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宗次は聖騎士に転職した  作者: キササギ
第2章 聖者の条件
43/115

41話 大司教 クリストフ 


 エリックとレオンに会ってから1日が経過し、課題の期限は残り5日となった。

今日は大司教との面会の日。

 彼にに対して、なぜ先代司教ビクトルを聖人に指名しなかったのか、

なぜアンナに対して1年間ものボイコットを許したのか、

聞き出さなければならない。


 現在の時刻は午後1時。

場所はアウイン中央教会の裏口。

以前、ブルード鉱山の報告を行った時に、エリックに案内されたところだ。


 ここは意図的に人気が無いように作られているらしく、

表の通りから1つ建物を挟んだだけなのに、しんと静まり返っている。


「こんにちは、ソージさん。

大司教がお待ちです。

どうぞ、こちらへ」


 時間ぴったりに扉が開き、シモンが出迎える。

シモンの案内に従い、通路を歩いていく。

この建物内にも人気は無く、誰とも会わぬまま長い通路を歩き、階段を上る。

教会の深部、ここから先に入るのは初めてだ。


 通路には、紅い絨毯が引かれ、シミ一つ無い白色の壁が左右を囲む。

頭上には、金の台座に埋め込まれた光のフラグメントが、ぼんやりと淡い光を放っている。


 シモンの後に続き、通路を淡々と歩いていくと一つの部屋の前に辿り着く。

大司教の執務室。


「ここで、大司教がお待ちです。

あと、すみませんが、武器は僕が預かりますね」


 護身のために腰に挿していた剣を鞘ごとシモンに手渡す。

今日の装備は、戦闘目的ではないため修道服を着ている。

だが、非常時に備えて、鎧や剣はショートカットに登録済みだ。

必要ならば、いつでも取り出すことができる。


「シモンです。ソージ様をお連れしました」


 シモンは扉を開き、自分を室内に案内する。

その部屋を一言で表すなら、研究室だった。

正面にある大きな机には、書類が山のように詰まれており、

本棚にはたくさんの分厚い本が納められている。

壁に立てかけられた黒板には、チョークで書かれた文字や図式が、

黒板を埋め尽くすように描かれている。


 シモンはそれらには目もくれず、仕切りで区切られた執務室の奥に向かう。

そこは来客用のスペースなのだろうか、木製の小さなテーブルと黒い皮で作られた椅子が2つあった。

その椅子の1つに座っていた老人が立ち上がる。


「……始めましてになるかの。

アウイン大司教のクリストフだ」


大司教クリストフは、落ち着いた低い声で挨拶を行う。


「南部教会の聖騎士、ソージです。

本日は私のようなどこの者とも知れない者の面会に応じて頂き、ありがとうございます」


お互いに右手を胸に当てるマーヤ教の挨拶を行う。


「さて、立ち話も何だな。

……掛けると良い。シモン、お茶を頼む」


「はい、少々お待ちください」


大司教は椅子に腰掛けると、自分も席に着き、大司教と向かい合う。


『大司教クリストフ』

年齢は50歳後半から60歳の前半ぐらいだろうか。

白髪の髪を後ろで束ね、顎には長い髭を蓄えている。

顔には深い皺が刻まれており、歳相応の衰えが見えるが、

青い瞳に宿る眼力には、まったく衰えを感じさせない


 彼は金の刺繍が施された純白のローブを身に纏い、

首からは金色のストラを掛けている。

その姿はまるで物語に出てくるような魔法使いと言った感じだ。


 シモンは、二人分の紅茶を入れると、大司教の後ろに佇む。

その様はまるで執事の様であり、大司教を守護する騎士の様でもある。

シモンがいくら協力してくれるといっても、この場では彼が大司教の側に付くのは当然だ。

この場では援護はあまり期待できないだろう。


「さて、ワシの事を調べていたようだが……

何か良い成果はあったかね?」


 最初に口火を切ったのは大司教だった。

その口調は、裏でこそこそと嗅ぎ回っていた自分に対して、穏やかなものであり、

怒りや不快感は感じない。


そのことを意外に思いつつも、大司教の言葉に首を振る。


「いえ、私は南部教会の先代司教ビクトルとの確執から、

彼を聖人に指名しなかったのではないかと疑っていました。

しかし、様々な人にあなたのことを尋ねましたが、

あなたはそんな事をする人ではない、という声しか聞こえませんでした」


「ふむ……まだワシに、それだけの人望があったとはな。

……存外、嬉しいものだ」


 大司教はそう言って、安堵の表情で目を細める。

その言葉からは、アンナのボイコットを容認したことで生じている教会内の混乱を認識していたことが分かる。


「ええ、あなたのことを悪く言う人間はいなかった。

だからこそ、教えて頂きたい。

あなたはなぜ、先代司教を聖人に指名しなかったのですか?

