プロローグ
拙い文章です!短いです!初めて投稿します!
それでもどうか目を通して下さい!お願いします!
生臭く鉄のような匂いが鼻孔をつく。
塹壕の中で弾薬の少ないAK47を握りしめる。
以前は仲間であった皆もその体に無数の銃創を受け、今はただの屍と化している。
ここは紛争地域の最前線。
生まれも分からないような俺は幼少の頃から傭兵として鍛え上げられ、ていつ死んでもおかしくないような日々を送ってきた。
今回の任務はとある施設の破壊だったのだが、どうやら雇い主に騙されたらしい。
敵の奇襲を受け最早生き残っているのは俺だけとなった。
今まで同じ釜の飯を食ってきた仲間達が、まるで人間が蟻を踏み潰すように殺されてゆく。そんな中、俺は生き残った。
いや、生き残ってしまったと言う方が言葉として正しい。
敵は俺が一人だけなのを見越して銃をしまい、ナイフをとりだした。弾丸を節約したいのだろう。
良いご身分だ。
じりじりと距離を詰めてくる相手に対して、余裕の表情を浮かべてやる。
俺は一矢報いる為に、懐から手榴弾を取り出してそのピンを一気に引き抜く。
しばらくして爆音と熱い熱風に俺は包まれた。
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重いまぶたをゆっくりと開く。
まず始めに視界の中へと写り込んできたのは白い天井だった。
次に上半身を起こして辺りを見回す。
「ここ…………どこ?」
そんな疑問が口から出る。
とりあえずここに至るまでの事を思い返そう。
塹壕で敵に囲まれて手榴弾を使って自爆してって――そうだよ、俺はとっくに死んでるんだ。
あの状況で生き延びられるはずがない。
だったらなんだ?ここは天国だとでも言うのか?
仮に百歩譲ってあの手榴弾をゼロ距離でくらいまだ生きていたとしよう。
それなら火傷や手榴弾の破片が刺さっていたりと重傷を負っていてもおかしくはない。
ならなんで俺の体は無傷なんだ?
「…………とにかくここから出ないと」
色々と疑問が残るがまずはここから出よう。
じっくり考えるのはその後だ。
ベットから立ち上がり近くのドアに手をのばす。
その途端ドアノブが勝手に回りだした。
ゆっくりと開かれたドアの向こう側には、タオルと水が入ったボウルを持った少女がいた。
「あ……目が覚めたのですね。良かったです」
ボウルを持ちながら笑顔を浮かべる。
見たところ俺より年下だろう。
俺が17歳だとして彼女は14歳前後だ。
金髪を後でひとつにまとめ、青い瞳をしている。
顔のパーツ一つ一つが整っており、相当可愛い部類に入ると思う。
「どうかしましたか?」
「え……ああ……いや、ここってどこかなって」
ぎこちのない会話が続くなか少女の後ろから、もう一人部屋に入ってきた。
見事なスキンヘッドに無精髭と言うイカツイ風貌をした男性だ。
しかもデカイ……190はあるんじゃないか?
「おうボウズ!やっと起きやがったか!」
男性は俺のそばに近寄るとバンバンと肩を激しく叩いてきた。
「パパ!旅人さん困ってるでしょ!」
「ガハハハッ!これぐらいなんてことないさ!なあボウズ!」
「は、はい……」
正直痛い。
この人、俺の肩を壊すつもりじゃないよな?
それに彼らの服装を見た限りここは紛争地域ではない。
少なくとも俺の事を助けてくれた。
「んでボウズ。色々と聞きたいことがあるんだろ?」
雰囲気に合わず察しのいい人だ。
俺は頷くともう一度ベットに腰を下ろす。
「で、何が聞きたい?」
「あなたが俺を……?」
「そうだ。河原の近くで倒れてるもんだから、大急ぎでここに運んだわけよ。にしても、なんであんなとこで倒れてたんだ?」
俺も分からない……手榴弾を使って自爆したはずなのに、気づいたらベットの上だったんだからな。
「なあボウズ……宿に困ってるんだろ?」
「え……?」
「お前、旅のもんなんだろ?だったらよ、この家に住み込みで働かねぇか?」
「ま、待ってください!ここの地名を教えてください」
「アルケニア大陸のデニア村だが?」
アルケニア大陸のデニア村?
そんな大陸聞いたことも訪れたこともないぞ?
混乱する頭を落ち着かせ、冷静に考える。
ま、まさかとは思うが…………俺こと日々谷 仁はもしかして俺は異世界にきたのか……!?
次は速めに投稿したいです。
文章は上達する予定です!
誤字などがありましたらご指摘お願いします!