ノート2:部下と奉公人
サダと日常を共にする人達と「皇国の耳」五人衆を紹介しています。「皇国の耳」はサダの部下ではありませんが、サダに深い恩を感じ部下の如く働いてくれる事からここに載せました。部下以外の北軍兵士は「ノート3:北軍兵士」(6月21日投稿)を御覧下さい。
名前の右隣の「」はその人視点の話。紹介文の最後に()で括られている場合、その話の中に初登場しているか(名前だけの時もあります)重要な役割を果たしています。
***サダの部下(階級順に列挙。 同じ階級又は立場の場合、その人視点の話が出た順)***
オキ・マッギニス大隊長補佐:
「ノート1」参照。
コオ・タマラ中隊長補佐:「転属」「夜番」
初出時小隊長、後に中隊長補佐に昇進し、若の部隊に編入された。 ヴィジャヤン伯爵家執事テオ・タマラの次男。 若のせいで何度も冷や汗を流し、生涯経験した一番の恐怖は何だと聞かれても選択に迷う程だが、若が六歳の時の誘拐事件と「びーえるって何」と質問された事がトップテンに入る事は間違いない。 若より十歳年上。 (「勇名」)
ジム・バートネイア小隊長:「護衛」
北方伯家住み込み護衛。 百剣第二十八位。 サダに付いて行けば刺激ある人生が送れるに違いないと願って手に入れたポストではあるが、刺激があり過ぎる事に多少の困惑を感じてもいる。 サダより十七歳年上。
タイ・ネシェイム小隊長:「りんご」
無口無表情な庭師兼住み込み護衛。 百剣第九十五位。 若の部下になりたかった訳ではないが、選ばれた事を幸運と思っている。 本人は自分の常識が覆される事に結構驚いているのだが、それが顔に表れないため、ネシェイムが驚いていないし、ま、いいかと家内の者に思わせ、北方伯家での非日常が日常化する事に貢献している。 サダより十八歳年上。
ガス・リッテル軍曹:「運び屋」「隠れ蓑」「帰宅」
禁制品を運び込む運び屋として有名だが、実は若の部下になる前から本来の任務は諜報担当だった。 内縁の妻チハ。 下町の大家には見えないが、相当数の店子がいる。 意外に面倒見が良く、仲裁や相談事を持ち込まれるため諸事情に通じている。 サダより二十四歳年上。 (「小隊長辞令」「大家」)
ケマ・リスメイヤー:「薬師」
若に期待するものは特になかったが、珍しい薬材を次々と見つけてくれる上に、その金銭的な価値を知っていてもほいとくれるので、薬師として有名になっても若の側から離れないでいる。 サダより五歳年上。 (「守る」)
パイ・フロロバ:「諜報員」
料理担当だが入隊前は「皇国の耳」で諜報員をしていた。 料理、鍵開け、ダンスしか今の所披露する機会に恵まれていないが多芸な人。 サダより一歳年上。 (「守る」「社交ダンス」)
ルア・メイレ:「死神」
医者。 後に外科手術の腕前では皇国中で知らぬ者はいない名医となる。 サダより三歳年上。 (「守る」)
***北方伯家奉公人(あいうえお順)***
アタマーク:「馬語」
御料牧場の馬丁、ヘルセス公爵家の馬丁を経てサダの馬丁となる。 笑いと刺激の絶えない毎日を過ごしているので長生きするであろうと思われる。 (「出発準備」「厩番」「緊開」)
トビ・ウィルマー:
「ノート1」参照。
ケルパ:
奉公犬。 主要人外物として「ノート1」に入る資格があるにも拘らず、1に入るには血縁姻戚関係があるか、又はその人視点の話がある事と言う理不尽な不文律にブロックされた不遇の狛犬。 (「狛犬」)
カナ・ジンガシュレ:「大柳」
伯爵家のメイド。 後にリネの侍女となり、剣の手ほどきをする。 カナだけはサダを若と呼ばず、サダ坊ちゃんと呼んだのは主人がサダを差別している事に対する細やかな抗議。 ひとり息子は結婚し、子供二人がいる。 (「父の嘘」「奥様修業」)
エナ・マレーカ:「乳母」
サリの乳母。 マレーカ公爵庶子。 主人夫妻を見て、人は出自では計れない事を知った。 (「出仕」)
***ヴィジャヤン伯爵家の奉公人(あいうえお順)***
エムンドセア先生:
ヴィジャヤン伯爵家に雇われた儀礼の教師。 若に儀礼を教えた事により教師と言う職業が如何に空しいものであるかを知り、後に転職する。 話の中で名前は出てこなかったが、次兄サジが「見合い」でサダの儀礼の教師となる人に同情したのはエムンドセアの苦労を間近に見た事による。 (「デザート」)
ケイ:
メイド。 この人が出産休暇を取った為、カナが伯爵家に来る事になった。 出産一年後に職場復帰。 若が小さい頃、服をしょっちゅう汚して来るのでそれに文句を言った。 そのせいで若はケイには嫌われていると思っている。 (「大柳」)
ジア:
義姉ライの侍女。 (「義姉」)
シロファスト:
ヴィジャヤン伯爵家テオ・タマラの前の執事。 (「重荷」)
タキ:
料理人。 子供の頃、若はポムポムの食べ過ぎで腹を壊した事があり、それ以来数量制限するようになった。 残念ながら若はなぜ数量制限されているのか覚えていない。 (「大柳」「家族」)
テオ・タマラ:「重荷」
ヴィジャヤン伯爵家執事。 サダの部下コオの父。 十年も前に、いずれ若は北軍に入隊すると予想した。 理由は主(若の父)が若の出世を望んでいないから。 結果的に当った為、父の予想に基づき北軍に入隊した息子から深く感謝される事になった。 因みにこの人が甘党と言うのは若の単なる思い込み。 六つの餡にしたのは饅頭屋さんのアドバイスに従っただけ。 (「饅頭」)
チョアテ先生:
ヴィジャヤン伯爵家専属医師。 サダのせいで年中忙しい思いをしたが、そのおかげで腕があがったからサダには密かに感謝している。 (「茶碗」)
トア:
護衛。 (「茶碗」)
***「皇国の耳」五人衆(登場順)***
トメ・ソルトレイ:「任務」
本人はキャリアウーマンとして生きるつもりだが、人生予定は未定。 サダより六歳年上。 (「次兄」)
レカ・ヴィジャヤン:「家族」
「ノート1」参照。
セラ・トフロフキ:「初恋」
この人とレカが結ばれると信じている人は誰もいない。 そこに盲点(笑)がある。 サダより十歳年上。
ウミ・アフダル:「献身」
国外勤務でおそらく一番予想外の目にあう人。 サダより六歳年上。 (「諜報員」)
フキ・コルムヤ:「茶碗」
驚異の計算能力を持つため若からは神様のように尊敬されている。 ただ若の計算能力を知るだけに、尊敬されても舞い上がる事はない。 出会いの時サダは十一歳。 サダより十二歳年上。