そして、アンナ様の1年間にも及ぶ、職務放棄を許したのですか?」


 大司教を真っ直ぐに見詰める。

自分に表情から嘘を見抜くような技術は無いが、

それでも嘘や誤魔化しは見逃さない、許さないという意志を示す。


「……ああ、そうじゃな。ワシもいい加減に覚悟を決めねばなるまいよ。

さて、どこから答えたものか……

ふむ、まず質問に答える前に、お主の勘違いを解いておくとしようかの」


「……勘違い?」


「うむ。お主はワシとビクトルの間に確執があると言ったが……それは違うのだ。

確かにワシは奴のことは好かん。

奴は若い頃から何でも出来て、ワシは常に奴の後塵を拝しておった。

会話をすれば、大概口論になっておったしの。

しかしな……少なくともワシは奴の事を友人だと、そう思うておる。

……うむ、こうして直に口に出すのは気恥ずかしいな」


 そう言うと、照れ隠しなのだろうか。

目を瞑り、顎鬚を撫でる。


「ゆ、友人ですか……」


 それは、自分にとって思いもかけない言葉だった。

先代司教と大司教との不仲は多くの人が言及していた。

だから、自分もそれを前提として、これまで動いてきた。

しかし、それが間違っていたと言うのなら、その前提が崩れてしまう。


「納得がいかんという顔じゃな。

まあ、それは当然じゃろうて。

友人とは言うても、一緒につるんでいた訳ではないからの。

……どれ、少し語るとしよう」


そう言うと、大司教は右手を差し出す。


「――我が右手に宿れ、聖なる光よ――サンクチュアリ!」


「……っ!!」


 大司教の呪文により、差し出された右腕を中心に聖域が展開される。

その聖域は、今まで自分が見てきた聖域とは異なる。

聖域を発動させるための呪文が異なり、発動する範囲も右腕を覆うだけだ。


 それだけなら、身体全体を覆う普通の聖域よりも劣っているように見えるが、

その聖域に込められた魔力の密度は通常では考えられないほど高い。

爆発的な光の圧縮。

まるで右腕に小さな太陽があるかのような圧倒的な光。


 その魔力量は、ブルード鉱山でミレーユさんが行った半径20メートルの聖域に匹敵する。

自分は魔法の練習を始めて日が浅いが、それでもこの聖域がすごいことは分かる。

高い魔力を扱うには、高い集中力と制御力が必要だ。

ミレーユさんは大司教の得意分野が聖域の魔法だと言っていたが、その言葉に納得できた。

仮に、今の自分がこの魔法と同じ事をやろうとすれば、高密度の魔力が暴発し、

最悪、右腕が吹き飛びかねない。


 しかし、すごい魔法だと感心はするが、今までの話と何の関係があるのだろうか?

疑問に思い目線を向けると、大司教は静かに語り始める。


「……ワシの夢はな。

世界をこの聖域の光で包むことだ。

そうすれば、邪教徒を含め、不死者達を世界から一掃することが出来るからの。

……世界を包むほどの大規模聖域、お主は出来ると思うか?」


 右腕に聖域の光を維持したまま、大司教は尋ねる。

大司教の聖域、その光は彼の意志に反応するかのように、黄金の輝きを放っている。


「世界を包むほどの聖域……」


大司教の問いを反芻し、考える。


 出来るか出来ないかで言えば、出来ないと思う。

自分が見た中で一番大きな聖域は、ブルード鉱山でミレーユさんが発動させた聖域だ。

それが半径20メートル程度。

あの聖域は、高司祭であるミレーユさんの技量と、さらに聖印の補助を用いて初めて可能になる。

あれだけでも、ミレーユさんには大きな負担がかかっていた。


 半径20メートル程度でもきついのだ。

このアウインの都市だけなら頑張れば出来そうな気はするが、

世界全ては、さすがにスケールが大きすぎる。


 しかし、この場で問いかけて来た以上、ただ出来ませんという訳では無いはずだ。

そもそも、この世界は神だの魔法だのが存在する世界だ。

何らかの条件、例えばレアアイテム等があれば出来たりするのだろうか?


