マオ
「 アレは──その、あのぉ……男の象徴って言うか……一物と言うか……ゴニョゴニョ…(////)」
セロフィート
「 ははぁ…陰部に付いてる── 」
マオ
「 言わなくて良いからな!(////)」
セロフィート
「 そうです? 」
マオ
「 そうだよ!!
それより、何処に行ってたんだよ?
出掛け先から戻って来たなら起こしてくれたら良かっただろ! 」
セロフィート
「 その事ですか。
涎を垂らして気持ち良さそうに寝てましたから、気を利かせてみました。
優しいでしょう?
マオが脱ぎ捨てていたルームシューズも揃えておきました。
ワタシが居ないからと御行儀が悪かったですね 」
マオ
「 うぅ……。
それは……御免… 」
セロフィート
「 謝るなら始めからしないでください 」
マオ
「 分かってはいるんだけどさ… 」
セロフィート
「 言い訳しますか。
ふふふ…マオは、お子ちゃまですね 」
マオ
「 ぐっ……お子ちゃまじゃない!
お子ちゃまには、映像の書き起こしなんて大変な作業は出来ないだろ!
それより、転落死女性が【 下着泥棒、薬物殺害事件 】の犯人なのは間違いないのか? 」
セロフィート
「 間違いない事実です。
真犯人は階段から転落死したので裁けませんけど 」
マオ
「 オレが書き起こした眼球の持ち主──、被害者女性が実は “ 下着泥棒 ” で “ 薬物殺害犯 ” で、買った薬物と盗んだ下着を男達に売り付ける最低な “ 売人悪女 ” で──、まさかのクランブフ捜査官とデキてた共犯者って事だよな? 」
セロフィート
「 何者かに “ 転落事故に見せ掛けて ” 殺害されましたけどね 」
マオ
「 じゃあ、やっぱり──被害者女性は不注意の転落事故じゃないんだな? 」
セロフィート
「 そうですね。
殺人事件です 」
マオ
「 ……犯人は?
階段の上から立ち去った影の主が犯人なのか?
映像の最後に出て来た2人組だったのか? 」
セロフィート
「 ふふふ…。
それは明日の朝刊迄お預けにしましょう 」
マオ
「 お預けぇ〜〜〜??
何でだよ!
オレに教えてくれないのかよ 」
セロフィート
「 楽しみは明日に取っておくものです 」
マオ
「 オレ…頑張ったのに… 」
セロフィート
「 マオが書き起こしてくれた資料はティーバンさん達の捜査に大いに役立ちました。
クランブフ捜査官も逮捕されましたよ 」
マオ
「 えっ、逮捕されたの?
マジかよ 」
セロフィート
「 逮捕されないと思ってました? 」
マオ
「 ま、まぁな…。
身内がどっぷりとズブズブに関わってる事件だから何かしらの隠蔽工作とかして真実を捻曲げるんじゃないかと思ってた 」
セロフィート
「 確かに発覚してしまった事件を揉み消す事は出来ませんから、真相の捏造はしてましたね 」
マオ
「 はぁ??
してたのぉ?! 」
セロフィート
「 当然のようにしてましたよ。
新聞の記事を読んでません? 」
マオ
「 読んだけど… 」
セロフィート
「 クランブフ捜査官が逮捕されたのは当然です。
警察官でありながら、転落死女性と結託し、悪事に手を染めてましたし。
転落死女性が売人から薬物を購入した事を知ってましたし、転落死女性が下着を盗すむ常習犯で、一般人へ盗んだ下着や薬物を高額転売していた事も知ってました。
紙幣の入はいった封ふう筒とうも確しっかりと受うけ取とってましたから、言いい逃のがれは出で来きません。
クランブフ捜そう査さ官かんも常じょう習しゅう犯はんだったのでしょう 」
マオ
「 捜そう査さ官かんの中なかから【 下した着ぎ泥どろ棒ぼう、薬やく物ぶつ殺さつ害がい事じ件けん 】の犯はん人にんとグルだった奴ヤツが出でちゃって、警けい察さつ署しょの面めん目もくは丸まる潰つぶれだな 」
セロフィート
「 ふふふ…。
逮たい捕ほされたのはクランブフ捜そう査さ官かんだけではないですよ 」
マオ
「 どゆこと?? 」