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宗次は聖騎士に転職した  作者: キササギ
第2章 聖者の条件
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異世界研究ノート [第2章終了時点の設定]

第2章終了時点でソージが把握している異世界の設定についてです。

第2章で説明していることをまとめているだけなので、

読み飛ばしても問題ありません。

※今話からソージの一人称を『自分』から『俺』に変更しています。


 現在、アンデッドスライムを倒してから2日後、

南部教会内の自室で書類まとめ中。


俺の書類仕事が終わるまで起きていると言っていたリゼットは、

ようやく眠りに付いた。


教会に提出する報告書も大体纏め終わったので、

ついでだから、こちらのまとめをしておこう。


アイテムメニューから『異世界研究ノート』を選択する。

すると、何も無い空間から一冊の本が現れる。


 今回は教会の課題をめぐる騒動から、本当に色々な事が起きた。

アンナとの出会いに、ビクトル氏の遺産である六重聖域セクステットサンクチュアリ

アンデッドスライムとの戦い。

そして、アウイン内にいる裏切り者……


 特にアンデッドスライムやアウイン内の裏切り者である邪教徒については、注意が必要だ。

彼らの目的は分からないが、だが奴らがアウインの壊滅を狙っているのは間違いない。

思えば、第六開拓村の時もそうだった。


何を考えているのか分からないが、

俺はこの世界で、このアウインで生きると決めたのだ。

そうである以上、気狂いカルト集団なんぞに生活を壊されて堪るものか。


だからこそ、今回の事件で得た知識をしっかりと纏めておこう。



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魔法について


 この世界の魔法では、一般的な発動方法は呪文を詠唱することであるが、

そこには様々な技術が存在している。


・魔法の呪文スペル

 元々、魔法の呪文とは神から人に与えられるものであり、

呪文は1つとは限らず、効果もまちまちである。

一般的に使われる魔法の呪文は、この世界の魔法学者が効率の良い呪文を調査し、

まとめた結果である。


例えば、基本的な回復呪文ヒールの魔法詠唱は、

『――清浄なる神の光よ、傷を癒せ――』であるが、

俺はアンデッドスライムとの戦いで、

『――癒しの光よ、闇を打ち払え――』

と新しい呪文が頭の中に閃いた。


通常の回復として使う場合は、『傷を癒せ』の方が回復量は多いが、

アンデッドへの攻撃として使う場合は、『闇を打ち払え』の方がダメージが多い。



内包魔法コンノートマジック

内包魔法は、主に魔法陣マジックスクエア魔法譜マジックスクロールで使われる魔法方式であり、

1つの魔法の中に別の効果を持つ魔法を内包させる技術である。


例えば、魔法陣を作成する場合、複数の記号の組み合わせることで、

複数の効果を持つ魔法陣を作成することができる。



多重魔法アンサンブルマジック

同じ魔法を同時に発動させることで効果を高める魔法の方式。

この世界では大きな儀式をする場合は、術者が声を揃えて呪文をするそうだ。


また、この多重魔法は自分のチートと組み合わせることが出来る。

つまり、呪文詠唱による魔法とコマンドによる魔法を同時に使用することで、

擬似的な多重魔法を使うことが出来る。


現状では回復魔法ヒールの多重魔法『ヒール・デュオ』しか使えないが、

今後魔法の習得次第で、さらに使える魔法は増やすことが可能である。



代用魔法サブスティチュートマジック

 魔法を使用する際に本来必要な手順や方法を、別の何かで代用する魔法方式。


例えば、聖域の魔法は、本来は術者が聖域の中心にいないと発動出来ないが、

聖印を術者の代わりとして置き換えることで、術者がいなくても聖域を展開することが可能になる。



六重聖域セクステットサンクチュアリ

上記の魔法技術を集めて作られたアウイン全域を覆う、大規模聖域。

作成者はビクトル 


 聖域の魔法陣を内包魔法コンノートマジックの形式を作ることで強化を行い、

その強化した聖域をさらに重奏魔法アンサンブルマジックを用いて六重に強化を行っている。

また、多重強化による魔法の暴走を抑えるため、

ビクトル氏の聖騎士の装備を核にした代用魔法サブスティテュートマジックを用いることで安定化を行っている。


さらに、この六重聖域は、アウインの魔力源マジックソースを利用することで、

一度発動しさえすれば、永続的に聖域を展開し続けることが可能である。


その効果は、アンデッドスライム戦において実証済み。




モンスターについて


『アンデッドスライム』

ゲーム時代の『廃工場』のフィールドボス『アンデッドスライム』が変異したと思われるもの。

弱点属性は、ゲームと変わらず光。

物理攻撃による耐性が異常に高く、魔法でしかダメージを与えられない。


主な攻撃手段は、触手による攻撃で、

一定時間内で一番大きなダメージを与えた者をターゲットとする習性を持つ。


また、アンデッドスライムはその身体に毒を持っており、

触れたものを『毒』状態にする。


ステータスはバグっていたため、正確な数値は分からないが、

推定HPは40万。


今回の戦いでは俺が囮となって、アンデッドスライムを南部教会まで誘導。

その後、南部教会で包囲していた聖騎士団と冒険者による集中攻撃で撃破した。



アウイン内の裏切り者について

六重聖域の発動により、アウイン内にいたアンデッドは消滅した。

邪教徒との内通者である裏切り者は、

貴族、商人、平民、さらには神官にまでいた。


その中でも特に問題なのは、

アウインの名門貴族『ゴーン家』の当主ジェローム・ゴーンが裏切り者であったことだ。

大貴族は、アウインの設立時から存在する非常に影響力の大きな家だ。

彼らが邪教徒を援助していたとなると、どれだけの金、人、物が流れたのだろうか?


兎に角、早急な対処が必要。

現在は、異端審問官を中心に調査中。




今後の目標

一応、南部教会の司教となったため、生活基盤の安定は叶ったと言って良いだろう。

ただし、邪教徒の脅威が忍び寄っている。

今後は、邪教徒の調査と殲滅をしつつ、俺が異世界に来ることになった原因を探っていこうと思う。



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