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茜空に何を思う③


有馬 茜

身長は女子にしてはやや大きい166センチ

スタイルは良く脚も長い。


脚フェチの私としては、制服から伸びるすらっと綺麗な彼女の脚には幾度となく目がいってしまう。


顔はどちらかというと可愛い系で、スタイルとのギャップもある。

加えてあの口の悪さ

噂では父子家庭で、父親はあまり家にいることがなくグレただのなんだの…

噂とは大概そんなものである。


そんな彼女は、先にもあったように同性からの人気がない。

最も女の子は集団を重んじて止まない生き物な訳だから、彼女のような爪弾き者は当然蚊帳の外に置く。


それに加えて一部の男子からの人気が高いものの、一切興味を示さない姿勢が気にくわないのだろう。

『調子に乗っている』と評される。


後はそれが拡散され、この構図が出来上がるという訳だ。



今となっては彼女に話しかける者はほとんどいない。

私を含む例外を除いては…



「お、おはよう。今日も寝坊?」

翌日、補習の一コマが終わり私は意を決して彼女に話しかけた。

一瞬クラスの一部がざわついたのを聞き逃さなかった。


「……」

彼女は目だけ私に向けるものの一切返事をしなかった。



馴れ馴れしすぎたか…

私の頭には、この手法が心を開くのに手っ取り早い。という思考になっていた。


何故心を開かせたいのか

何故この思考になっているのか


色々な疑問は頭に残りながらも行動が先に出ていたのだ。



「今日終わったら少し時間くれない?」

まるで告白でもするような物言いをぶつけた


流石の彼女もこの言葉にはポーカーフェイスを貫けなかったのか、目を見開いた。


「……なんで?」

1日ぶりに聞いた彼女の声は驚きからか少し裏返っていた。



なんで…か。

なんでだろう?

私にも分からないのだから当然答えられない


「仲良くなりたいから。」

私の口は誰かにリモートコントロールされているのだろうか。

脳を介さず軽薄な単語が飛び出してくる。





しばしの沈黙が流れた。

彼女は黙って前の一点を見つめるように固まっていた。

私は逃げ出したい気持ちと、自分の身体のメカニズムの違和感からシドロモドロになっている


「……べt」

彼女の言葉は始業の鐘にかき消された。


私は黙って足早に席に戻った。



補習の間、彼女の返事を予測しては可能性を頭から消し去る作業に没頭していた。




気がつくと授業は終わっていた。

彼女は、すでに帰った後だった。




「……まぁ、これで良かったかな。」

残念なような安心したような。

一人で呟きながら私も教室を後にした





「……どこ行くの?」

下駄箱で、私を待つ彼女の姿があった。

あまりの出来事に思わず肩から鞄が落ちた。


「ま、待っててくれたの?」

動揺を隠せないまま私は靴を取り出した。、


「…いや、あたしと一緒に教室出たらあんたが誤解されるでしょ?馬鹿なりにそんくらい考えなよ。」

つくづく辛辣な彼女の言葉は心に刺さったが

不思議と嫌な気持ちはしなかった。



「う、うるさいなぁ!」

Mかと見紛うような笑顔で、私は彼女と学校を後にした。






私たちは駅前のマクドナルドに向かった。





令和一発目から

脚フェチとか書いている自分が少し恥ずかしい…



ただこの表現は男性諸君には伝わるはず!

綺麗な脚は細ければいいってもんじゃなくて、こう膝の継ぎ目で変に段ができずに10度ー15度くらいの傾斜で細くなっていくようなそんな…



まぁ、そういうことです。

GWも半分を迎えるくらいになりますが、

良い休みを満喫してくださいね。


それではまた。

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