解説編 ケイパビリティーについて
※2018/03/20追記※
エフェクトの解説を、第二章第八・五話に移したため、ケイパビリティーの解説だけとなりました。
あちらとは異なり、本編とは繋がっていないため、飛ばしても問題ありません。
校庭にて――
柚乃「ごめんね、朝早くに」
秋葉「ダリぃ…………つか、何で今更【ケイパビリティー】について解説すんだよ。大体の読者はもう感覚的にわかってるだろ」
柚乃「第二章で説明できなかったから、ここで補足するしかないの。それに、間違った知識のまま読み続けさせる訳にはいかないでしょ?」
秋葉「逆に混乱を招くかもしれないぞ?」
柚乃「すべこべ言わない! 解説を終えたら、そのご褒美に神奈ちゃんのエッチな写真、あげるわよ」
秋葉「し、仕方ねぇなぁ…………聞く分には聞いてやるよ」
柚乃(チョロい……まだまだ子供ね)
柚乃「では改めて、【ケイパビリティー】について解説します!」
秋葉「前回のエフェクト解説で実演があったということは、今回ユノの【ケイパビリティー】をこの目にできるって事か」
柚乃「それは無理よ」
秋葉「え、何故に?」
柚乃「私がしたらネタバレになってしまうわ。そんなこともわからないから、ツ○ッターの投票で外伝に一票も入らなかったのよ!」
秋葉「それとこれとは関係ねえだろ! 大体、あんな早く外伝を書こうとする作者の頭が――」
柚乃「早速、解説に移りますが――」
秋葉「無視かよ!」
柚乃「まず、私の代わりに実演をしてくれる方を紹介するわ」
神奈「皆大好き! ガイ――じゃなかった、神奈だよ! よろしく!」
秋葉「んぅ!?」
神奈「ってアキレスじゃん! 教えるのに適任なのが私だけだから仕方なく来たっていうのに、相手がまさかの…………帰っていい?」
柚乃「ダメよ。あなたも少し欠席が多いもの。あとでプリン一年分あげるから我慢してね」
神奈「よーし! アキレスが相手だからって容赦しないからな!」
秋葉「おい! 自分の好きなもんに釣られてんじゃねぇよ!」
柚乃「【ケイパビリティー】とは、簡単に言っちゃえば超能力。神々がそれぞれ一つずつ固有する、エフェクトでも再現不可能なことも成し遂げられる【個性】そのものよ」
秋葉「一つ質問」
柚乃「何?」
秋葉「連中はどうして自分の【ケイパビリティー】と似たエフェクトを使いまくるんだ? 効率悪くない?」
柚乃「それは【ケイパビリティー】を持たない秋葉くんにわからなくて当然ね。【ケイパビリティー】は、魔力の調整がデリケートになるの。魔力の出力を安定させるために相当の集中力がいるわ。唱えれば後は自動で処理してくれるエフェクトとは訳が違うの」
秋葉「あぁなるほど。【ケイパビリティー】の多くは出し続けるもの多いもんな」
柚乃「えぇ、それを維持するためにも体力を削らなければいけないわ。それに、【ケイパビリティー】は単体だけでは応用が効かないの」
秋葉「単調で突破しやすいのばっかだもんな」
神奈「僕の出番まだー? 暇なんだけど」
柚乃「もうちょっと待ってね。そこで、エフェクトを組み合わせることで、より【ケイパビリティー】を有効に使うことができるようになるわ。神奈さん、この場で【ケイパビリティー】だけを使ってみて」
神奈「えっ、いいけど」
神奈が右手を前に出すと、地面から植物の根が出てきた――へなへなであるが。
神奈「水分の少ないこの校庭じゃこれが精一杯」
柚乃「じゃあもし、この場で【ケイパビリティー】を十分に発揮させるとしたら?」
神奈「それなら……大地<ナチュラル・ワールド>」
神奈が右手を地面に添えると、校庭の土が湿り、雑草が全体に生える。
神奈「こうすることで……」
再び右手を前に出すと、秋葉の倍以上長い植物の根が数多く姿を現す。
神奈「より多くて強い植物を作り出す事ができる!」
唐突に根たちが、秋葉に襲いかかる。
秋葉「うぉおあ!?」
秋葉は『トランス・オールマイト』を取り出し、『盾』で根の攻撃を防ぐ。
柚乃「その武器の存在を忘れてたわ」
秋葉「おいおい! それって俺を殺すこと前提だったってことじゃねぇか!」
柚乃「このように、自身の【ケイパビリティー】と相性のいいエフェクトを組み合わせることで、より自分のスタイルで戦いを熟すことができるわ」
秋葉「また無視かよ!」
柚乃「さて、これにて【ケイパビリティー】の解説は終わりよ」
秋葉「早ッ!!」
柚乃「本来であれば前回の解説編に入るはずだったものだから、仕方ないのよ。前回は上手く話を繋げるために【ケイパビリティー】の解説を省いたのよ(by作者)」
秋葉「まぁ、早く終わる分にはいいんだけどな」
柚乃「あっ、忘れるとこだったわ。受け取って」
柚乃が秋葉に写真を投げ渡す。
秋葉「おっと、俺も忘れるとこだった――って、あれ……これ白紙じゃ――」
突然、写真が爆発。秋葉の体は黒焦げになり、前に倒れる。
柚乃「あら、本当にあげると思ってたのね」
神奈「アキレスに何あげるつもりだったの?」
柚乃「幼女の全裸写真」
神奈「はぁ!?」
柚乃「もちろん、私は最初からそんなもの用意してないわよ。騙される方が悪いわ」
神奈「うっわぁー……引くわー…………」
秋葉「おい……嘘吐いてんじゃ、ねぇ……ぞ――」
秋葉は地に這いつくばったまま、気を失った。
柚乃「解説編はこれで終わりよ。まだちんぷんかんぷんな人もいると思うけど、この物語シリアス半分ギャグ半分みたいなものだから、深く理解しなくてもオッケーよ! ……多分。
また、ネタバレ防止のために解説できなかったことや、うっかり解説し忘れてしまったものに関しては、本編の後書きとかに補足するわ。
作者の代理人っぽくなっちゃったけど、引き続き、『混沌のディオス・ウォー』をよろしくね! えっ、全然戦争してないって? タイトルは後々回収されるかも」




