謎スキル持ちってだけで実家(魔王城)を追放されたんだが
俺はアクワ。魔王だ。
スキル習得の儀を終え、魔王城に戻って来ていた。
「お前はこの家を出ていけ」
親父から唐突にそう言われた。
「えっ.....?」
困惑する俺。
「Lv1で謎スキル持ちなんて、この魔王一族の顔に泥がつくわ!」
机をドカンと叩く親父。
「大体な!」
「謎スキルって弱いやつが大半なんだよ!!それに加えLv1とかふざけてんのか!!」
...。
何も言い返せない。
「ほら、お前の荷物はここにある」
「さっさと出ていけよ!!」
親父は憤慨している。
これはもう、家には帰れないな。
いや、もう。
家には帰らないな。
◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
「さて...どうするか」
「召喚ガチャってなんだ...そもそも」
【スキル《召喚ガチャ》を発動しますか?】
「...はい」
その時、複雑な魔法陣が地面に浮かび上がり、発光しはじめた。
「なんだこれ...!?」
光はどんどん強くなり、魔法陣も回転している。
「うわっ...!?」
ビカッ、と光った。
でも、すぐに光が収まってきた。
魔法陣があった場所の中心に立っていたのは。
「魔法使い...か?」
男の魔法使いで、かなり強い魔力を持っている。
突然召喚されても男は驚くことなく、
「君が僕を召喚したのかい?...それにしても、Lv1でここまでなんて、すごいよ」
むしろその動じなさに、こちらが驚いてしまい、
「え、あ...え?」
と、困惑した情けない魔王の姿を見せてしまうのだった。




