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地獄の人形使い  作者: 零-Rei-
第四章 黒魔術連続殺人事件
13/57

5

その後、すぐに、僕は、残ったコーヒーを一気に飲み干すと、コーヒーショップから出てきた。


とたんに不快な湿気を帯びた生暖かい空気に包まれる。


おそらく気温はまだ30度を超えているだろう。


もう6時近いと言うのに・・・。


全くなんて暑さだ。


そうして、僕が、ブツブツとボヤキながら、駅に向って歩き始めた、その時だった。


すっと僕の目の前を一匹の黒猫が横切っていった。


なんとはなしにその黒猫を目で追いかける。


すると、黒猫は、僕から少し離れたところでハタと立ち止まると、チラッと僕の方を返り見た。


一瞬、目が合う。


それから、黒猫は、ニャ~と小さく一声鳴くと、そのままいずこへともなく走り去ってしまった。





「さて・・・」


そうして、僕は、黒猫の後姿を見送った後、小さくそう呟くと、再び、ブツブツとこの酷い暑さを呪いつつ、トボトボと駅に向って歩き始めたのだった。

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