リンドブルム防衛線 前半:漁夫の利
ヴァンスタイン城:城壁
「弓矢の補充を早くしろ!大砲とバリスタを切らすな!」
「奴らを一歩たりともここへ入れさせるな!」
「負傷者は後方のセツナ様の医術団の陣地まで下がらせろ、お前はもういいよく頑張った後退していい」
飛んでくる敵の砲弾や投石、火矢や魔法を盾で防ぎながら
リンドブルムの兵たちは敵に対し、同じく大砲や弓、魔法、バリスタで反撃していく
またある者は負傷者の救助にあたる
覇道国家リンドブルム防衛戦を展開していた
ヴァンスタイン城:作戦会議
私達は、魔族の国の襲撃を受けていた
夜になった現在も魔族の兵士達の攻城兵器から発射される砲弾なや投石が降り注ぐ
その最中で、いつものメンバーを蝋燭の日が灯る薄暗い部屋で作戦会議をしていた
国のあちこちで起こり噴煙を上げて着弾し建物が倒壊しる音が響く
始まりは、二週間前の満月の日だった
最初に魔族の襲撃を受けたその村は大規模な山火事だと思ったらしい
村で魔族の国との国境線代わり目印になってる山が燃えていた
元々北の大地に根を張るその村の住民は焚火を良くする民族で
今回の山火事も誰かが火の不始末をしてしまったのだろうと考えた
最悪自然に消えてくれればいい
本国へ消火の人員を派遣する要請が届くのも二日後になりそうだと
私達のヴァンスタイン城へ村の山火事の知らせが届いたのはまさにその二日後
しかし、私達が消火活動の人員を派遣した時には全てが遅かった
遅かったのは山火事ではなく、魔族の侵攻だったわけだが
奴らは恐らく、北の大地の民族の習性を知っていてそれを利用して電撃的な侵攻したのだろう
私達も即座に周辺の領地に防衛を命じ防衛線を構築、兵士を派遣したが
全ての戦線で敗北、又は敗走した
魔族達の命を糸にも思わない初期の無謀な強行的な突撃、しかし圧倒的物量差と兵器の質に瞬く間に城の目の前まで攻め込まれてしまった
周辺国を侵攻し飲み込んでいった覇道国家リンドブルムは
皮肉にも逆に侵攻され現在は城壁の内側に引きこもり防衛戦を強いられていた
今はなんとか持ちこたえているが、相手の兵士は無尽蔵に湧いてでてくる持久戦になったら苦しい
そこで私達はこうやって集まって意見を出し合っていた
いろいろな意見が出されたが、どれも確実性にかけ状況を打破できるほどの効力を持ったものはなかった
ここまで苦戦しているのも3つの理由がある
一つ目は、魔族側の自国の犠牲をい問わない攻撃
こちらがあらかじめ罠をしかけ策をろうし弓矢や城壁で防御していると知っているにも関わらず、戦術も戦略もない彼等はただ突撃して壊すことしかしない
魔族という存在は個と自意識が強い種族で力こそが絶対正義ゆえ
俺が全部壊して全部俺が殺して俺が一番武功を上げて俺が一番偉くて強いと証明する
自分達は人間より遥かに強いのだから死ぬなんて考えていない
仲間を援護しよう協力しよう助けようだとか、仲間を治療しようだという概念が彼等にはほとんどないのだった
退却をという言葉もしらず、暴れるだけ暴れていく
私達リンドブルムも魔族達のことを言えた義理ではないけど
それでも彼等のやり方は無茶苦茶だ
二つ目は圧倒的物量
そんな魔族という存在が自分達が人間より優れてると持っている理由の一つに
一万をゆうに越す圧倒的な魔族の大軍という物量があった
三つ目はこちらとあちらでは扱う兵器に差がある
どこで仕入れたのかは知らないがあちらはこちらより質の高い武器や兵器を所有していた
最新式の投石機や大砲や砲弾、質の良い火薬、鉄武器に使われる純度が高い貴金属
それらを作るのには卓越した技術、鉱山の開発、運搬ルートの確立
そしてなによりなすための資金が必要だ
とうてい魔族に用意できる代物ではない
倒した魔族から奪い去った武器にはある国の紋章が刻まれていた
それらから分析される、魔族と同盟を結んで協力している国の正体
その国は恐らくマグド王国
マグド王国は通称「商人の国」と呼ばれている
