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「頼もー!」
元気よくギルドのドアを開けた、パートナーとして親友のユリアちゃんとクロノアくんを連れてきた、二人共暇だったみたいで喜んでついてきてくれた。
ユリアちゃんは純血の吸血鬼で爵位も高いみたい、命令するだけで精神力の強くない者達は命令に背く事ができないそうだ。見た目は黒い目と黒い長髪の子で紫色のドレスを着ている、趣味は紅茶を飲んで落ち着く事、あまり使わないけど武器は鞭。
クロノアくんは地獄から来た死神さんで、現世で悪い事をしている子がいないか観察や判断、地獄への報告などをしている。見た目は銀髪と赤い目、黒い執事服を着ている、筋肉がほとんど付いてないけど結構力持ち、力が強すぎて全力で闘う時には武器が壊れてしまうから戦闘は基本的に素手。
「冒険者登録に来ました!」
「ではこちらのシートを書いて下さい。」
「はい!」
近くのテーブルを探て三人で座った
「種族聞かれてるけどクロノアくんどうするの?」
流石に死神と書いちゃダメだよね
「そうだな…恐怖の化身と中二病の塊とで悩んでいるんだが...」
「もうバカ言わないでよ…地獄の使者でいいでしょ!」
「お!中々痛々しくて悪くないな、噓も付いてないし。」
「凄くいいね!クロノアくんらしくてかっこいい名前だよ!」
「そうそう…もっと褒めてくれてもいいわよ。」
そう言って扇子で口元を隠していてもわかるぐらいユリアちゃんが嬉しそうに返した。
「年齢は?」
「二人と同じにしておいてくれ。」
「能力は?」
「書かなきゃいけないのかしら?」
「適当にごまかそうぜ。」
「じゃあ三人共空を飛ぶ能力と書いておくね。」
「チームの名前は?」
「闇を感じさせるのがいいな。」
「ひどすぎなければ適当で。」
「じゃあダークネストリオでいい?」
「「異議なし」」
「いやいや大ありだー!」