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ぐうたら剣姫行ex08-2「親衛騎士、死地へ」その2(完)



      3



 処刑台にも思われるテーブルに案内され、貴族の茶会の作法通りに時候と神々への挨拶を交わし、招待への礼と参加への感謝をお互いが述べ合ってから席につく。

 それぞれの好みに合わせた茶や菓子が配膳され、優雅な湯気と香りがたなびく。

 そしてアリアーノが、ではみなさん楽しいひとときをと告げ、後はそれぞれのテーブルごとに歓談が始まる――はずだったのだが。


 しん。

 アリアーノの声が流れた後も、場は静まり返っていた。

 女性たち、全員の視線が彼に集中していた。

 剣でも盾でもどうすることもできない重圧、腕力でも弁舌でも解決できない状況に、彼は石像も同然の状態に陥る。何をしていいのかまったくわからない。


 その中でおもむろにアリアーノが言った。


「このような詐術(さじゅつ)的な方法でお招きしたことはおわびいたしますわ。でも、ぜひとも貴男(あなた)におうかがいしたいことがありますの」


 視線をひたと彼に向けて。

 ぎらぎらと感じられるほどに強い、欲望に燃えた瞳をして。


 カルナリア女王に替わって自分が王になる、それを認めるかどうかという問いが来るに違いない。返答は決まっているがそれと共に命がここで終わるという覚悟が彼の胸を満たした。おさらばです、我が女王陛下!


「まず、これを見ていただきましょう」


 アリアーノが手を動かす。

 背後に何人も控えている使用人女性のひとりが滑るように近づいてきて、トレイに乗せられた――取っ手のついた、(おうぎ)らしきものを差し出した。

 奇妙なことに、トレイは磨き上げられた逸品なのに、その扇は平凡なものにすぎなかった。貴重で美しい鳥の羽を使っているわけでもなく、きらめくような美麗な布地を張ったものでもなく、もちろん涼をとるためのものでもなく――手の平ほどの面積しかない、貴人が口元を隠すのに使う以外に用途のないもの。そして明らかな安物。街の、路上の行商人からでも入手できるだろう。


 アリアーノはそれを手にした。確かにこの方はカルナリア女王の姉だと納得いく麗しい指と丁重な仕草をもって。


 何かがあるのかと彼は扇を凝視した。

 グライルで、みすぼらしい姿をしているが実は王女殿下、見た目はぼろ布の怪人だが実は――という相手と遭遇した経験をしている。魔法具の可能性もある。見た目で安易に判断してはならない。

 ……だが、やはり市井(しせい)で普通に手に入りそうなものでしかなかった。


 極限の困惑と緊張に襲われる彼の目の前で、アリアーノはそれを――くるりと回転させた。


 絵が描かれていた。


「………………は?」


 無礼きわまりないことだが、声が出てしまった。


 金髪巻き毛。柔らかな顔の線。優しげな笑み。すばらしく整った顔かたち。

 知っている相手の似顔絵がそこに描かれていた。


()()()……閣下……?」


 絢爛(けんらん)たるノエル。輝かしい美貌からそのように呼ばれる、カルナリア女王を支える謀臣のひとり。

 若き天才。まだ少年のあどけなさを失っていない外見や表情と、次々と謀略を繰り出し敵対者を片づけてゆく危険すぎる頭脳をあわせ持つ。その妖美な二面性に引きつけられ魅了される女性が後を絶たない。


 彼からしてみれば、知っているどころではない。

 あの砦、あの大惨事の時に、巨獣の炎に焼かれて黒焦げだったノエルが洞窟から運び出されてきたところも、まだ華奢で奴隷の格好をしていた女王みずからの御手により回復させてもらえたところも、その後の同行も、初期の無学無遠慮な丸坊主の少年だった姿も――大半のカラント人が知らないことを沢山知っている。

 すばらしい頭の良さを発揮し、カラントに戻ったカルナリアの腹心となりガルディスの乱において大活躍したことも、その功績により貴族となり閣下と呼ばれる地位に昇ったことも、今では後継者のいなくなったアルーラン家を継いで第三位貴族ノエル・アルーラン侯爵となっていることも――さらにはその美貌と地位と頭脳を使いまくって二股、三股ではきかない人数の女性と浮き名を流しているという話も、秘密でも何でもなく今のカルナリアの宮廷において知らない者はいないレベルの有名な話。


