道を選んで
──意識がグイッと引き戻される。フラつく身体を抑えつつ、辺りを確認すると…苦しそうな黒鴉と戦闘をするディネリンドとアミニス。
「……チッ、回復したか…ここは一度、引くとしよう。ハッキリ言って油断していた。」黒鴉が背中の翼で飛び去っていく。
「そうは問屋が─」「待って!今はリアを優先しないと!」追撃しようとするアミニスを抑えるディネリンド。黒鴉が立ち去ってから、二人が駆け寄ってきて。
「なんとか…撃退は、できたね。…ディネリンド、アミニス、ありがとう。」
「いやはや、それにしてもあの人、やっぱり強いですねぇ!今のあたし1人じゃ多分無理でした!感服ですよ!」
「言ってる場合じゃなくて…早く戻って治療しないと。私たちもそうだけど、リアは一番疲れてるだろうし。」2人に肩を支えられ、王国まで帰り着いて。
「─ってことがあったんですよ!面白くないですか!?」
「今集中してるから話しかけんじゃねぇ!」
あれから2日。3人の傷を治すために一応治療していたのだが…傷自体は1日で治った。今はオークキングの素材で武器を作ってもらっている。
「もう…アミニス、邪魔しない。おじさんはわたしたちのための武器を作ってくれてるんだから。」カウンターに身を乗り出すアミニス、その肩に手を置いて止めるリア。
「えぇ?まぁそうなんですが…あたしの武器なんて最高の業物以外は全部壊れちゃうんですから!」
「ふぅ…一応、旅に使いそうなものは買ってきたよ。」
と、ここでディネリンドが帰ってくる。
「ねぇ、リア。これから先はどうするの?」
ふと聞いてくるディネリンド。わたしもそれは思っていた。
「そうだね…じゃあ、一旦今後どうしたいか、相談してみよっか。アミニスも。」
「この先どうしたいか…わたしは、強くなって魔王を倒したい。そのために仲間を集める…かな。一応、東側に行って仲間を探してみるよ。…久しぶりに故郷に帰りたいし。」席に座り、ディネリンドが買ってきてくれた食事を頬張る。
「あたしはそうですねぇ!あたしの愛刀でも探しに行きます!おおよそ見当はついてますし!西側にゴーです!」
武器屋のカウンターに腰掛けたアミニスモ語っているが…ディネリンドの顔だけが暗くて。
「…ディネリンドは?」
「…ぇ?わ、私?……そうだなぁ…私の、やりたいこと…」横目にリアを見、目が合っては逸らして。
「私は…まだ特にない、かなぁ。だからリアと一緒に行こうと思うよ。」
「じゃあ、わたしとディネリンドは2人で行動になるね。…アミニスとはここでお別れかな?」
「一旦ですけどね!あたしとリアさんとディネリンドさんは同じチームなので!見つけ次第合流とさせてもらいましょう!」
「……それじゃあ、アミニス。…また会おうね。」
「えぇ!その時は花形役者の凄さ!見せてあげますから!」
完成した武器を受けとり、門の前で軽く会話。お別れを告げ、そして背を向けて。
一歩ずつ、自分の目的のために進んでいく。




