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プロローグ的な何か

という訳で、時間を超えて第二弾のプロローグです。

主人公たちはまだ出てきませんが、よろしくお願いします。

~~管理者の世界~~


「あら……この気配は、いやいやあの方は黒牢に封じられているはず。でも、この感覚は間違いない……創造主様はあの方を出したの? いや、創造主様が最低限と言った期間もまだですし……」


 全てを黒く染める。そのような気配の中に懐かしい何かを感じる彼女。


 今、彼女は有る星の管理を創造主により任されているのだが……それは、とある者が馬鹿をやり処罰を受けた為に、馬鹿者の部下で優秀な存在だった彼女が後任として選ばれたからに過ぎない。


 そして、ある者の馬鹿……と言うのは、星を舞台にゲームとして遊び惚けた事だったりするのだが、それは違う話なので割愛。


 と、その様な経緯があり、現在は現在の管理者足る彼女が星を見ているのだが、何が起きているのか解らないが、彼女は今、明確に自分の元上司の気配を感じていた。


「……あの方が復活してしまえば、私の計画が……いえいえ、それはそれで面白いかも? いや、駄目ですね。下手をすれば私の行動も創造主様にバレてしまう」


 長い年月。他の者が察する事の出来ない範囲でじわじわと種を撒いた。

 少しでも精霊達にバレれば創造主に告げ口をされるだろう。創造主が様子見に来ることだってある。なので、彼女は細心の注意を払い準備をして来た。


 それはもう、長い長い時を掛けた。何千年、自ら手を下す事無く、針に糸を通す為だけに一年に一ミリだけ進ませるような感覚で。

 そしてもう直、その努力が実ろうとしている。

 だと言うのに、此処に来て創造神に反省しろ! と封じられた元上司の気配がするのだ。


「計画は中止に……いや、此処まで来てそれは無理ですね。しかし、あの方がもし何らかの行動をとっているとなると……」


 悩む彼女。しかし、今更引くに引けない。


 それ故に、彼女は流れに身を任せる事にした。ばれたら……全て元上司の置き土産だとでも言って言い逃れをしよう。その様に安易な考えを持って。




~~フェンリル~~


 外が騒がしい。此処は我が領域の森だと言うのに。

 今日も又、我が子孫達が森の外で起きている事を報告しに我の下まで来ている。

 可愛い子孫達の話からするとどうやら人間がここ数日、この森の様子を窺っているようだ。


 人間……今思えば、我を育ててくれた親は人間と言う種族だったのだろう。

 姿も意思疎通に使う鳴き声も全く違った。まぁ、育てて貰ったのは過ごしてきた日々を考えれば、実に短い日々だったが……実にあたたかな日々だったと言える。


 そして、そんな親と言える相手から、我は此処で守るように言われた物がある。これは、我……いや、我ら一族にとっての大切な宝物だ。

 なにせ、我ら一族が今ここで平穏に過ごせるのは、我を助け育ててくれた親の存在が有ったからこそ。


『長様! 人間どうする? 此方を見るだけで何もしてこないけど』

『ふむ……どれ、我が見てこよう。お前らは此処で宝を守っておけ』

『解った! 頑張って守る!』


 一族の子に宝の護衛を任せ、人が来たと言う森の入り口へと様子を見に行く。




 しかし、まさかこのような事に成るとはな。人生……いや、狼生何が有るか解ったモノじゃないな。


 何故、我の目の前で人々が地に伏せ我を拝んでいるのやら……。できれば話が出来る者が現れてくれると良いのだが……。


次回のネタバレ! 主人公たちが出ます(まて


前作に当たるキャラのネームが有る程度解るキーワードが出ます(まて


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