マグド王国は地理的に大陸のほぼ中央に位置し各地へ赴く商人の行商ルートの中継点となっている
とにかく商人が沢山いて、様々な国の人、物、特に金が集まる
なので、マグド王国は集まった金のその豊富な資金力で各地に最新式の武器を売って富をさらに増していってるらしい
支配する王族は庶民から一から成りあがったカーネフェル・サンガースという人物
現在はその息子で二代目であるキール・サンガースが実質的権力を握っている
あくまで状況証拠と推測だけで噂程度のものだけど、今はそう考えるのが妥当と言ったとこね
そんな時、クロイツェルが思いついたかのように提案をした
「・・・はぁ」
一つ心底嫌そうな溜息をした後
「あまり気乗りはしないがここは、マグド王国と同盟を結び援助を申し出よう」
マグド国と同盟を結ぼうと提案したのだった
「マグド王国と!?その国は今魔族と手を組んで私達と戦っているのよ?・・・」
私は、驚きクロイツェルに問う
私達とは敵対関係にあると言っていい
「ああ・・・確かにかの国は現在魔族と同盟関係にある武器も供与されている今撃たれてる大砲とかマグド国製だ・・・」
実際、それはマグド王国製の兵器だというのは覆しない事実だ
「だが」
「彼等は、兵士を一人もこの戦いに出していない」
クロイツェルは言った
彼等は兵士を一人として出していないと
「・・・そうか、マグド国は武器だけを提供してるのね・・・つまり」
そこで私も気づく、クロイツェルの意図に
「ああ、自国の犠牲を出さないように立ち回り、最終的に勝つ馬に乗ろうっていう気なのだろう」
「宣戦布告(兵士)という証拠が無いからこそ、こっちに体を傾むける用意もしてますよってことね・・・」
自国の兵士を出さず武器だけを提供するということは
状況が私達に傾けば、私達につくという見えない外交的なメッセージなのかもしれない
「マグド王国は現状で魔族の国が有利だからついてる過ぎない」
「それを私達と同盟を組む方がメリットがあると思わせればいいのね」
「どうやったら俺達リンドブルムにつく方が有利だと思わせれるかは既に三段がついている」
「ああ、宰相ひいては軍師というのものは何も戦略や知略だけでない外交政治や根回しが出来て一流だ」
でもそれは自国の損失を避けつつ上手く立ち回る狡猾な奴らだということ
それに
「・・・でも彼等を信用できる?お金が全てみたいな国でしょ」
仮に同盟を組んだとして、そんな狡猾な手段をとる彼等を信用できるのか
それこそ、魔族と結託が予想以上に結ぶ付きが強く私達を後ろから討つかもしれない
「ああ、それなら心配いらねぇな」
「あいつと俺は飲み友達だ、クロイツェルはあいつが嫌いだ、だけど俺は交渉にはいかない」
ダークとクロイツェルはマグド王国の王子と既に知り合っていたのね
だから、勝算があると・・・
しかし、ダークはいかないと行ってるあたり一筋縄ではいかない相手っぽいわね
「俺が行くと対等な交渉にならねぇ、レティシアとクロイツェルデビで行ってこい」
相手は当然、商人であり一国の王子だ
少なくとも情に流される人間ではないということ
「・・・分かった俺が行こう・・・ちっ」
クロイツェルは心底嫌そうに了承した舌打ちまでした
大親友であるダークの頼みだし、断るに断れるないといった感じだ
どんだけ嫌われてんのよ、そのキールって奴は
「ええ・・・まぁいいけど」
「わりぃなクロイツェル、今度お前の好きな酒おごってやるよ」
そんあクロイツェルを見て、ダークは苦笑しながら慰めるよう彼の肩ポンポン叩く
そうして私とクロイツェルは交渉のため、リンドブルムからマグド王国へと向かった
2日後にはマグド王国に着き
今は、病気で寝込みがちな父に代わりマグド王国の実質的な支配者
キール・サンガース王子との謁見の為に椅子と机が並べられた客間へと通され
その時を待っていた
商人の国お金持ちの国だけあって紅茶とセットで出されたお茶受けのお菓子はどれも高級品で美味しかった
