プロローグ
「コーイチ!ご飯まだー?」
「コーイチさん、私の槍知りませんか?朝起きたらなかったのですが」
「お兄ちゃん、あそぼ!、今日は朝からお屋敷でかけっこの約束してたよね。あそぼあそぼ!」
「コーくん、何か手伝おうか?今日は調理器具が壊れたり、火事騒ぎにならないように努力するから!」
なんでオレの周りはこんなに愉快 なんだろうか?
1人は部屋から出てこようとしない街一番の美人教会シスター
1人は自分の装備品をよくどこかになくす王宮騎士団隊長さん
1人はとっても遊びたい盛りの可愛い妹みたいな王女様
1人は何かとトラブルに巻き込まれがちなよろず屋のお姉さん
「みんな好き勝手なことばっかり言ってもー、おれは執事かメイドかよ!」
はい、そうでした!おれはこのシェアハウスみたいな場所の管理人をさせられてるだったな
そんなことを思いながらおれは鉄のフライパンを大きく鳴らした
「はいっ!朝ごはんできましたよ!皆さん集合!」
カンカンカンッと大きな音を鳴らしておれはシェアハウスのみんなを集めた
「じゃあ、朝ごはん食べましょ!そしたらそれぞれやること、やりたいことしましょうね」
王女様だけがこちらに目をキラキラさせながら頷いている。
他の人は目の前のご飯に夢中だ
「じゃあ、いただきます」
そんな朝を迎えながらおれはふと思った。
おれは時期英雄を世話するために異世界転生したのかな?