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バージョン4.0

・歩く際の用意として、服装や履き物についての項目を追加

・文末に注記を置く


大きな構成変化となったので、バージョン数を進める。

歩き方マニュアルVer.4.0


【はじめに ―― 「歩く」の定義】

「歩く」とは、人間の運動の基礎の一つで、足および脚を交互に前方に運び、それに合わせて上半身も前方に位置を移すことによって、身体全体を前方へ移動させることである。類似の前方への移動方法である「走る」との違いは、左右いずれかの足の裏が常に着地していることである(「走る」は連続する跳躍であるため、両方の足の裏が離れていることがある)。


【歩くための用意】

「歩く」は人間の動作の基本であり、それ自体に特別な用意は必要ない。日常のまま、着たまま、履いたままの姿で、活動の必要に応じて歩けばよい。


ただし、それなりの距離の移動手段として、あるいは運動として「歩く」場合は、相応の用意が要る。例えば、厚生労働省が生活習慣病予防などの観点から推奨する8,000歩を一気に消化するような歩き方をする場合などは数㎞を歩くことになり、時間も30~1時間はかかるから、運動しやすい軽装が好ましい。


・動きやすく、気温に応じて涼しく、体温上昇に対して調整の行いやすい服装

・距離と路面に応じた適切な履き物。長距離を歩く場合や悪路・不整地を踏破する場合は、ある程度の強度のあるものが好ましく、ウォーキングシューズ、ランニングシューズと銘打たれている履き物が適当だろう。そうでなくとも、総じて、軽く、通気性のよい履き物が好ましい。


この2点は運動として「歩く」場合には留意しておきたい。


【歩く手順】

1.事前の姿勢

(1)左右の足の裏を地面に着ける。

(2)左右の踵の上にふくらはぎ、膝、腿、臀部、背筋、首、頭が来るようにする。

(3)左右の足はできるだけ平行に置き、拳1つ分、間隔を空ける。

(4)背筋は伸ばし、顎を引き、胸を張る。

(5)体の力みをできるだけ抜く。


2.一歩め

(1)左膝を持ち上げる。

(2)左足を前方に送り、少し左膝を伸ばす。

(3)右腕を前方に振り出す。

(4)(2)(3)を続けながら左足を地面に向けて降ろす。

(5)上半身を気持ち前方に傾け、重心を前へ移す。

(6)左足をそっと地面に置く。

(7)上半身の位置を左足の上に移していく。


3.二歩め

(1)右足を地面から抜くように、力まず持ち上げる。

(2)右膝を持ち上げながら、右足を体の前方に送る。

(3)右腕を体の後方へ振り戻す。

(4)左腕を前方へ振り出す。

(5)上半身は微かな前傾状態を保ち、常に重心を前に置く。

(6)右足を体の前方に送りながら、少し膝を伸ばす。

(7)(3)〜(6)を続けながら右足を地面に向けて降ろす。

(8)右足をそっと地面に置く。

(9)上半身の位置を右足の上に移していく。


4.三歩め

(1)左足を地面から抜くように、力まず持ち上げる。

(2)左膝を持ち上げながら、左足を体の前方に送る。

(3)左腕を体の後方へ振り戻す。

(4)右腕を前方へ振り出す。

(5)上半身は微かな前傾状態を保ち、常に重心を前に置く。

(6)左足を体の前方に送りながら、少し膝を伸ばす。

(7)(3)〜(6)を続けながら左足を地面に向けて降ろす。

(8)左足をそっと地面に置く。

(9)上半身の位置を左足の上に移していく。


5.四歩め以降

 上記の2及び3を歩くのをやめるまで/やめさせられるまで繰り返す。


【注記】

「足を地面から抜くように、力まず持ち上げる」「足をそっと地面に置く」との表現があるが、主として履き物のインナーソールと足の裏との摩擦により、肉刺まめを生じさせない配慮であり、さらに特に後者に関しては衝撃により筋肉や関節に故障を生じさせないための配慮でもある。より早い歩行を目指すのなら、そうした配慮は二の次となることもある。

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