思わず手が進んでしまう
「食いすぎだろスノー・・・」
「もぐもぐ・・・あなたは食べないのクロイツェル?」
「甘いものいらん、苦手だ」
「リンドブルムに来てから給料制で節約してるのよ、こんなときに食べておかなと」
「リスか・・・」
そんなやり取りをしている間にその時はやってきた
扉が叩かれる、一人の男が入ってくる
金髪、狐みたい細い目、
前もって調べた情報と一致している
「お茶請けは気に入られましたかなお嬢様」
多分こいつがキール・サンガースだ
「ええ、おかげ様で良い茶器に良質な茶葉バラエティーに富むお菓子、良い趣味ね」
「気に入ってくれたなら何より・・・やな」
キールは貴族の作法にのとって礼執事のように儀正しく腰を折る
「外向けの喋り方はやめたらどうだ、その声と面を見ただけで虫頭が走る」
それを見た、クロイツェルは苛立たしげに猫かぶりはやめろと言った
「・・・・・ほな」
「あーあー、相変わらずやなクロイツェルわーつれないわほんま、ダークは元気にしとったか?」
「こんなべっぴんさんおるのに、少しは空気って奴を読めんのか?」
それを受けてにんまりと笑顔になったキールは
さっきまでの礼儀正しい貴族の振舞いから
いかにも地方育ちと言わんばかりに訛りの強い言語で喋りだした
やっぱり、さっきの振舞いは嘘だったのか
貴族をやっていた私だから分かる
所作がぎこちなく雑だったし、さっき訛りが見えたし
「空気はただの酸素と窒素と二酸化炭素の塊だ、見えない物を読む頭がおかしい脳と目は持ち合わせていない」
そして、キールという王子はクロイツェルの論理的?な反論のも気に留めず
「レティシアちゃん、こいつはな昔からそうなんやむっつり陰険眼鏡でな」
「クロノ神聖国での学生生活でもそうだ、俺が遊戯や盗撮で他の学生相手に金を巻き上げ・・・ごほん商売してんのを邪魔してくんねんや」
楽しそうに、キールとクロイツェルの学生時代の話をする
ていうか二人は学友だったのね
なんというか・・・二人のやり取りを見て思ったのは
「殺すぞ、いや殺す・・・ちなみに俺は生徒会だからな当たり前だろうルールを破るお前が大嫌いだった今も」
「おーこわ、助けてやレティシアちゃん~殺人眼鏡に殺される~」
クロイツェルが彼のことを嫌いだという気持ちは少し分かる
キールという男の狐のような見た目通り
人を食って化かす、楽しむ快楽主義・・・そんな人だということが短い時間で分かってしまう
クロイツェルの眼鏡から放たれる殺人光線から逃れるべく
キールは私の背後に素早く回り込み、盾にする
女性を盾にするのはどうなの?って思う
「あなた訛りがすごいのね・・・面白い男ね」
「そや、こっちの方がしっくりくるんや」
私の苦笑混じりのその言葉に、キールは嬉しそうに笑う
しかし、次の瞬間には真剣な表情で
「で、お前らが来たのはこんな与太話するために来たんとちゃうやろ?」
と言う
キール・サンガースという男・・・よく分からない人だわ
「ああ、そうだな単刀直入に言うリンドブルムと同盟を結べ」
「お断りやな」
クロイツェルの言葉にキールは
狐のような能面は崩さず、かつ冷徹に断ると言った
「何で、何もメリットもないのに組まなあかんねん」
さっきまでの和気あいあいと雰囲気なく
辺りをひやりとした空気が通る
仕事の話をする人の顔だった
厳しい言葉だけど、事実だ
こちらがマグド王国がリンドブルムに乗るメリットを提示出来なければ交渉は決裂
最悪、魔族の国への貢物とされる危険性もある
「あ~、それだったら魔族と組もうかな~あっちはめちゃんこ強いし・・・でお強盗で手に入れた金ばっかでまっとうな金持って無いのが残念やけどな」
「そう言うと思ってた、だから・・・」
そこで、クロイツェルはかねてから考えていた切り札を切る
「お前の国の武器を買ってやる大量に、それだけじゃない・・・」
