なろう小説でよくある誤字誤用
なろう小説を読んでいて、いつも残念なのが誤字誤用。
よくある間違いを羅列してみる。
1.「二」(漢数字)と「ニ」(カタカナ)
これはなろうのフォントも悪いと思うけど、間違った変換をしている小説だと萎えるぐらい大量の変換間違いがある。「ー」(長音)と「-」(ハイフン)の間違いも多い。PC投稿でテキストエディターを使うのであればフォントをMS明朝などに変えると区別が付きやすい。
2.コンビニ敬語
「カレーになります」とか「仕事をさせていただきます」など。前者だと「カレーではないものをカレーとしてあなたに提供するよ」と言う意味になるし、後者は「その仕事に自分は不満だけど仕事をしてやるよ」という意味に捉えられかねない。
3.たいせい(体制・体勢・態勢)、とくせい(特製・特性)、かんしん(感心・関心)、じたい(事態・自体)、いがい(以外・意外)、もと(下・基・元)など
同音異義語の誤字は他にもあり。目立つ物は随時追加します。
変換ミスの場合も多いけど、それぞれの意味を理解しないで書く人もあり。
辞書を引こう。
4.わかる(分かる・判る・解る)、はかる(計る・図る・測る・謀る・議)など
同じく同音異義語。この辺は間違えると恥ずかしい。でも適切に用いるのもなかなか難しい。判らないときは、ひらがなにしよう。
5.~方
何かの方法を命名する場合は~法。調理法、戦闘法、計算法。
6.役不足
これは力不足の意味で誤用されている場合がある。役不足は、与えられた役割がその人の力量に対して劣っておりふさわしくないという意味。力不足は与えられた役割に対してその人の力量が達していないという意味。
7.趣向
嗜好の意味で誤用されている場合がある。趣味嗜好、嗜好品
趣向は「趣向を凝らした歓迎会」とか、何か工夫を行って人に見せる場合に使う表現
8.こんにちわ
「こんにちは」だよね
9.土地勘
これは、正しくは土地鑑。でもいまだと普通なのかな? その土地を知らないけど勘が働いて分かるのではないのです。その土地に詳しいという意味。「都内は土地鑑があるので、どこへでも案内できますよ」とか用いる。
10.王様、法王様
子供向けのおとぎ話なら良いと思うけど。礼法を守るなら、普通は国王は陛下、法王は猊下、王妃・王子は殿下、枢機卿・大司教は閣下など。敬称は正しく用いたい。