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半魔の憧憬  作者: 雛咲かなで
第二章 もう一度
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「──ディネリンド!身体強化魔法かけて!じゃないと死ねる!」さっそくディネリンドに指示。瞬間で魔法を用意してくれるディネリンド。

「っ…身体強化(ブースト)!もう…私は攻撃魔法特化なんだけど…!?」


身体強化のお陰か、最初よりレヴィアタンの攻撃が遅く見える。…とはいえ、気を抜けば簡単に死んでしまにう。


「ニンゲンが一人から二人に増えたところで、何が変わる?ほら、躱してみろ。」レヴィアタンは杖を突き出し、槍のように突きを連発してくる。対してリアは剣で初撃を防ぎ、二発目を受け流す。三発目で大きく弾き飛ばして、四発目が来る前に反撃の突き技。

「雷鳴刺突─ッ!」ドン、と雷のような音を響かせつつ、高速で剣先を突き出す。無数の白蛇に阻まれるが、それよりも…


「…あれ?こんな技、どこで覚えて─」疑問を抱いたリアを食らい尽くそうと、大きな白蛇が口を開けて突っ込んできて…

「ロックニードル!」岩のトゲが蛇を下から貫く。動きを止めた白蛇の上に、レヴィアタンが立っていて。


「…なんだ、思い出してきてるのか。オレ様が奪った意味ないじゃないか。妬ましい。」


「ボーっとしてる暇、ないでしょっ!」頬を掻くレヴィアタン。その余裕そうな顔を狙い、飛びついて思い切り剣を振り抜く。


「…なっ…!?」振り抜くはずだったが、レヴィアタンの杖から伸びる蛇が剣を止める。

「っ…リア!避けて!」レヴィアタンとリアの直線上、魔法を構えるディネリンド。


閃光砲(フラッシュカノン)ッ!!」蛇から剣を抜いて横に飛ぶと同時、練り上げられたその魔力が、一点から解き放たれ…レヴィアタンを消し飛ばす、はずだった。


「しょうがない。特別に見せてやろう。」レヴィアタンの声が響き、解き放たれた閃光がレヴィアタンの前で止まる。

「オレ様の力の片鱗だが、まずは水を操る絶対防御。ニンゲン如きの攻撃が通用すると思うな?」

水のドームに阻まれ、行き場を失い消滅する閃光、無傷のレヴィアタン。そのレヴィアタンに向けて…

爆撃弾(ボムショット)!」

小さな火花が向かい、レヴィアタンの水の防壁に着弾。爆発が、レヴィアタンを覆う。

「…聞こえなかったか?オレ様の防御にニンゲン如きの攻撃は通用しない。」

「…黙ってなよ…悪魔…!」爆撃を繰り返しながら、ディネリンドは告げる。

「あなたと…あなたが喰らった魔族の血が…私の幼馴染を、私の大切を傷つけてるんだよ…!だから…私はあなたを許さない…っ!」一際大きな爆撃を放つディネリンド。その爆撃も水の防御に阻まれ…


「いい加減学べ。」

水の防御が反撃のため、無数の弾丸のように変化する。その瞬間─

「やっちゃえ、リア!」「──うん!」

爆風と煙に紛れたリアが、思い切り突きを放つ。

「雷鳴刺突っ!!」

水の防御が瞬時に形成され、刃とぶつかり…そして、水の防御を貫いて頬をかすめる。


「なるほど、お前はオレ様の依代だったな。…だから水の防御を緩和できると。」一人納得しているレヴィアタン。


「…どう?約束通り…一撃、与えたけど?」してやったりと笑うリアとディネリンド。レヴィアタンの反応を待っていると…

「あぁ、そうだな。約束通り魔族の力は返してやる。…それと、そっちの魔法使いにも返してやろう。」

レヴィアタンの従える大蛇の口が開く。その瞬間、魔族の力が流れ込んでくる感覚がする。


「っ…これが、魔族の力…?」

「ニンゲン共、欲しい記憶は手に入ったか?手に入ったならさっさと消えろ。」

世界が歪む。空間からはじき出されるようだ。

「あっ…ちょっと!」

有無を言わさず、世界からはじき出され…


サキュバスクイーンのもとへと、意識が回帰する。隣にはディネリンド、目の前にはサキュバスクイーン。

「───か」帰ってきた、そう言おうとした刹那。

光弾が、サキュバスクイーンの眼前に放たれる。


「──っ!」サキュバスクイーンに当たる前に割り込み、剣で弾く。

「ウィングストーム」突風が吹き荒れ、屋根を突き破り上へと打ち上げられるを

「っ…なんで!」

焦りと、疑問と、驚きと。その感情を溢れさせ、眼下の魔法の主に叫ぶ。


「アイシクルカッター」

返事のかわりに、氷の刃が空中のリアを囲む。反撃のため空中で体をひねり、白い剣で叩き割っていく。

と、一瞬突風が吹き抜ける。下から上に、彼女が昇ってくる。


「なんで、こんなこと…!」

問いかける。手を伸ばす。届かない。

「死んで。私の親友。」

「──ディネリンド!!」


氷の刃と、白い剣がぶつかり合う。

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