 そして、アリアーノ王姉がノエルに夢中になり、彼が十三侯家のひとつ名門アルーラン家を継げるように大いに後押ししたという話も有名だ。


 ガルディスの乱からの復興に励み「古き良きカラント」に戻そうとしている貴族たちは、準王族となったとはいえれっきとした「王子」であるアリアーノが、どれだけ功績をあげようとも出自は平民それも山賊にすぎないノエルを婿(むこ)に迎えるのではないかという悪夢を恐れていた。


 また他人を(おとしい)れる策謀にかけては天才であるノエルが、カルナリアに万一があった場合の有力な後継者候補であるアリアーノと結びつくというのは、国の簒奪(さんだつ)を現実的に狙いうる状況になるということでもあり、きわめて強く警戒されていた。


 ノエルの方は、下手な動きをすれば粛清の対象となるとよくわかっており、大恩人にして自分の熱烈なファンそして美女と知りつつも、アリアーノに対しては公式の場で義務的なやりとりをかわすにとどめ、こっそりやりとりするどころか露骨に、一切の接触を拒絶している。


 これらもまた、宮廷の者なら誰でも、すべて知っていること。


 しかし、そのアリアーノが、こうも堂々と、ノエルの肖像を描いたものを手にしているというのは……?


「さあ、みなさん!」


 アリアーノは、ノエルが描かれた平凡な扇を掲げて声を張った。


「はーい!」


 周囲からいっせいに声が上がり。

 参列者の全員が、同じような――いや完全に同じ扇を、その手に掲げて見せてきた!


「こっ…………これはっ…………!」


 数十のノエル絵に囲まれるという常軌を逸した状況に、彼はどんな息詰まる貴族の宴に招かれた時よりも戦慄した。


 示されたのはノエルだけではなかった。

 扇はノエルのものだけだが、それ以外に、大きめの(がく)に描かれた絵を掲げている女性がいた。

 フードを目深にかぶり仮面をつけた、目が鋭いことだけは間違いない男性が、金髪巻き毛のノエルを見つめ、そのあごに白い指をかけている絵だった。



(絢爛党!)


 雷鳴のように、理解が及んだ。




      4




「絢爛党」。


「絢爛たるノエル」に()かれ、愛する女性たちの集まり――『ではない』。

 ノエルの寵愛(ちょうあい)を得ようとする、お互いがライバルでもある女たちの集団とはまったく違う。


 その名をつけられた一派は、ノエルと――「覆面宰相」ライズ、あるいは他の男性たちとの「関係」を大いに好む集団だった。


 彼女たちはそれを「純愛」と呼び、結婚に到る異性愛とは明確に区別していた。


 この茶会は、その「純愛」をこよなく愛する者たちの集まりだったのだ!


「わたくしたちは、『グライル往還記』を元に色々と()()を集め、()()を重ねてきましたが――やはりここは、事実をご存知の方をお呼びしてお話をうかがうのが最も確実と思いまして」


 アリアーノは優雅に笑いつつ、ノエルの扇を持つ手と反対の手に、「覆面宰相」が描かれた別な扇を手にして――ふたつの扇を、触れ合わせた。

 きゃーっという甲高い悲鳴がいくつも飛んだ。


 ちらりとアリアーノの目が動く。


 斜め後方に、地味な衣服をまといろくに手入れもしていない髪をした、化粧っ気のない、およそ貴族令嬢とは思えない女性がふたりいた。まず間違いなく平民。

 だが明らかに重要な位置に席を与えられている。

 テーブルには素描(そびょう)用の板を何枚も積み上げ、手にはペンを持ち、ぎらぎらした目でこちらを見つめてくる。口元には下品な、今にもよだれを垂らしそうな笑み。先ほど見た、妻の妹の顔に実に良く似ていた。


 その二人の様子を確認してから、アリアーノは訊ねてきた。


「まず、お話をうかがいたいのは、ライズ・ディルーエン様についてです。商人という話でしたが正確な素性は不明。グライルの山賊王ガザードの寵愛を受けていたノエル様を見出し、己の全てを与えられたとわたくしたちはうかがっているのですが……あの方の素顔を、あなたはご覧になられたことがあるのですよね?」


 脳内に警報の鐘が鳴り響く。ライズの以前の名であるセルイ、そしてガルディスの部下だったという経歴は秘中の秘だ。少なくともこの国からガルディスの乱の記憶が薄れるまでは、決して言ってはならない。今のライズがどれほどカラントとカルナリア女王のために必要な人物かを思えばなおさら。

 もちろんこの情報は、社交界に出るどころかグライルにいた頃からもう、どのように扱うべきかを彼ら六人で打ち合わせ、ライズ本人とも話して「真実」を決めている。彼らが隠しているのはどこまでも「真実」の細部にすぎず、どれほど苛烈な尋問を受けようとも漏らすのは「真実」に沿った話だけだ。


