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自書資料  作者: デョ
第4章 架空の種族
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架空の妖怪『千年蟲』『ミミ・アリ・メアリー』『勇敢マダム』

名称:千年蟲


分類:中国妖怪、寄生虫、コンピュータートラブル、コンピューターウィルス


生息域:インターネット、各種コンピュータ、タイマー使用機器類、他数ヶ所


外見:不特定、個体による


特徴:千年に一度、世に出ては猛威を振るい、甚大な被害を出すと云われている怪異。


西暦2000年前後に世界各地で起きたコンピュータートラブルの原因とされている。


過去の文献から2000年前後に猛威を振るうと予言されていた一方でコンピューターやネットが存在しないとされる西暦1000年前後における活動の痕跡はいまだに見つかっていないという矛盾点を持つ。


この事に関しては専門家の間でも意見が割れていて『比較的新しい妖怪である為、存在していなかった』『文明の発展に伴い、動物から情報の海へと寄生先を変えていった』『そもそも妖怪なので記録が残らない』等、様々な説が有り、統一されていない。


由来:二千年問題の訳の一つ『千年蟲』から。


読みは『せんねんちゅう』、『ミレニアムバグ』だが実在の二千年問題と差別化する為に『ミレニアムワーム』と呼ぶ場合も有る。



名称:ミミ・アリ・メアリー


分類:西洋妖精、日本妖怪、都市伝説、与太話、寓話


生息域:欧州・日本の地上(人類生息域)、英語圏内、他数ヶ所。


外見:ミミとメアリーは人間の女性、アリは半人半虫ボクサーや人間の少女ボクサーの姿。


特徴:物を壊したり、壁に落書きしたりして遊ぶ子供を窘める為に語る寓話に出てくる妖精|(日本語圏内では妖怪とされ、英語圏では怪異の扱いとなっている)。


寓話の内容は『壁にはミミとアリが、障子にはメアリーが住んでいる。悪い事をする子がいると、その親を攫って二度と会えなくしてしまう』という物だ。


何故、攫いやすい子供ではなく、抵抗されやすい大人を攫うのかは『子の素行の悪さに大人が子を持て余した末、子を置き去りにして夜逃げする』行為の暗喩ではないかとされている。


が、これ等の妖精が人を攫う事は無く、むしろ、家の外からくる害悪からひっそりと家人を守り、健やかな日々をそっと見守る性質を持つ事が近年の研究から判明している。


基本的に人見知りをする者が多く、ミミとアリに関しては同一個体を見かける事は希である。


人の住む場所であれば壁はありふれた物である為、ミミとアリは比較的、頻繁にその姿が散見される。


一方でメアリーは『日本から移り住んだ障子職人』の作った障子にしか住まない為、見かける事は更に希である。


ミミとメアリーに関しては外見に関する記述はあまり見られないが『人と子を為した』という記述から、概ね人の姿をしていると思われる。


一方でアリの外見の記述は『蝶のように舞い、蜂のように刺し、蟻のように力強い』『ボクサースタイルであった』『愛らしく微笑む』等と書かれている為、妖精辞典の挿し絵では半人半虫や少女の姿で描かれる事が多い。


また、人見知りする性格と名前が似ている事からストーカー系都市伝説の『メアリーさん』(以下、都市伝説のメアリーさんとする)と同一視されていたが『障子のメアリー』側はこれを否定している。


一方で都市伝説のメアリーさんの方は性質上インタビューが難しく、この件はいまだ明かされていない。


由来:日本の諺『壁に耳あり、障子に目あり』が誤って伝わって生まれた寓話と思われる。


名称:勇敢マダム


分類:都市伝説


生息域:都市圏


外見:人間の女性


特徴:コンクリートジャングルを背景にする現代のアマゾネス。


スーツを着こなしインターネットツールを使いこなして獲物を狩る姿は現代人と何ら遜色は無い。

希に、野生に帰って下着同然の姿やマタギ姿で狩りをする猛者もいる。


由来:有閑マダムの誤変換

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