第8話 レベルアップだ!
ダンジョン第1層奥のゴブリン地帯へユウトは来ていた。辺りを見渡すと5匹のゴブリンが地面に座り込んで談笑していた。ユウトは大樹の影に隠れながら様子を伺っていた。
うーん5匹か……ソロで挑むにはちょっと多い気はするが…ま!スキル検証もあるし、いっちょ攻撃してみますか……
ユウトはゴブリン達の背後に視点を向け『空間転移』を発動させた……
「パチン」と音立てた瞬間ユウトはゴブリン達の背後に転移していた。
ユウトは流行る気持ちを抑えつつ、目の前のゴブリンを右手に持った暗黒ナイフで切りつけた……
「ザシュー」と轟音と共にゴブリンが真っ二つに崩れおちた。
気がついた他のゴブリン達が一斉にユウトに襲いかかるがユウトは『空間転移』と『影時空』を交互に発動させ、影に潜りながら空間転移でゴブリン達の背後をとり
「ザシュー」
「ザシュー」
「ザシュー」と次々に倒していった。
「ふぅ~やはり凄いな」
とつぶやきながら天井を見上げる。
「ピコン」
「レベルが上がりました」
脳内アナウンスが流れた。
「・・・」
「マジか!……」
人生初のレベルアップにユウトは身体をぷるぷる震わせて叫んだ……
「ついにやったぞ!」
ユウトは拳を天に強く掲げ微笑んだ。
ステータスオープン!ユウトは直ぐ様ステータスプレートを確認した。
ステータス
名前・ユウト
職業・ハンター(Gランク)
レベル 2
総合戦闘力・1300
種族・人間(黒龍亜***身)
闇スキル・『空間転移』『影時空』
固有スキル・【生贄】【黒龍化】
経験値ストックS
ゴットコイン・5000000枚(黒)
レベルアップでは各能力+10ポイントしかアップしていないが、やっぱり補正値があるから凄いな……
ユウトは思う所があるのか目を閉じて涙を流しながらその場にたたずんでいた……
さて、スキルの検証も終わったし、そろそろ部屋に戻るか……ユウトは自宅を想像しながら『空間転移』を発動させた……
「パチン」
なんとユウトは自宅の部屋の中に転移していた、やっぱりな、とユウトは一人で色々な事を確信していた。