第7話 力を求めて
翌朝、G日本支部にやって来た。昨日の黒龍の件を報告しないといけないが、まだ自分でも状況が把握出来ていない為、【生贄】スキルで助かったことだけを報告し、あとは軽く誤魔化した……
さて、まず新スキルや新装備の力を検証したいので今日は今から東京ではなく、足を伸ばして群馬のダンジョンで潜る事にした。あまり顔見知りには、今の状況を知られたくないためである。
車に乗り込み自動運転で高速道路を滑走する。時速300キロで移動する為、直ぐに着いた。
「ふー着いたか」
職員の人にGのバッチを確認してもらい、ダンジョン内部へ向かう……とりあえず人が少い所を選び、アイテム欄から姿見鏡を取り出し前に置く、あー緊張するなマジで……もし巨大化して解除が出来なかったら、俺は討伐対象にされる可能性が高い……もしもの時はダンジョン最下層を目指してモンスターとして生きる覚悟をしなくては……
よし!考えてもきりがないスキルを発動させる【黒龍化】!と叫ぶ!と同時にゴゴゴゴっと大気が震え身体から黒い闘気が溢れ出す。身体の奥底からとてつもない力が溢れて来るのがわかった。怖いくらいに……これ……ヤバくないかー鏡みるの怖いな……
ユウトは恐る恐る鏡で確認する……
「あれ!?」
身体から黒いオーラは出ているが鏡に映る身体はいたって人間そのものだった。ある部分を除いては……そう瞳の色が金色で爬虫類のようになっていた、黒龍眼である。まあ……これなら
不審者扱いは回避できそうだな、数は少いが獣人の国家もあるから、大丈夫だろう。
一度【黒龍化】スキルを解除を確認した。ふぅ……良かった普通に解除も確認できた。よし!次は黒龍化時のステータスを確認する。スキル発動……ステータスオープン!
ステータス
名前・ユウト
職業・ハンター(Gランク)
レベル 1
総合戦闘力・1200
種族・人間(黒龍亜***身)
闇スキル・『空間転移』『影時空』
固有スキル・【生贄】【黒龍化】
経験値ストックS
ゴットコイン・5000000枚(黒)
あちゃー凄い事になってないかこれ!中ランクハンター並みなんですけど……あと伏字がほぼ開放されていた。『空間転移』と『影時空』この二つは今日中にモンスターを倒しなが確認しよう!