
と去る糸井さん。
ちなみにこの後あの時計塔に行って『あいつ』と戦ったのは別の話。
そしてあの時のあの技はアレというのも別の話。
そして表世界は新年を迎えまた1年が始まろうとしていた。
世紀の大決戦 『現最強剣士vs 人気急上昇剣士』 fin.
こんにちは、達也です。
あとがきを書くことになりました。
短編小説は初めてですがどうでしたでしょう。
楽しんで貰えたら幸いです。
また内容が難しいものも大量に出てくるであろうからお気よ付け下さい(?)