思わぬレベルアップ。
~~ ミリア ~~
皆さんが顔を青くしながら、私とエル君を応援しています。
えぇ、その理由は一通の手紙が届いてしまったからでしょう。……お母さまの手紙は遠くにいても恐怖で皆さんを支配できる様です。
「お嬢様ファイトです! お嬢様が頑張ってくれないと……今までにない濃度のドリンクが! ドリンクがぁぁぁぁ!」
「エルさんパンチです! そこ! キック! あぁ、もふもふ様に避けられてるぅ!!」
力いっぱいに応援をするメイド陣。そして、実に楽しそうなもふもふ様。ラウルさん達はと言うと、そそくさと「情報収集に行って来ます」と出て行かれてしまいました。……彼らは情報収取の仕事をやっておけば、ドリンクを回避できると思っている様です。実に甘いですね。
『二人とも温いぞ! 我が100分の1の力を持たせた魔体だが……全く追いついて内では無いか! ここ数日の弛み過ぎた結果だぞ!』
むぅ……全く言い返せません。
確かにここ数日、もふもふもふもふとする事に熱中しすぎました。とは言え、もふもふタイムの為ならばドリンク地獄も耐えて見せると言っていたでは無いですか。
なのにこのメイド達の手のひらドリル……実に鮮やかすぎでしょう!?
「エ、エル君! 100分の1でも強すぎると思いませんか!?」
「それはそうでしょう? だって、もふもふ様はフェンリルですよ? たった100分の1だとしても、元のレベルが1000を超えてたら10レベル以上になる訳ですから」
む、そういわれてしまえばその通りです。そして、フェンリル様がどれだけ長いこと生きていたかかを考えると……100分の1までレベルダウンをしたところで、私達は敵では無いと言う事ですか。
「むしろ、これは良いトレーニングだと思えばいいともいますよ。本体でやられたら……ひとたまりも有りませんからね」
そうですね。低レベルに抑えながらも、その内容自体は高度な物ばかり。
体の動かし方、魔法を使うタイミング……様々な点において、レベルとは釣り合わない内容での特訓が可能と言う訳です。
そしてもふもふ様もまた、色々な魔物の動きを再現をしていて……実に濃い内容と言えるでしょう。
『エルよ! 足運びがコンマ2秒ズレている! 直せ!』
「はい!」
……ただ、この様に今の私達にとっては、とんでもないレベルの内容で修正するようにと言われてしまうのですが。
とは言え、これを繰り返せば……お母さまのドリンクは回避出来るかもしれませんね。えぇ、涙目で訴えてくるメイド達の為にも少し頑張らないと。
あ、もふもふ様の魔体との闘いでレベルがアップしちゃいましたね。これは、素晴らしいレベリングでは? どうなったでしょうか確認してみましょう。
【詳細データ】
Lv:5 →9
HP:12/12 →17/17
MP:23/23 →31/31
STR:13 →17(+4)
VIT:12 →16(+4)
INT:23 →31(+8)
DEX:19 →25(+6)
AGI:15 →19(+4)
LUK:88 →88(最大値)
なるほど。4レベル上昇。そして、スペックは計算通りと言った感じですね。
前と同じで、STR・VIT・AGIが1ポイント、INTが2ポイントでDEXは1レベルアップ事に1.5ポイントと言った処でしょうか。
ちらりとエル君を見ます。するとエル君もレベルが上がったようで、少し驚愕した表情を見せつつもレベルを確認している様子。
『ふむ。どうやらレベルが上がったようだな。と言う事は魔体との戦闘は十分に利用できると言う訳だ……』
……もふもふ様のお口がニヤリと言わんばかりに笑みを! もしかして、これからは魔体との戦闘が日々の訓練になるのでしょうか。少し厳しすぎませんか?
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