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茜空に何を思う⑧


この奇怪な現象には慣れていたものの

如何せんルーティンを壊されると、戸惑いが隠せないのも事実である。


ただこの生活をしてきたことで幾許か適応力は身につくもので、家に帰る頃には現状の打破に向けての策を講じている私がいた。



改めて現状のおさらいをしてみよう。

まず死以外での時間逆行が起きている

これは言わずもがなである。

そして、原因はどうやら有馬茜にあるようだ

彼女との交流の良し悪しで、時間の巻き戻しが発生している

最初に戻った際は、マクドナルドでの会話で彼女は明らかな嫌悪感を示してきた。

何で嫌悪感を示したか?

確か、マクドナルドに来ること自体は好意的だった気がするが。


「ん?」

一つの共通点を見つけた。

それは、今回の逆行に関する共通点ではない

私が彼女に話しかけた際、最終的には満更でもない様子だということだ。


初めてお節介を焼いた時も。

後にお誘いをした時も。

なまじっか口説いてるような言い回しをした時も。



こんな表現は使いたくなかったが、

彼女は『チョロい』のかもしれない。


それは普段、孤独を生きる者の渇望なのか

はたまた甘い言葉や誘いに乗りやすい『ティーンエイジャー』独特の女心なのか




この結論に至った時、私は酷くがっかりしながらも、同時に己の成長に歓喜を覚えたものだった。


つまり私は、1ティーンエイジャーの女心をくすぐれているという事だ。

なんだろうこの高揚感は!

モテる人間は普段こんな感覚を体感しているのか。




「……そっかぁ…茜が照れてるのかぁ…」

今思うとただのお気楽な自意識過剰男に他ならないのだが、この時の私は彼女の心情を知る由もなく、己の理想像に陶酔しているのだった。





「有馬さんおはよう!」

翌日の私は、側から見ても奇妙なほどに明るく朗らかに彼女に挨拶をした。


「……」

彼女は驚き呆れるような心情を目だけで表現した。その目は照れ臭さの隠れ蓑であると解釈した私は、気にせず話しかけ続けた。




そして、なんやかんやで放課後にどうにかマクドナルドに行く機会を取り付けた。


前回と違うのは、昇降口で待っていたのは茜ではなく




浮き足立っていた私であった。


苦虫を潰した表情のままの茜を引き連れて私達はマクドナルドへと吸い込まれた。




5月も半ばに入り暖かい…もとい暑い日が出てきましたね。

梅雨入りはまだにせよ、今年もまた夏が来ますが皆様のご予定はいかがでしょうか。



まだ気が早いことこの上ない事ですが

私は、今年の目標として

『なるべく外に出る』という、刑務所の暴動対策のようなスローガンを掲げている訳ですが

学生は旅行であったりサークル活動であったり楽しい夏を過ごすことと存じます。


きっと高校生の夏休みは宿題云々があるにしても

一番楽しい夏休みなんだろうと、懐古しております。


大学生の夏とはまた違う独特の時間の流れで、青春の義務化とも言える文化祭の準備等で確実性のある恋愛イベントが今年も日本のどこかで乱立するのでしょう。


かくいう私も高校三年生の時には、同じクラスの女の子と文化祭準備にて、幾許かの青春を味わいました。(付き合えてはない)


皆さんも、令和初の夏!とかで若者が騒ぐ事が避けられませんが

ステキな夏を計画してみてください。



長くなりましたがここまで読んでくださりありがとうございます。

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