「うーむ……」


「お主は……出来ると思うのかの?」


 ゲーム時代の知識を引っ張り出し、何か無いかと考えていると、

大司教は何故か驚いたように尋ねる。

その反応を怪訝に思いつつも、首を振って否定する。


「いえ、考えてみましたが……出来ないと思います」


「うむ、そうじゃろうな。

……しかし、変わり者だのう、お主。

それとも、記憶喪失のせいかの?

多くの人間は考えるまでも無く、それは無理だと否定するのだよ」


「なっ!!」


 しまった! 裏を読みすぎた!

これはあれか。

MPが不足することによる弊害を知らなかった事を、ミレーユさんに突っ込まれた時のように、

自分の常識力をチェックするための質問だったのか?


「ふ……そう睨むでない。

別にお主の事を馬鹿にしている訳ではないのだ。

むしろ、ワシは嬉しく思うておる」


 自分の予想に反して、大司教は静かに笑う。

彼は聖域を解くと話を続ける。


「多くの人間はワシの考えを、可能性を考えることも無く、夢物語と否定した。

ビクトルにも否定をされたのだがな。

……だが、奴だけは違った。

奴はワシにこう言ったよ。

『それをやるなら今の聖域じゃ全然だめだ。

聖域の魔法を1から作り直す必要がある』とな。

ただ、今のままでは足りないのだと。

奴だけは……ワシの夢を否定をしなかった」


大司教は両手に力を込めると、搾り出すように告げる。


「だから、ワシは色々な方法を研究した。

過去の文献を漁り、様々な聖域の呪文を調べた。

他にも、広範囲の聖域を維持するために、聖印や魔法陣を補助に使用する方法も考えた。

また、自分自身の魔力だけではなく、フラグメントや土地そのものが持つ魔力を引き出す方法も考えた。

そうやって、新しい方法を考え付く度、奴には論破され続けておったが……

だが……それがあったからこそ、ワシは今の地位に居ると思うておる」


 自分が嫌っている相手が、奇しくも自分を一番理解していた。

皮肉なものだと、大司教は笑う。

つまり、大司教と先代司教の間柄は友人と言うよりは、ライバルだったのだろう。


「ビクトルが死んだ時、聖人に指名するかどうか、ワシは頭が痛くなるほど考えたよ。

奴の戦績は十分、しかし、汚点もある。

どちらを重視するかというだけで、どちらも間違ってはいない。

だから、奴には恩もあること出しの、最初は聖人に指名しようとも考えたのだ。」


しかし、大司教は自分の言葉を否定するように首を振る。


「だがな……そんなお情けで聖人に指名されて、ビクトルは喜ぶだろうかと考えるとな。

……とてもそうは思えなかった。

ビクトルは他人に見下されたり、同情されたりするのを嫌っておったからの。

奴なら自分から辞退をしただろうて。

だから、ワシは友人として、あえてビクトルを聖人に指名しなかったのだよ」


 そこまで語ると、今まで溜め込んでいたものを吐き出すかのように、大きく息を吐く。


「……あの指名については、ワシの個人的な考えで決めたこと。

皆はワシの事を公平、公正だと言うがそうではないのだ。

何のことはない、ワシもただの人間なのじゃ」


 大司教が先代司教を聖人に指名しなかった理由、それは自分の中では納得の出来るものだった。

その選択の是非は自分には分からない。

しかし、その選択に対して悪意は無く、むしろ相手を尊重した故の選択であるのなら、

自分はこれ以上の追求をするつもりはない。

そもそも、自分が当初想定した前提は崩れているのだ。

今更、この話を穿り返しても何も良いことは無いだろう。


 それよりも、自分が恥ずかしい。

初めから疑ってかかり、大司教を悪と決め付け、

この展開を少しも予想出来なかった。

明らかな自分の失敗だった。


 だが、ここで自己嫌悪しても仕方が無い。

まだ、もう1つの質問が残っている。


「先代司教の件については、納得できました。

もう1つの質問の、アンナ様の職務放棄を許した理由はなぜなのですか?」


「……あれもワシのわがままの様なものだ。」


 大司教はゆっくりと息を吐くと、昔を思い出すように語り始める。


「ビクトルが邪教徒に聖騎士団を全滅させられた後、

奴は邪教徒を殺すだけの化け物になっておった。

知っていると思うが、アンナは奴の実の娘ではない。

どこかから拾ってきた娘だ。

その拾ってきた理由も、あの娘が高いMPを持っていたから。

大方、あの娘を邪教徒を殺す道具にするために、拾ってきたのだろう」


 大司教にとっては、あまり良い思い出ではないのだろう。

その口調には、苦々しい苦渋の思いが込められていた。

しかし、大司教はその思いを振り払うように首を振ると、話を続ける。


