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黄昏の森~豹変の花~

ある所にキリヤという街一番の働き者がいたそうだ。キリヤは街一番のお金持ちのアイリととても仲が良く恋人の関係になった。そして、キリヤは結婚を認めてもらうためにアイリの家に行きました。


アイリのお父さんは街でも有名な偏屈者でした。当然アイリのお父さんは激怒。でもキリヤは何度も何度も許しを乞うするとアイリのお父さんは言った

「すぐそこの森、黄昏の森にしか咲かないパンサーフラワーを持ってこれたら許す」

とキリヤは承諾した。

しかしアイリのお父さんは花を持ってくるだけでは足りないと思い条件を足した。

「日没までに戻ってこれたら認める」

とと言ったのだ。


キリヤは翌日の早朝、勢いよく森に走って行った森に入ってからどれくらい経ったかは分からない。

けれどキリヤは花を見つけた。

「やっと見つけた。後は帰るだけ、まだまだ日は沈まないだろう」

キリヤはゆっくりと歩いて帰った。

「お兄さん。その花を勝手に取ってきてはいけないぞ!」

突然現れた老父はキリヤが持ってる花を見るなり怒鳴りつけた。

「何だ?あんたは?俺はこの花を持っていかないと結婚を許してくれないんだ!黙ってどこかに行ってくれないか!?」

キリヤは老父を突き飛ばすとそのまま森の入り口に向かった。

「その花は…人を壊す危険なもの…」

虚しくも老父の声はキリヤには届かなかった。


そして森を出たら何故か周りは真っ暗「なぜだ!?森の中はあんなに明るかっ・・・」

「まさかこれを知っていてあの条件を出したのか・・・」

「おい!!まさかあんた知っててあの条件を出したのか!?」

キリヤはアイリの家に行き家の扉の前で叫ぶとアイリのお父さんは声を聞き、嘲笑うような顔で出てきた。

「わしは日没までにとしか言っとらんが?そなたが間に合わんかっただけじゃないか。わしのせいにするだなんてふてぶてしい餓鬼じゃ」

「これで結婚は破談じゃな。ほれ、とっとと帰れ。」

キリヤは許せなかった。許せなかったからキリヤは腰に提げていた金づちでアイリのお父さんを殴った何回も何回もアイリのお父さんが息をしなくなってからも殴った。

音が聞こえたのかアイリが出てきた

「なにやってるの!?お父さん!!聞こえてる!?お父さん!」

「そいつは俺達の邪魔をするやつなんだよ?死んで当然なんだ」

「もう邪魔者はいない、ほら俺と一緒になろう?」

「や、やだ、こないで!」

「なんで?邪魔者は消えたんだよ?これで結婚できるさぁ結婚式の準備をしないと・・・」

「結婚なんかしないわよ!あんたがこんな人だって知ってたら恋なんてしなかったわ!!帰って!帰ってぇぇぇぇぇ!」

「アイリは俺を拒むの?そんなアイリは俺の知ってるアイリじゃない偽物?ああそうか、偽物なんだね。じゃあ消さないと・・・」

「な、何をいってるのよ!近寄らないで!た、助け…誰か助けてぇ!!!」

「俺を拒むから悪いんだよ?バイバイ」

キリヤはそういうとアイリの頭を金づちで思いっ切り殴った。


血の海となった部屋でキリヤがふと呟いた。

「あぁ、また愛する人を失っちゃった。

なぜ俺は・・・」

こうしてキリヤは別の街に行った。

そしてまた恋に落ち、また愛する人を失う、それを繰り返しているらしい。

もしかしたらキリヤは今、あなたの住む街にいるかも・・・。


キリヤを狂わせたパンサーフラワーこと豹変の花の花粉を吸うと負の感情が膨れ上がり感情を崩壊させてしまう危険な花。日光を浴び続けて根を常に張り続けることで危険な花粉が飛ぶことを抑制していたが、それが無くなると突然危険な花粉が花が枯れ続けるまで飛び続ける。黄昏の森の開けたところにポツンと生えている花は危険な花。パンサーフラワーよりも危険な花はまだある。そして、アイリの家には血を吸い続け未だに枯れることのないパンサーフラワーがある。パンサーフラワーが枯れる頃にはキリヤも命が尽きる。


「なるほど、だから黄昏の森の開けたところは魔法の力で入れないようになってるのか」

「その話で出てきた老父の孫がお前なのか」

「そういうことだ。どうだ?いい暇つぶしにはなっただろ?」

「あぁ、ありがとな」

「ところでお兄さん。その花はどこで手に入れたのだ?」

「黄昏の森だ」


また始まるのだ悲劇という名のループが。

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