 だが――これは、真相を暴こうというものではなかった。


「どちらが、ライズ様のお顔に似ておられますか?」


 あの地味な平民女性ふたりが、それぞれ美形男性の絵板をテーブルに立てた。片方はやわらかな髪の知的な風貌、もう片方は温和に見えるが目が鋭く野性味を隠せていない凄味ある人物。筆一本、単色で描いたものだが尋常ならざる上手さと魅力がある。


 こういう訊問法があることも知っており、緊張はしたがこれならどうにか対処できるか――と思った、そこへ。


「あなたは、どちらがノエル様を()()()のにふさわしいと思って?」


 彼の答えを待たずに、アリアーノから問われた。


「え、せ、攻める……でございますか?」


「ああ、わからない方に押しつけるのはよろしくないですわね。失礼、その問いは撤回いたしますわ。お教えいただきたいのはまず、ライズ様のお姿はどの方向の美しさなのかということで、ガザード砦、いえ我が兄君の名、レイマール砦でしたね、そこでのライズ様とノエル様の初めての出会いはどのようなものだったのかということ、それから……」


 目を白黒させ珍妙な問いにどう答えるべきか必死になる彼を、粘つくような女性たちの視線が包みこんだ。

 最初はアリアーノだけだった質問も、同じテーブルの別な令嬢から、あるいは横のテーブルからも飛んでくるようになる。


 そしてその答えを元に、平民女性ふたりが猛然と、ペンの輪郭が見えないほどの勢いで次から次へと、簡略ではあるが十分に美しい絵を描いてゆく。

 それをのぞきこむ貴族令嬢たちが感嘆の声を漏らし賞賛に打ち震え、浅ましい顔つきになって注文を投げかける。


「ノエル様は囚われており、そこを炎に焼かれてしまった……ということは、山賊王ガザードの邪悪な欲望に抗ったがゆえに拘束されていた……!」

「ああ、飢えた狼のごとき恐ろしげな風貌のガザードが、まだ幼いノエル様を鎖でつないで、残忍に迫る……!」

「待って! ということは……『往還記』ではガザードは部下への情も勇気も持たぬ下劣な山賊で、魔獣に襲われると部下もレイマール様もみな見捨てて自分だけ館に逃げこんだということになっておりますけれど……まさか、本当は捕らえたままのノエル様が気になって!?」

「あああ……それは……あり得ますわ……すばらしい……!」

「ということは、騎士たちでもかなわない恐るべき魔獣に襲われた時に、頭に浮かんだのは自分に従わない生意気な少年で……とっさに体が動いて彼を守ろうと……なのに魔獣の炎で焼かれてしまって――自分を助けにきた、親代わりでもあった黒髪の山賊王が目の前で炎に巻かれ死んでいって、自らも深く傷ついたノエル様、その傷が癒やされた時に目の前にいたのは鋭い眼差しの中に深い愛情を宿したライズ様……」

「お待ちになって、ではガザードとライズ様が前からの知り合いだったならば? ライズ様も実は許されざる罪を犯して正体を隠しておられる、その罪とはかつてガザードとの間にあった因縁……」

「きゃーーっ! いい! とてもいいですわ!」


(……私は一体何を聞かされているのだ)


 困惑をきわめる彼は援軍を求めて妻を見たが、妻は自分以上に精神の漂白状態に入りこんだうつろな顔つきで、自分の妹が「もしかしたら山賊王とレイマール王子様の間にも()()!」と()()()大いに盛り上がっている姿を見つめるばかりだった。


「それで、ガザードとライズ様、お二人の関係はどのようなものだったのですか?」

「えっ、あっ、それはっ、いえ、あのお二人は初対面の挨拶をなされておられてっ、レイマール殿下のお引き合わせによるもので……!」

「んまぁ! ということは、レイマール兄様はライズ様と以前から? まあ! まあ! なんてこと!」

「アリアーノ様、お気を確かに!」

「え、ええ、失神などしてたまるものですか、これほどの素晴らしき機会を、そのようなことで台無しにするわけには……」

「姫さま! ガザードとノエル様のこのような構図はいかがでしょう!」

「ああ……素晴らしいわ……でもそうなると、このような扱いをされているノエル様を見たレイマール兄様は……」

「ノエル様を巡る年上二人! しかもレイマール様とガザードもまた、王子と山賊、まったく違う立場でありながらも互いを認め合っており……それはつまりこういう構図!」

「良いですわ良いですわたまりませんわ!」

「ぐふぐふぐふ描く手が止まらない神々よご照覧あれ雄々しく美しき殿方と殿方の真の愛のお姿を描く我らのこの手にご加護をおおおおお!」

「ふぅ、ふぅ、他にも何か、もっとありませんの、その場におられたあなたなら他にも何か見聞きして、ふぅ、ふぅ、はぁ、はぁ……」




(女王陛下、お助けください!)




