ノート1:主要登場人物
「主要」と言い切っていいものかどうか疑問ですが、トビとマッギニスを入れたのでこのサブタイトルにしました。やはりこれだけ登場人物が増えたのに何もないのは不便と思いまして。父母、義父母、兄弟、義兄弟、祖父母を中心に説明しているサダの家族(血縁、姻戚)一覧です。
名前の隣にある()内はサダから見た関係。猛虎の場合、同僚、友人、サダを鍛えてくれる人(師範)でもある訳ですが、義兄だけに止めました。姓がない人は全員ヴィジャヤンです。
サダ:
第一章開始時十八歳。 ヴィジャヤン伯爵家三男。 浅黒い肌の無自覚イケメン。 「六頭殺しの若」のふたつ名を持つ弓の名手。 天然と気遣いが6:4。 気遣いが的を外れているため周囲の評価は9:1。 初任給八万(基本給六万五千+職能給一万五千)ルークでスタートした事を忘れない質実剛健(貧乏性)な一面あり。
リイ・タケオ(義兄):
「北の猛虎」のふたつ名を持つ稀代の剣士。 様々な危機を生涯に渡って互いに助け合い、サダと最も深く運命が絡み合う人。 平民の出自で苦労人。 陰で呼ばれているあだ名(北の照れ虎)の方が、より深く本質を突いている事を本人は知らない。 リネの実兄でサダより五歳上。 妻のヨネはグゲン侯爵令嬢。
リネ(妻):
猛虎の実妹でサリの母。 初登場時(「公爵家継嗣」の章)二十歳。 サダよりひとつ年上。 憧れの若と結婚できた幸せを全てのパワーにして苦労を跳ね返す。 美声で知られ、女剣士として勇名を馳せ、健康美ブームの引き金となった。
トビ・ウィルマー(奉公人):
存在するだけでサダに歯止めを掛けられると言う異能を持つ。 北軍入隊後は従者。 後にヴィジャヤン北方伯家執事となる。 サダのグーグル。 トビなしではサダの勘違いは笑って済ませられるレベルではなかったと思われる。 サダより三歳上。
オキ・マッギニス(部下):
マッギニス侯爵家次男。 長年サダの補佐として戦略的に助ける。 「氷のマッギニス」とあだ名される冷徹沈着、知略の人。 意外に熱い所がある事は知られていない。 サダより二歳上。 妻のリオ(ジンドラ子爵令嬢)は腐女子。 叔父が近衛将軍。
レイ・ヘルセス(義兄):
ヘルセス公爵のひとり息子。 「公爵家継嗣」の章の継嗣。 実妹ライがサダの長兄サガと結婚した。 初登場時二十三歳。 政治の思惑に巻き込まれるサダを陰から助ける。 サダより四歳上。
サキ(父):
ヴィジャヤン伯爵、皇太子殿下御相談役、皇王陛下御相談役を経て後に準公爵に叙爵される。 「皇国の耳」として知られる情報通。 サダの運命を知って抗おうとする。
シノ(母):
ヴィジャヤン伯爵夫人、後に準公爵夫人。 ジョシ子爵令嬢。 平民出身の母の影響で商才がある。 兄は現ジョシ子爵シュウ。 妹のシマは東軍副将軍ミュア・オスタドカの妻。
サリ(娘):
出生時ロックが屋根に留まり瑞兆と認定された。 後にオスティガード皇太子殿下と結婚し、皇王妃陛下となる。 サダが二十一歳の時の子。
リツ・タケオ(義父):
猛虎、リノ、リネの父。 農夫。 酒造りの才能がある。
アキ・タケオ(義母):
猛虎、リノ、リネの母。 農婦。 家が貧しかったために文盲だが、実は勉強が好き。 子供達が全員読み書きできるのは、この人が子供達には学ばせてあげたいとがんばった事による。
スイ・ヘルセス公爵(長兄サガの義父):
自他共に認めるサダのファン。 父サキの盟友。 レイとライの父。 妻が早くに病没したが、再婚はしていない。 実弟ケイは大審院審問官。
ヨカ・グゲン侯爵(猛虎の義父):
製粉業では皇国内最大手。 妻ミネはボルダック侯爵令嬢。 子供は二人(長女ヨネ、長男ヨカ)。
アジューラ・ダンホフ公爵(次兄サジの義父):
ユレイアの父。 皇国最大の資本家として知られる。 妻サレイアはブルセル国フィシェルズ大公家公女。 前妻との間にロジューラ、現在の正妻との間にはナジューラとユレイアだけだが、庶子が大勢いる。
サガ(長兄):
ヴィジャヤン伯爵。 宰相庁情報部情報伝達課勤務。 仕事の関係で皇都に上京して以来、サダとは疎遠だが兄弟関係は良好。 サダは六歳上の賢い兄を尊敬している。 長男のサムは後に爵位を継ぎ、カイザー公爵令嬢アンと結婚する。
ライ(長兄妻、義姉):
ヴィジャヤン伯爵夫人。 ヘルセス公爵令嬢。 レイは実兄。 実姉サイはサジアーナ国王太子妃殿下。 沈黙と機知を駆使して義妹であるリネをさりげなく守る。
サジ(次兄):
医者。 後に宮廷御典医となる。 万人に好かれる微笑みと気遣いの人。 サダより三歳上。
ユレイア(次兄妻、義姉):
「皇国の名花」と持て囃される美人。 ダンホフ公爵令嬢。 結婚後、後宮の女官、後にサリの女官長となる。
レカ(義兄):
サダを誘拐犯から救った事が縁で義兄弟の契りを結んだクポトラデル人。 本名レカシャーザ・ノーイエン。 滅亡したノーイエン王朝の生き残り。 出自を隠す為、公式の席に出て来る事はない。 サダより十一歳上。
リノ・タケオ(義兄):
農夫。 リネの実兄。 猛虎の実弟。 有名人の兄妹に挟まれていながら自分が平凡である事を気にしない。 そこが非凡な人。 サダより三歳上。 妻ピピ。 長男リン。
サン(父方祖父):
先代ヴィジャヤン伯爵。 頑固親父。 貴族院では論客として知られる。
フェイ(父方祖母):
先代ヴィジャヤン伯爵夫人。 ラガクイスト侯爵令嬢。 ラガクイスト西軍将軍は甥(兄の子で、サキの従兄弟)。
シラ・ジョシ(母方祖父):
サダが一歳の時死亡。 若い頃は冒険家だった。 先代ジョシ子爵。 「皇国の耳」の創立者。
ノマ・ジョシ(母方祖母):
サダが二十一歳の時死亡。 先代ジョシ子爵夫人。 サダをかわいがる。 平民出身。 実家であるカージャラ家は材木商。 家具の販売及びインテリアデザインで財を築いた。




