迫る決戦
大変遅くなりました。
モスクワの戦いから2ヶ月たち、天暦251年となったものの後世でいうところの救聖戦争は未だ終結の気配はなく泥沼化しつつあった。
また自由革新同盟はかなりの損害が出た。国力を大幅に低下させた上、モスクワが甚大な被害を受けたためかなりの犠牲者が出ており戦争どころではなかった。
しかしながら月面都市同盟のユリアナ、マリアーナとハンニバルに停戦の意思はなくむしろ世界に対する復讐が目的のためその可能性はない。
さらに地上の全勢力が月面都市同盟との全面戦争の姿勢を崩しておらずどちらかが敗北するまで終わらないだろう。
それもそうだが一番気になるのがマリアーナたちの戦力がどれくらいあるかというところだ。
おそらくマリアーナにも専用の救聖機があるだろう。どれくらいの性能かは分からないが、シヴァやハーデスより高い性能であるだろうから警戒は必要だ。
もしかしたら禁忌とされているバイオロイドや人造人間兵を大量投入してくる可能性もある。
さて、どうするかな…
そう思っていると官房副長官から官房長官になった楠本秋人から聞いたのだが、どうやら新しく内閣総理大臣となった秋津川翼氏が日本王国軍にイクスリーベンを主力とすると言うのだ。
さらに強襲機を有する自由革新同盟以外にもイクスリーベンを供与すると言うのだ。
おいおい、アークドライブの出力に一般兵が耐えられるのか?
それにアークドライブにはある秘密があるのだが…
秋津川翼総理は30歳で楠本官房長官と同い年で例に漏れずイクスオーバーである。ちなみに女性だ。
ただ思うのはイクスオーバーが多いな。一体何人いることやら…俺もそうではあるが。
そして俺は階級が大佐にアスカは大尉に二階級昇進し、トニーとライトも大尉に、ヴォルグも中佐へと昇進した。
さすがにマリアーナ達も入念な準備を行っているためか、まだ侵攻はない。
ただこれは嵐の前の静けさだろうからいつでも対応出来るようにしなければならない。
そこで楠本官房長官は副長官の頃から水面下の交渉を続け、ついに国際的統一機関を作ることに成功した。
地球統一連盟という名称となり、今までの国家や枠組みをそのままに維持しつつ全力を持って月面都市同盟に対抗可能となった。
通称は連盟となり、中心国家は自由革新同盟と日本王国、聖グランエル公国、ヨーロッパ連合となる。
一応この4国には拒否権は与えられるものの発動条件が少し厳しいもので、判断基準を担う元老院の承認を得た時のみ可能となっている。
今は臨時で作られた組織なのでまだ暫定的ではある。
一応自由革新同盟が序列で1番上で日本王国が1番下だが、本当に力を持っているのは実は日本王国である。
国力が上がったは上がったが、その他の大国の国力が大幅に下がったのが最大の理由とされている。
今まであまり話題に上がらなかった聖グランエル公国だが、実は国内がかなり混乱していた。
国内の世論がふたつに割れた上、実は内戦が起きていた。ちなみにこちらはマリアーナの洗脳は全く関係ない。
なのですぐに鎮圧出来た。俺たちではなくフレズベルク隊だけで向かってすぐに鎮圧出来たことを鑑みてたいしたことはなかった。
あくまで装剣機での話だが…
それでもかなりの被害が市街地などであったため、国力は低下している。
そして連盟は月面都市同盟との決戦を改めて宣言した。
それに対して月面都市同盟は何の声明も出してない。
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月面都市同盟のマリアーナ、ユリアナ、ハンニバルは軍備を拡張しつつあった。
マリアーナはイタズラをするかのような小悪魔スマイルでハンニバル、ユリアナに話しかける。
「ハンニバル、ユリアナ聞いて。地上の各地にクロノスとユピテルを大量投入して連盟を混乱させて龍神戦隊をおびき寄せる。そしてハンニバルのシヴァ、ユリアナのハーデスで足止めしてから私のゼウスでトドメを刺すわ」
「マリアーナ、それでいいとは私も思いますけれど、装剣機はまだあれだけであるはずありませんわ」
「おそらくはまだ切り札を用意しているはずだね。ユリアナの言う通りだよ」
そう言われたマリアーナは少しふてくされながらも龍神戦隊との決戦に思いをはせていた。
そして俺たちはさらなる戦力強化に乗り出した。




