24 ギルマス
「で、何て言ったかもう一度言ってみろ。」
自分の子供がブラッディサイスの吸血鬼に弟子入り志願したと聞いてはや二ヶ月。本人は行方不明リストに入れられいる事も知らずにのこのこと帰って来た挙句に玩具の剣を持って来てそれをダークネスカリバーだと言い張りやがった。
「覚悟しろ!光の魔王!この闇の勇者が相手だ!」
「頑張ってー!裕赦君!」
「光の魔王はダークネスカリバーで心臓を三回刺せば勝てるわよ。」
「魔剣ダークネスカリバーは装者の心を蝕む暗黒の剣…あまり時間はかけられないぞ。」
「そのダークネスカリバーとやら…1ゴールドの値札が付いてるぞ?」
「「「「何だと―!?」」」」
裕赦が後ろに振り返りこっそり値札を確認した。
「値札取ってなかったんですか?」
「そんな事ないよ!ラズリちゃんと確認したもん!」
「でも本当に値札なんて見当たらないぜ?」
「でも一体どうやって1ゴールドだと知ったのかしら?」
そのダークネスカリバーとやらに値札は付いてない、あれが1ゴールドだと知ったのはあくまでも朝やだいの前を通ったからだ。
「うそだ。」
「「「「なにぃ!」」」」
「値段を知ってたのはその玩具のやだいの前を偶然通っただけだ。」
「ダークネスカリバーを玩具だと言う気か魔王!」
「玩具じゃないのか?」
「玩具だけど…玩具だけどうわー!とどめだー!」
「三回刺す設定は何処いった。」
「やっちゃってー!裕赦君!」
「冒険の末に得た自信を忘れるなよ、裕赦!」
「あなたは常に仲間と共にいる…それを忘れないで…絆を信じて!」
「ダークネスカリバー!」
「追い出すぞ?」
「待ってくれ間児さん!あなたはジャスティストリオの味方じゃなかったのか!なぜダークネストリオについている!」
話が更にややこしくなりそうだ。
「僕は昔強い魔王に憧れていたんだ、だが憧れているだけじゃだめなんだ!いつまでも見様見真似ね追っていても絶対に追いつかない!僕は魔王を追い越すためならば闇に魂だって売るさ…そう!全てはこの時のため!第三勢力の長の座を乗っ取り、闇の勇者の名を世界中に広めて見せるさ!」
「魂を闇に売るだって?そんな事させると思ってるのか!」
「俺はもう引き返さない。上っ面の友達ごっこはもうしないんだ。」
「今からでも引き返せるわ!間児さん!闇に飲まれないで!」
「力のジャスティス―リキ!」
「知恵のジャスティス―チシル!」
「勇気のジャスティス―イサマキ!」
「間児さんを取り返すよ!」
やっと他のギルド職員を集められた。
「裕赦君はもうダークネスサイドだから返さないよ!」
「ダークネストリ…きゃ!」
「おい最後まで遊ばせ…用件を言わせろよ!」
「第三勢力の総動員…これは引くしかないわね…」
何とか全員追い出した。取り残された裕赦がオロオロしている。
「え?僕出なくていいんですか?」