「リンドブルムが魔族の国に勝つ方法知りたくはないか?こっち水の方がが甘いぞお菓子くらいにな」
クロイツェルは悪い顔で、キールに笑みを浮かべる
「へぇ・・・その水いただこうやないか」
対し、キールも背筋が凍るような悪いニヤつき顔で答える
「って言いたいところだけど・・・」
だが、事態は予想外の方へ動く
「「!?」」
「生憎、監視されてんやここ」と描かれた紙を私達は手渡された
考えればそうだ、魔族と同盟を結ぶ側なら魔族側から監視役がいてもおかしくない
いったいどこからどうやって?と思うが、今それはさして重要じゃない
私達は敵地のど真ん中に放り出されたも同じ
「今日のとこは帰ってや、交渉は決裂ってちゅーことで、お土産にお菓子沢山もっていき」
「ああ忘れてたわ・・・美味い水を飲ませてくれたお礼やけどお菓子でええか?」
「ええ、そうね帰らせてもらうわお菓子美味しかったわ」
キールの意図に気づいた
「レティシアちゃん・・・今夜二人きりでどうや?お二人さんは・・・ほなな」
そう、キールは私とキールの二人きり監視のいない部屋で交渉をやり直そうという意図があるのでしょうね
「あら、訛りのお兄さんも?珍しいわね私も今そういう気分なの」
「クロイツェル、デビごめんさない先に帰ってて」
クロイツェルとデビには悪いけど先に宿に帰ってもらうことにした
「構わん、なにかムカつくが」
「レティシアちゃんを独り占めか~」
後ろで二人が不満気な言葉をぶつくさ言っていた
その後、私はキールはなんか大人雰囲気するそういうことにつかわれそうなやけにピンク色ピンク色した宿屋の部屋まで移動した
「さぁ、二人きりでゆっくりしよか」
キールは部屋についたらネクタイを緩め
ソファーにどっかりと座る
「キール王子、これがリンドブルムと同盟組むメリットよ」
私はそんあキールを無視して私は、机に広げた地図と書類を見せる
正直、変なことされたらたまったものじゃない、話は早く終わらせよう
交渉の材料は二つ
マグド王国が喉から手が出るほど欲しい美味しい水
一つ目は、お金と水資源の権利をしめす書面
書類にはリンドブルムの国家予算が書かれている
つい最近、莫大なお金が手に入った
オーブ王国の資金だ、本来はこのお金でリンドブルムまで水路を引く治水工事のお金だが
今は仕方ない、このお金でマグド王国の最新式の兵器を大量に買う
その後のことは逆にマグド王国に武力で圧力をかけ関税貿易で回収する
そしてオーブ王国と交わした水資源を融通する条約書
その水資源の権利をマグド王国に吸わせること
二つ目は地理
地図に示された場所、そこは水の国ポチィア
何故そこを示してしいるのかというと・・・
現在マグド王国はその資金力で兵器は最新と謳っているものの
最近、その兵器の技術が追い抜かされたらしい
その国が技術大国とされる水の国ポチィア
ポチィアではさらに進んだ蒸気機関や機械という最新の兵器が作られているらしい
そんなポチィアの最新式の兵器もとい売り出すための商材をマグド王国は欲しい
できればなるべく安く無料で
ポチィアを軍事侵攻すれば当然金がいる、一時的にでもその損失は計り知れない
そして、リンドブルムの次の標的もポチィアだということ
リンドブルムの目的も、最新式の兵器と技術
そして、その金のかかる軍事侵攻の部分をリンドブルムが担当するとなれば
マグド王国も目の色を変えざるをえないだろう
「まじかいな・・・こんなんいけるやん」
「ポチィアを安く無料でゲットできてマグド王国大勝利や!」
「ええで、その話乗った同盟結んだる!」
以外にも、私の交渉材料を見えて話しただけであさっり同盟を承諾してしまった
経済、お金儲けの話はよく分からないないがそれだけ向こうにもメリットのある話だったいうことなのね
これは後でクロイツェルに感謝しなければいけない
「・・・ただし」
キールは真面目な顔で付け足す
「俺達の軍は確実に勝利すると確信するまで動かさんで」
「動かすのはマグド王国と関係ない「傭兵団」と「義勇兵」ええな?」
