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その後、すぐに、僕は、残ったコーヒーを一気に飲み干すと、コーヒーショップから出てきた。
とたんに不快な湿気を帯びた生暖かい空気に包まれる。
おそらく気温はまだ30度を超えているだろう。
もう6時近いと言うのに・・・。
全くなんて暑さだ。
そうして、僕が、ブツブツとボヤキながら、駅に向って歩き始めた、その時だった。
すっと僕の目の前を一匹の黒猫が横切っていった。
なんとはなしにその黒猫を目で追いかける。
すると、黒猫は、僕から少し離れたところでハタと立ち止まると、チラッと僕の方を返り見た。
一瞬、目が合う。
それから、黒猫は、ニャ~と小さく一声鳴くと、そのままいずこへともなく走り去ってしまった。
「さて・・・」
そうして、僕は、黒猫の後姿を見送った後、小さくそう呟くと、再び、ブツブツとこの酷い暑さを呪いつつ、トボトボと駅に向って歩き始めたのだった。




