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少女に明日はない①



また。




この言葉を私はあと何回使わなければいけないのだろう



この青春時代というモラトリアムの中で私達女子高生の存在は非常に価値があり、儚いものである。


私達はこの装備をしている間は無敵だ




そう


思っていた






ただ、現実とは虚しいもので、女子高生

の中でも優劣がつけられる

確かに女子高生というブランドは強い



ただ目をつけるのは所詮金を持ったおじさんか初モノ狙いの軽い男達



同級生は年上に対して淡い幻想を抱き己の若さという最大のメリットを大いに活かし自信を強く見せていた



私はというと

装いこそ他の女子高生と同じだが華がない



同級生の男の子にすらあまり相手にされない



たまにいる物好きは…


物好きの枠を越えない魅力のない人ばかりであった。




いつしか私はこの装いを早く脱ぎ去りたいと思うようになった




等身大の私で戦いたい。

その中で魅力を分かってくれる魅力的な男性と将来を共にしたい。




卒業後の私について

語る必要はあるだろうか?

いや、ここまで聞いてくれた人なら大体想像がついていることでしょう。



青春時代の成功体験は人を強くするもので

当時頑張ることを諦めた私に待っていたのは

私の胸をときめかせる出会いではなかった。


大学に入り、空気より軽いサークルの先輩に初めてを奪われこの私が尻軽女の烙印を押される顛末に。



その中で自分を保とうと必死で生きてきた。

社会でそれなりに必死で働いていたある日




その時は訪れた。







突然視界が切り替わったかと思うと

目の前には学校があった。




私を追い抜かす学生の群れが左右から視界に入ってくる





当然私は驚いた。

さっきまで会社のデスクで頭を抱えていた筈なのに。




私は高校生になっていた。




何故か知らない高校で私の席は用意されていた



私は何が何だか分からない環境で

なるべく目立たないように過ごしていた。



何故か覚えのない家に帰り、翌日にはまた学校に赴く。



そんな日々を幾度と過ごしていた。





まるで私が着ている装備が無意識にその行動を取らせる魔法の道具かのように思えた。





環境は変われどやはり物好きはいるようだ。

私は所謂カースト上位の男子から見向きもされず、冴えない男の子達に言い寄られるデジャヴに襲われていた。






何がなんだか分からずに1年が経過した

ある夏の日のことだった。


その日は特に暗い男子から告白をされた

もう断るのにも抵抗が無くなっていた。



やんわりお断りを申し立てた。



一体いつ私は元の生活に戻れるのか

枕に顔を伏せながら将来を憂いたその時だった。






また、私は学校の前に立っていた。





自身の教室を一学年間違えたところで、

私は時間が戻っていることに気づいた。




その日私は自分の教室に行かずに

人生で初めてズル休みをした。




家に帰りワンワンと声をあげて泣いた。



まるでこの世に生を受けた赤子のように泣き疲れるまでずっと。



久しぶりの投稿になってしまいました。


正直このストーリーがどうしても筆が進みませんでした。




女子高生のモラトリアムに対する心情なんて分からないし、何より絶対的ヒロインとしての存在の紆余曲折のストーリーがしっくり来なかったりで

悩んでいた結果今日まで来ました。





改めてこんな作品を読んでいただけていることが不思議で、仕事の出先に思いついた作品がここまで続いていることにも驚きが隠せません。




最近自身にとって大きな出来事が多々あり、心情がぶれていましたが、逆に今なら筆が進む気がしまして書くことを再開しました。




また誤字等ありましたら教えていただけると幸いです。




いつもありがとうございます。

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