地獄の特訓は続くよ(誰のとは言わない)
~~ エル ~~
訓練は大成功! と言える。何せ、自分とお嬢様は共にレベルが大幅に上がっているからだ。
とは言え、それと同時に大失敗とも言える。何故なら……。
「やめ! やめろぉぉぉぉぉ!!」
「毛が、毛が濡れる!!!」
「ほ!? 羽が大変な事に!?」
アルフレッドさんを筆頭に、カイルさんやラウルさんにその部下の方々が……敗北すると黄色い液体でマーキングされているからだ。
何という恐ろしい……之にはお嬢様も青ざめていて……。
「エ、エル君。私達にアレは無いですよね?」
「だ、大丈夫ではないでしょうか。一応ギリギリとは言え勝利していますから」
本当にギリギリだけど、勝てるレベルで自分やお嬢様の戦う魔体は調整されている。
逆に言えば、これで負けたらどうなるんだ? と言う話でもある。
何せ、アルフレッドさん達の魔体は〝負ける前提〟で作られているのだから。
と、まぁ、あちらの姿を眺めているのも悪い気がしますので、自分達の事に注視しましょうか。
「さて、レベルですが、お嬢様はどれほどまで上がりました?」
「そうですね。戻る前でしたら11まで上がっていましたが、今は14ですね!」
「なるほど、やはりもふもふ様式レベリングは効率が良いみたいですね。自分も今は16レベルになりました」
「む! 2レベルもエル君が上ですか!」
「そこは前に出るかどうかの差かと……」
因みに、自分のステータス変動はこのような感じ。
Lv:1 →16
HP:15/15 →45/45
MP:15/15 →45/45
STR:15 →45
VIT:15 →45
INT:15 →45
DEX:15 →45
AGI:15 →45
LUK:??? →???
実に解りやすい。15レベルアップでステータスはオール30アップだ。計算が楽だな。
とは言え、これは誰かの意図が絡んでいそうだなと思わなくもない。……もふもふ様は何やら知って居そうだけど、今はだんまりを決めている。
ただ、それを知った処でステータスに変化が有る訳じゃないだろうから無理に聞く必要も無いだろう。……何かあれば、先に教えてくれるはずだ。
まぁ、今は其れよりも……。
「ずるい! ずるいです!! むむむ……私ももう少しレベルを!!」
「お嬢様がレベリングをしたら、自分もまた上がるのですが……」
「え、えっと、それでは……少し手を抜いてください! まずは一緒のレベルになりましょう!」
実に微笑ましい提案をお嬢様がしてきますが……それは許容できませんよ? だって、自分はお嬢様の護衛も兼ねてますから。
出来るだけ、他の誰よりもレベルは高くしておいた方が良いのは当たり前です。
ブクマ・評価・誤字報告ありがとうございます!!