「だがな……あの娘と生活を共にする内に何かが変わったのだろう。

いつの間にやら、ビクトルはあの娘の父親になっておったよ。

奴は元々はあの娘を聖騎士として育てるはずだったのに、

自分の後を継いで南部教会の司教になると言ってくれたと、

愚痴を言いながらも嬉しそうに話しておった」


「だから……ワシはアンナがビクトルの遺志を継ぎ、

自分から復帰することを期待しておった。

……残念ながら、その期待は外れたがな」


大司教は心の底から残念そうに、ため息を付く。


「……さて、お主の質問に対する答えは以上だ。

この話をアンナにするかは、お主に任せよう」


大司教は口を閉じると、自分に対してまっすぐな視線を向ける。


「……アンナ様には話しません。

しかし、課題の期限が過ぎた後に、話そうと思います。

職務復帰を選択したのは彼女の落ち度ですし、彼女自身が向き合わないといけない問題です。

しかし、このまま一生、勘違いをして生きるのは辛いことだと思います」


 アンナは大司教と会う前の自分と同じく、大司教が悪意を持って聖人に指名しなかったと思っている。

ならば、今日聞いた話をすれば、恐らく彼女もボイコットは止めるだろう。

しかし、自分自身の課題解決の為にそれを話すのは、違うと思うのだ。


 それに、彼女には先代司教の後を継ぎ、司教として振舞うことも出来たが、彼女はそれを選ばなかった。

それによって生じた南部教会司教の地位の剥奪。

これは彼女自身の選択によって発生した問題であり、彼女自身が向かい合わねばならない問題だ。


「そうか……すまんの。

お主と話ができて良かったと思う。

……お主には後日、別の課題を用意しよう。」


 大司教は礼を述べ、別の課題のことを話そうとするが待ったをかける。


「いえ、まだです。

課題の期限はまだ残っています。

課題の期限が残っている以上、アンナの説得は続けます。

その上で、1つお聞きしたいのですが……

もし、先代司教に対して、文句無く聖人に値するだけの功績があれば、

彼を聖人として認めることは可能ですか?」


 今日知った大司教の真意は話さないし、今回の問題はアンナ自身が解決すべき問題だ。

しかし、今のままではアンナが自身の問題に向かい合う事はないだろう。

ならば自分が行うのは、そっぽを向いてしまった彼女の頭を無理やりにでも動かして、

向かい合って貰うことだ。


「ふむ……それは可能だ。

その時はワシの間違いを認め、ビクトルを聖人と認めよう。

主神マーヤに誓う。

しかし、当てはあるのかね?」


「ありません。

しかし、もしあるとするなら、先代司教のことを誰よりも知っているアンナ様以外には居ないでしょう。

彼女ともう一度話をしてみようと思います」


 アンナには自分自身で先代司教の功績を探してもらう。

もちろん、そんなものが無かったからこそ今回の騒動に発展しているのだが……

しかし、本当に無いのだろうか?

彼女自身が功績だと思っていないだけで、本当はあるかもしれない。

もし功績など無かったとしても、ビクトル氏と向かい合う良い機会になるはずだ。


 その為には、功績を見つけた場合、彼を聖人として指名するという確約が欲しかったのだ。

それに、大司教からこの約束を取り付けたという実績は、彼女に自分を信用して貰うために必要なのだ。


「なるほどな……お主に神の祝福があることを願おう」


「ありがとうございます。

では、私はこれで失礼します」


 一礼し、大司教の執務室から出ると、全力で走り出す。

課題の期限は残り5日、もうあまり時間は無い。


 今日の面会でようやく、1年前に何があったのかが分かった。

大司教の思い、先代司教の思い、アンナの思い。

きっと誰も大きな間違いはしていない。

しかし、小さな不幸やすれ違いが重なってしまった。

その結果がこれでは、あまりに報われない。


 中央教会を出ると、アウインの大通りをさらに走る。

向かうのは南部教会。


 先代司教を聖人として認めて貰うための何か、それを知っているとしたらアンナしかいない。

彼女ともう一度、きちんと話をする。

今回の自分は本気だ。

例えドアの向こうで居留守を決め込んだとしても、ドアを破壊してでも引きずり出す。


「よう、ソージ殿。

そんなに急いで、どうしたんだい?」


 決意を決めた自分に対して声が掛けられる。

それは、貧民街の顔役ギンさんだった。



これにて2章のイベント50%を消化。

ようやく半分。

ここからは面倒くさい交渉は終わり、説得(物理)を行います。

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