初めてのエプロン 川流れ
発売された写真集のモデルが、ミツルだということは、まだばれていないようだ。
今でいうストーカーもされていないようだ?
当惑のなか、車で撮影現場へ移動。
当然、ミツルパパも同行。
一見すると、人気の無い川原に着いた。
屋外撮影は、考えものである。
ミツルの安全のためのはずだったが、悪意のもとなら、なんとでもなってしまう。
結局、ジウルフマンしだいなのだ。
当然、誰かが通り掛かれば……
ミツルは、前回同様、下着なしで、大きめのワンピース。
今回は、前開きの花柄のワンピース。
比較的平らな部分にテーブルと、椅子が並べられた。
テーブルの方は、男の助手が、がっしりと固定した。
椅子まで固定するのは、しんどいので、座るのは厳禁だった。
女の助手1「自分で、脱ぎますか?」
写真集一作目の発売後の初めての撮影。
あの光景が、繰り返されていた。
ここで、裸になったことが、みんなに見られる。
女の助手1「…ボタン外します」
ミツル「自分で、やります」
前回、前々回、自分一人だけ裸だった。
それが、ちょっと嫌だった。
何故か、男の助手が、必死でテーブルと椅子を用意している間に、若い女の助手3人は、文字通り全裸待機だった。
理由は、わからないが、現場に来た以上は、わがままなまねは出来ない。
花柄のエプロンを着せられた。
ツインテールのヘアピースは、リボンがなかった。
ツインテールのヘアピースをかぶると、フリルのカチューシャを取り付けられた。
持たされたトレーの上には、花柄の皿、その上には、本物のショートケーキが置いてあった。
撮影が始まった。
テーブルの上に、ショートケーキと、コーヒーを置くというのを何度も、繰り返す。
撮影が休止にして、サインペンで、エプロンに円を描いた。
エプロンが外され、ハサミで円をくりぬいた。
おい。
再びエプロンを着せられ、『かわいらしい蕾』が丸見えになった。
テーブルにショートケーキとコーヒーをおくことが繰り返された。
やはり、裸で……。
恥ずかしさは、何処かに吹っ飛んでいた。
花柄のワンピースを着ることが許され休憩。
ミツルは、撮影に使用したショートケーキをもらった。
若い女の助手は、予備のほうを食べないかと言ったが、あえて、撮影に使用したのをもらった。
疲れたので、とてもおいしかった。
ジウルフマンも、ヘロヘロになっていた。
そして、やはり、白い無地のエプロンを着せられ、川の中へ入る。
冷たい。
白い無地のエプロンは、濡れて、しっかり透ける。
何枚も撮ったあと、川の中でエプロンを外し。
エプロンは、「ユリちゃん」と呼ばれている3人目の助手が川の中へ入って受け取る。
裸になると、冷たいけど、川の水の感触が気持ちいい。
色々ポーズをとっていった。
足を滑らしたのと、思った以上に流れが早かったので、ミツルは、流されてしまった。
背中に、女のふくらんだ胸の感触があったと思ったら、ユリちゃんに抱き抱えられ、女の助手にも支えられ、下流の川原に。
ちょうどいい岩に座った。
女の助手3人の全裸待機は、このためだったのだ。
しかたなくとはいえ男子として生活してきたミツルは、がに股で座っていた。
ジウルフマンは、正面からしっかり撮っていた。
おい(`Δ´)