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【Episode 1】 人生最後の一日

「はぁ……」


窓からの強い日差しが目に入り目を覚ました。

布団から起き上がり時計を確認すると時刻は13時を回っていた。


俺の名前は櫻井結月サクライユヅキ、高校1年生である、正確にはであった。

不登校が原因で単位が取れず留年になってしまい、今は自宅警備ニートをやっている。


特にやることもないので、寝巻きのままサンダルを履きだるそうに外に出る。

ポケットからスマホを取り出しコンビニに向かう。


「スパチキとハシュポテください。」


「な、なんですかそれ?」


と店員さんが聞いてきた。

内心俺はそれくらいわかるだろ!!いちいち言い直させるなよ恥ずかしいから。

と言ってやりたかったが我慢しそれぞれ指をさしていう。


「スパイシーチキンとハッシュドポテトです。」


「はい、わかりました!」


店員さんはかなり若そうに見えた。新人か?

見た目は17歳ぐらいでかなり顔が整っていた。

肩より少し長めのストレート髪がそれをより際立てている。

すると…


「すいません。スパイシーチキンが今揚げてる最中でして、もう少ししたら揚げ終わると思うんですけど、どうします?」


「えーと、じゃあ揚げ終わるまで待ちますね。」


「わかりました。」


目があって俺は少しドキッっとした。

今まさに俺の終わりかけている青春への扉が再び開こうとしていたが

思春期がまだ抜けていない自分はその子から距離を取ろうとした。


俺はポケットからスマホを取り出し、時間を潰そうとした。

しかしバッテリー残量がないことに気が付き、運よくモバ充を持ってきていたが充電切れ。

仕方なく机の近くのコンセントに繋ぎ充電しようとした。


机の上にコンセントから抜きっぱの何かが置いてあった。


忘れ物かな?そう思った。

見た目はスーツケースっぽい。

なぜかコンセントが生えている。


そんなことより充電。

俺はスマホを充電しながら暇を潰していた。

モバ充のコンセントは相当短くて、多分変な体勢で見ているが、生憎ここにはさっきの店員以外誰もいない。

その店員も揚げている最中、俺はスパチキが揚げ終わるのを待つことにした。


「揚げ終わりましたよ」


と、さっきの店員が言うと俺はコンセントを高速の如く抜き、もらいにいこうとした。

すると俺の悪い癖が発動し、無意識のまま自分のコンセントを抜くと同時にさっきのスーツケースのコンセントをさしてしまった。


——バチンッ


曇り空、店内の電気が消える。

真っ暗だ。


「え…?」


するとこの店を中心に辺りの建物の灯りが消えていく。

暗く静寂に包まれた。


——バコンッ!


スーツケースが開いたが、今になっては“それ“がスーツケースには見えない。


——薄暗い店内。一筋の光が走り拡散した。


その光は俺の心臓部を貫いた。


地面には見たこともない文字の羅列が並んでいた。


俺の脳内が危険信号を全開で出している。


——光、停電、文字、心臓、死…光 停電 心臓 死…


今まさにパニックに陥っていると言える。

何を考えていいのかすらわからない。

また、何を考えるのが正解か…

疑問の連続で脳は機能を停止した…


俺はその場で倒れ込んだ。


目の前にはピンク髪の美少女が頭を傾けて、こちらを覗き込んでいるように見えた。


——死神?


ああ、俺死ぬのか……


その時は一瞬だった。



後日のニュースは爆発テロの話題で埋め尽くされた。


「今日午後1時ごろ、〜都〜市のコンビニで爆発が起き、32歳コンビニ店員の小林幸子さんが死亡しました。この爆発は人為的の可能性が極めて高く、現在警察が捜査中とのことです。」


    ◇◇◇


俺は青空の下ようやく目を覚ました。


「イタタタ、ってあれ?痛くないぞ……」


目の前には広大な自然が広がっていた。








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