少女に明日はない⑤
遂に私は時間の制約から解放された。
その晩私は溢れ出る歓喜を抑えることができなかった。
その歓喜は涙としてありったけ体外に放出された。
そして、私は一つの解に辿り着いた。
「相トの存在が時間を動かした」
あまりに情報も裏も取れていないことではあったが、藁にも縋る思いで私はこの解に突き進んだ。
次の日から私は必要以上に相トと関わることにした。
関わって分かったことは
「見るに耐えかねないほどに凡庸な男」
この一言に尽きる人間であった。
この男の数少ない賞賛するポイントは
小島くんと仲が良いという点と
同い年とは思えないものの見方であった。
ただそれ以外の彼を構成するものは他の同級生よりも優れていない。
いわば冴えない男子そのものであった。
ただ彼との関わりによって動き出した時間は
同時に私の知らない未来を映し出すことになった。
私の相トへの行動は、ひいては小島くんとの接点ともなり、
今まで也を潜めていた女子が動き出した。
私は元いた地位を失った。
前回と違い、今回はやり直しが終わった時間の流れにおいての疎外。
私の今後の人生に大きく影響するものであった。
これまで親しんでいた友人もそれを皮切りに私のそばを離れていった。
それほどに小島くんの存在は大きく
またそのタブーに踏み込んだ私を
救うものなど居なかった。
彼、相トと小島くんを除いて。
皮肉なものだ。
私を取り巻く環境が壊れた要因の2人が
唯一私に手を差し伸べてくれる存在になろうとは。
あれだけ既存の時間からの脱却を求めていた私は、今は抜け出た時間からの脱却を他人に求めている
これではまるで
その辺にいる女の子のそれと何も変わらない
でも、お陰様で私は久し振りに
普通の女子高生になれたのだ。
喜ぶべきなのか悲しむべきなのか
生憎長いことこの時間を繰り返したせいで
先の時間に対して恐怖を感じていた。
見えない未来
続く道のり進む時間
人間らしい生活がこれほどまでに恐ろしいとは
外野で見ていたらわからない景色であったろう
怖い怖い怖い
いつしか打算的でなく
上京したての田舎娘が都会の喧騒に怯えるかのように
私は世界を恐れるようになった
先の例でも同様のことが起こり得るであろう
そういう時に限って手を差し伸べてくる第三者は、味方であることは少ない。
傷心したという時に近づいてくる男
励ましと口説きをブレンドしたお酒で掻き乱してくる男
欠けた心の隙間に入り込んでくる男はいつだって、
愛だ恋だのそれを手段として搾取してくる
日向先輩。
あなたもそうなんですか?
1年ぶりに開いて、どこまで書いてたか振り返ると
客観的に文章が見れるけど
なんか話にまとまりがなかったり説明が薄い部分が多かったり
難しいものですね
今、TikTokやYouTube、その他SNSが流行ってるご時世で若い女性の投稿が増えてるように感じますが
あくまで個人的な意見ですが
その人達の9割9分が、本当に面白くない作品で世に出ていると感じます。
尤も中途半端に面白い作品を作る女性は日の目を浴びれてないのかもしれませんが、
よくこの子達はこんなことをしているな。と不思議に思う日々です
あくまで独断と偏見、余談ですが
ネットワーク社会になったことでより一層、男性の下心と女性の同調圧力が強くなっている
その結果、若い女性がその武器を振り回せるうちに皆がやってるただの美麗を振り回すだけの作品を世に排出しているのではないだろうか。
ただカメラの前で上手くもないちょっと可愛いダンスや仕草をするだけの動画が、何になるのだろうか
姿を見せない下心男性の黄色い声援が彼女らの将来に何を生むのだろうか。
作品でも出てくるような空気より軽い男性は、そう言った社会の副産物なのではないだろうか
貴方達が嫌う彼らは、その実貴方達が生み出していることに気づかないのだろうか
時代の進化で素人と芸能人の垣根が薄くなり
人気や発信力が一芸特化のそれを上回る昨今
これまで以上に人々の格差は広がっていくことが非常に悲しいです。
別に人類平等を願うわけでは一ミリもないですが
無自覚な加害者が1人でも減ることを
部屋の片隅で丸くなりながらこんなこと書いて思います。
まぁ、何が言いたいかと言うと
私はイマドキの人が嫌いみたいです。
ではまた。