「俺らが動くときは・・・魔族の国の王ベルゼブブが打ち取られた時や」
つまり、あくまで同盟が成立する瞬間はリンドブルムが有利になったとき
それまでは国として正式な軍隊は出さず金で雇った傭兵達を行かせる
金「だけ」で繋がっているだけの傭兵ならばいつでも切り捨てられる
虎視眈々と有利な方を見極め勝ち馬に乗ろうと狙っている
この男は・・・
キール・サンガース王子という人間は
どこまでも狡猾で狐みたいで隙あらば漁夫の利狙う油断だらない相手だと思い知らされたわ
「・・・」
私は、数秒考えた後
「いいわ、よろしく」
私とキールの交渉は完了した
「キール・サンガース、私は貴方を「信じる」わ」
「金はいくらでも戻せても信用は戻らないことは心に刻みなさい」
そして金と信用の違いを忠告しておく
「任せとき、商人は信用と信頼が第一や約束はきっち守る」
対してキールはいつもの飄々とした狐顔の笑顔で答える
「ふぅ」
張りつめた緊張の糸が解け、私はベットに深く腰かける
「ところで、話は纏まったことだし、やることやろか」
話が纏まって安心したとこで、キールは変な事を言い出した
ついでに何故が服を脱ぎ始めた
「・・・男ってほんと性欲猿」
私は思わず、白目で呆れ顔で溜息をつき手を上げる
「残念ね、今回の交渉に私の体も取引材料になってるの」
「美女抱きたいなら、出すもの出してちょうだい」
そう、私の体は安くない
私の体が目当てなら相応の代価払ってもらうわ
私は笑みを浮かべ、部屋の辺りの空気を魔法で凍らせる
凍てつく冷気は、彼の足を凍らせる
「ちょまち、足こおっとるって!タンマ俺は戦闘は弱いねん」
「ふーこれはっ・・・俺以上の狐やなあねさん・・・!」
「褒め言葉として受けておくわ」
危うく殺されかけ冷や汗をかくキール
私は、彼の間抜け面を少し笑いながら部屋を後にする
その後私達は、私はデビ達と合流しマグドの町並みを見物しながら帰路についていた
前方から男が歩いていくる
その男はどこか普通ではない異様な雰囲気を纏っていた
その男は私たちとのすれ違いざまに
「久しぶりデビ」
としゃっべた
「今すれ違ったあいつ・・・ただ者じゃない三人がかりでも・・・負ける」
彼は尋常じゃないない強さだ
何もしていないのに恐怖を覚える、圧倒時存在感
あえて言葉に現すなら、闇を纏ってる
ということだと思う
「魔族か・・デビ・ルーク奴を知っているか?」
「もちろん・・・あいつはベルゼブブ、俺より強いよ・・・気づかれたね~むかつく」
「今見逃されたのもきっと、戦場でもっと殺しを楽しみたいからだよ」
あいつが、デビの故郷の国の王様
強大な力を持つ、魔族の貴族の一つ
私達は、魔族の王ベルゼブブを絶対に討つ
そう心に刻み込んだ
リンドブルム:ヴァンスタイン城:華国謁見
私達がマグド王国へ行っていた間にリンドブルムに客人が来ていた
東方に存在する華国という国でクサビガタ文字という独自の文化と習慣がある国だった
ダークが玉座に座る謁見の大広間に、二人の男性が立っていた
一人は鋭い目つきの麗しい黒髪の華国独特の鱗のような鎧を纏った成人男性
二人目は、彼の弟だろうか顔がよくにいている10歳くらいの男の子
彼らは華国の皇帝の皇子で名を
シェン・シーエン
リュー・シーエン
という
彼等は、勝て膝をたて、袖に両腕を入れるような独特な動作で告げる
そんな彼の目的は・・・
「ただいまより華国はリンドブルムへ下ります」
「兵を幾ばか連れてきたのでお役に立ててください」
「レティシア様には是非、我が弟との縁談をオススメします」
リンドブルムの軍門に下ることと
わずか10歳の子どもを婿に嫁がせることだった
だった
華国・本国
一人の壮年の男性が酒を仰いでおた
「政略結婚・・・か」
「上手くいくかな、いやきっと上手くいくさ」
「内部から権力を握る、それが華国のやり方よ」
彼の名はジンク・シーエン
華国の皇帝




