第2話 最弱
間違いだらけ
ダンジョン内部……
ガス隊長はゴブリンの群れに火炎魔法をうちこむ。
「ドゴーン!」
「ミッチー取りこぼしたの頼むぞ!」
「あいさ!」
ミッチーはいつもの矢で迎え撃つ。
「フレイムショット!」
「ドゴーンー!」
最後の一匹がユウトに襲いかかって行く。
「ギギー!」
ユウトは左腕で攻撃を防ぎロングソードでゴブリンに斬撃をくらわした。
「おい!大丈夫か!」
ゴブリンが噛みついた腕から血を流すユウトは顔をしかめながら膝をつく。
「ハア……ハア、うう、大丈夫……です」
「ポーションだけは沢山ありますから、あはは」
ユウトは自虐ぎみに笑う。
アイテムボックスからポーションを選択しユウトは回復する。
(は~やっぱり俺弱いな……右手のロングソードももう2年くらい使ってるから刃はボロボロだし……精神もボロボロ……レベルアップも見込み無し……スキルは誕生祭の時の“生贄スキル“のみだし……あー早く帰って寝たい……)
この世界の人類は産まれてすぐに、神々より教会でステータスプレートと固有スキルを授かる。
ユウトが授かったのは“生贄スキル“……
【生贄】食べられると死ぬが強くなる
だった。
隊長が叫ぶ!
「じぁ、今日は第3階層まで行くか!おい!ユウト!死ぬなよ!マジで!」