「ヤンデレ彼女」「夢幻」
ガチャリと家のドアを開けた
「ただいまー」
「…」
部屋に入ると理沙が何も言わずに睨んでいた。
「どうした?」
ドンと壁に押し付けられた。
「痛っ!」
「理沙どうしたんだ?」
「今日、女の子と話してたでしょ?」
理沙が睨みながら聞いてきた。
「あぁ…。結夏の事か?」
「うん…」
「生徒会の事で話してたんだ」
「嘘…。だって仲良く話してたじゃない!しかも手まで繋いで帰ってたじゃない!」
「そ、そんな事無いよ。アイツに取られたケータイを取り返してただけだ」
「とりあえず上書きね…」
腕を押さえられてそのままキスをした。
「んっ!あぁ…離せ…やめ、んっ…ろよ」
舌を入れられて5分くらいキスをしていた。
「プハッ。ハァハァハァ…」
「空がいけないんだよ。嘘はついちゃいけないって言ったじゃない」
「すまん…」
「でも…いきなりは止めろ!死ぬ所だったぞ!」
「ゴメン…」と理沙が呟き抱きついて来た。
「えっ!?」
いきなりの事で驚いた。
「空…これから『外出禁止』」
その言葉と同時にカチャリと手錠を嵌はめられた。そのまま部屋の柱に留められた。
「えっ?どういう事?」
「学校にも行っちゃ駄目」
「そ、それじゃ学校の皆が心配するよ!?」
「大丈夫『休学届け』を出しておくから」
「で、でも――」
バンッと棒で殴られた。怖くなってきて震えてきた。手錠がカタカタ揺れてる。
「震えてるの?私の事が怖くなったの?」
「………」
「喋ってよ空の声が聞きたいよ」
「……」
「ねぇ…喋りなさいよ!」
腹を蹴られた。
「うっ!」
「喋らないからこうなるんだよ?」
「今日からずっと死ぬまで空は私の物よ。絶対に離さないよ」
そう言うと体が痺れてそのまま視界が暗くなった。
夢幻~あれはなんだったのか~
教師の話を聞いてると不意に深淵に落ちた
暗くて何もない世界を歩いてると
光が見えた
そこにむかって走るとその先には花畑が見えた
不意に頭に衝撃がはしり
目を開けると見慣れた教室が見える
あれは一体何だったんだろう…