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半魔の憧憬  作者: 雛咲かなで
第二章 もう一度
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道を選んで

──意識がグイッと引き戻される。フラつく身体を抑えつつ、辺りを確認すると…苦しそうな黒鴉と戦闘をするディネリンドとアミニス。


「……チッ、回復したか…ここは一度、引くとしよう。ハッキリ言って油断していた。」黒鴉が背中の翼で飛び去っていく。


「そうは問屋が─」「待って!今はリアを優先しないと!」追撃しようとするアミニスを抑えるディネリンド。黒鴉が立ち去ってから、二人が駆け寄ってきて。

「なんとか…撃退は、できたね。…ディネリンド、アミニス、ありがとう。」


「いやはや、それにしてもあの人、やっぱり強いですねぇ!今のあたし1人じゃ多分無理でした!感服ですよ!」

「言ってる場合じゃなくて…早く戻って治療しないと。私たちもそうだけど、リアは一番疲れてるだろうし。」2人に肩を支えられ、王国まで帰り着いて。


「─ってことがあったんですよ!面白くないですか!?」

「今集中してるから話しかけんじゃねぇ!」

あれから2日。3人の傷を治すために一応治療していたのだが…傷自体は1日で治った。今はオークキングの素材で武器を作ってもらっている。


「もう…アミニス、邪魔しない。おじさんはわたしたちのための武器を作ってくれてるんだから。」カウンターに身を乗り出すアミニス、その肩に手を置いて止めるリア。

「えぇ?まぁそうなんですが…あたしの武器なんて最高の業物以外は全部壊れちゃうんですから!」

「ふぅ…一応、旅に使いそうなものは買ってきたよ。」

と、ここでディネリンドが帰ってくる。


「ねぇ、リア。これから先はどうするの?」

ふと聞いてくるディネリンド。わたしもそれは思っていた。

「そうだね…じゃあ、一旦今後どうしたいか、相談してみよっか。アミニスも。」


「この先どうしたいか…わたしは、強くなって魔王を倒したい。そのために仲間を集める…かな。一応、東側に行って仲間を探してみるよ。…久しぶりに故郷に帰りたいし。」席に座り、ディネリンドが買ってきてくれた食事を頬張る。


「あたしはそうですねぇ!あたしの愛刀でも探しに行きます!おおよそ見当はついてますし!西側にゴーです!」

武器屋のカウンターに腰掛けたアミニスモ語っているが…ディネリンドの顔だけが暗くて。

「…ディネリンドは?」


「…ぇ?わ、私?……そうだなぁ…私の、やりたいこと…」横目にリアを見、目が合っては逸らして。

「私は…まだ特にない、かなぁ。だからリアと一緒に行こうと思うよ。」


「じゃあ、わたしとディネリンドは2人で行動になるね。…アミニスとはここでお別れかな?」

「一旦ですけどね!あたしとリアさんとディネリンドさんは同じチームなので!見つけ次第合流とさせてもらいましょう!」


「……それじゃあ、アミニス。…また会おうね。」

「えぇ!その時は花形役者の凄さ!見せてあげますから!」


完成した武器を受けとり、門の前で軽く会話。お別れを告げ、そして背を向けて。


一歩ずつ、自分の目的のために進んでいく。

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