オカルト謎探偵の偉業!? 9
マオ
「 だってさ、セロの手直しが入って100%になった方が、共同資料らしいだろ? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
嬉しい事を言ってくれますね。
マオ、来てください 」
マオ
「 セロ…(////)」
セロが両手を広げて「 カモン 」してくれている。
これは行くしかないだろ!
オレは両手を広げてくれているセロの膝の上に腰を下ろして座った。
マオ
「 セロ、今回の犯人はどうするつもりなんだ?
警察署行きにするのか? 」
セロフィート
「 さて…。
どうしましょうか。
マオの希望はどうです 」
マオ
「 オレの希望?
…………オレは……刑務所に入ってる犯罪者は全員……セロの実験台にすれば良いと思うよ。
だってさ…殺人犯,凶悪犯,愉快犯──世間のルールを破って罪を犯した犯罪者達を善良な国民達が納めている税金を使って生かしてるんだろ?
税金の無駄使いじゃないかな。
社会のルールを破って犯罪を犯した罪人達を生かす為に税金を支払ってるわけじゃないだろ。
刑務所で生存してる犯罪者達が一斉に居なくなればだよ、無駄に使われる税金が減るわけだよ。
税金を別の事に使えるようになって、税金を有効利用出来るようになるんじゃないかな?
罪を償い終えた犯罪者達を世間へ解き放って、社会復帰させようと考えて活動を始めようとしている国もあるけど、善良な一般人は元犯罪者達を快く受け入れられるのかな?
かけがえのない大事な家族を殺された被害者遺族の隣にだよ、過去に何人もの誰かを殺害して罪を償って出所した元殺人犯がだよ、引っ越して来て御近所付き合いをしないといけなくなったらさ……、笑顔で仲良く出来るのかな? 」
セロフィート
「 例えが極端ですね。
刑務所に入ってないだけで、人殺しなんて幾らでも居ますよ。
そういう世界なのですからね 」
マオ
「 いや、まぁ……そうなんだけどさ…。
そりゃさ、オレも立派な人殺しだけどさぁ… 」
セロフィート
「 マオの案を採用しても良いです。
但し、刑務所に居る全ての犯罪者を実験台にする事は出来ません。
実験台にするにも幾つか条件があります。
厳しい条件をクリアした者しか実験台には出来ません 」
マオ
「 そうなの?
誰でも見境なく実験台にしてるんだと思ってたよ 」
セロフィート
「 ワタシに選ばれる実験台は、エリートばかりですよ 」
マオ
「 じゃあ、刑務所に居る犯罪者達の中から実験台になれる人材を探すのか? 」
セロフィート
「 そうなりますね 」
マオ
「 じゃあ、残りの犯罪者はどうするんだ? 」
セロフィート
「 〈 合成獣 〉の餌にします。
餌が増えて〈 合成獣 〉も喜びます 」
マオ
「 〈 合成獣 〉の玩具にしたら十分過ぎるぐらい罪滅ぼしが出来るんじゃないか? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
人間は脆いですから、罪滅ぼしする前に生き絶えてしまいますよ 」
マオ
「 それもそうだな。
全部セロに任せるよ 」
セロフィート
「 はいはい。
マオに任されました♪ 」
マオ
「 明日になったら、犯人が分かるんだよな。
どんな奴が被害者女性を殺害したんだろう?
どんな理由や機機で殺害したんだろう?
殺害方法も気になるよな! 」
セロフィート
「 フーダニット,ハウダニット,ホワイダニットですね 」
マオ
「 何だそれ?? 」
セロフィート
「 マオは推理物を読みませんし… 」