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地獄の人形使い  作者: 零-Rei-
第二章 昏睡
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2

そう、あれはもう一年以上も前になるだろうか。


一人の女の子が魔法研究板のオフ会に参加してきた。


とても、華奢(きゃしゃ)で・・・。


繊細なガラス細工のように触れたら壊れてしまいそうで・・・。


(さび)しげな後姿が印象的な女の子。


それが夢香ちゃんだった。


今、思えば・・・。


あの頃から酷くイジメられていたのだろう。


しかし・・・。


気づいてあげられなかった。


そう、僕は気づいてあげられなかったのだ。


その事が酷く心残りで・・・。





僕はグッと唇を噛み締めた。


そう、ただ、それだけが、心残りだ。


「優輝さん・・・」


園子ちゃんのその声にハッと我に返る。


「そろそろ・・・」


そうか。


携帯で時間を確認すると、ここに来てから、すでに30分以上が過ぎていた。


ずいぶんと長居してしまったな。


迷惑になってもいけない。


そろそろ帰るとしようか。


「そうだね。


じゃ、そろそろ失礼しようか」




そうして、僕と園子ちゃんは、夢香ちゃんのお母さんに挨拶を済ませると、そのまま夢香ちゃんの病室を後にしたのだった。

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