 歴戦の勇士は、心底から女神に祈った。




      5




「あの者が倒れたですって? 夫婦そろって?」


『風魔』から情報を届けられた女王カルナリアは激しく困惑した。




 実姉アリアーノが、伝えられていた予定を違えて突然ある茶会に出席した。その報に強く警戒したところを、元親衛兵、最古の六人のひとりが半ば陰謀のような形で呼びつけられたという追加情報でさらに警戒レベルを上げ、続報を待っていたのだが。


 かなりの時間を経てようやく散会となった後、彼は自室に戻ったところで報告をまとめる前によろめき倒れてしまったのだという。


「女性というものが、あれほどにおぞましき目をして群がってくることがあろうとは」と言い残して。





「彼がそれほどに消耗するとはどのような………………ああ、『絢爛党』の集まりでしたか…………はぁ」


 カルナリアはげんなりして息をついた。


 男性同士の物語を熱狂的に愛好し、読むどころか積極的に作り出してゆく『絢爛党』。


「ええと、これがまとめられた『最新作』ですか…………『山賊王ガザードに飼われレイマール殿下にも狙われていた美少年ノエルは、瀕死の重傷を負うも覆面宰相ライズに救われる。一方的に迫るばかりのガザードにもレイマール王子にも心動かすことのなかったノエルだが、妻を持ち彼の美貌にも関心を示さない仮面の男ライズに対しては逆にこれまでおぼえたことのない感情を抱く』…………頭痛が……。


 ……ごめんなさい、続きを読みます。『ライズはノエルに様々なことを教え弟子として鍛え上げるが、実は彼は反逆者ガルディスが送りこんできた間者、ガルディスの側にいた美青年セルイだったのだ……』なんですって!? まさか彼が漏らして……いえそういう報告は一切ないのですね。ではこれは想像で作り上げた展開ですか。そうですか……確かに、わたくしだって以前から知っていたのですから、アーノ姉様のお側にも、見た目だけは良いあの者のことを知っている者がいても不思議はありませんが……しかし……。


 ……『グライルより帰還してのち、正体を現し弟レイマールを愛していたガルディスの元に戻ろうとするセルイ。無論ノエルにも誘いをかける。だがノエルは断った。師匠たるセルイを真に想うからこそ、従うのではなく自分の全てをかけて対決しなければならないと、あえて敵となる道を選択したのだ。重要! 今までの定番展開とはここが違う!』…………お茶をくださいまし。ふぅ。はぁ。この報告をまとめた者についても調査の必要がありそうですね。それから…………『戦場で向かい合う二人。遠くからでも互いをそれと見抜き、熱き想いが交錯する。戦場で一瞬の隙をつき自ら『流星』で飛翔し迫るセルイ。カルナリア女帝をかばい立ちはだかるノエル。二人の激突。しかし女王陛下とその護衛の横入りによりノエルの目の前で傷ついてしまったセルイ。ノエルの心中に炎が燃える! 女王陛下にそむくことになろうとも、彼をかくまい治療を施したノエル。目覚め、真の愛を確認する二人……そしてセルイは覆面をかぶりライズ・ディルーエンとして生きる道を選び、共にカルナリアに仕えるようになったのだった……』


『追記。くだんの親衛騎士殿も、自らを含めた六人がレイマール殿下からの寵愛を争いあう物語を構築され始めて精神に多大なる傷を負った模様』


 ………………………………」


 カルナリアは長い長いため息をついた。

 一度はだらしなく崩れ落ちてしまってから、何とか姿勢を立て直した。


「うーん…………これは…………国政に関わらないでくださっているのですから、アーノ姉様のご趣味に、口出しすることはいたしかねますが……想像を巡らせた果てに、触れてはならないところに、ここまで踏みこんでくるようになると、さすがに考えなければ……レイマール兄様への不敬ということで規制を……いえそれはかえって燃えあがりますね。特定の展開を狙いうちしたように見られても、邪推が深まるばかりでしょうし……どうしたものか……これについてはノエルもライズも当事者ですから(はか)れないですものね………………『剣聖教団』の広まりすぎも、そろそろあのひとの好まない領域に入りこみかけていますし……うーん」


 カルナリアはうなりながら手を動かした。

 手の平を見せ、指を空中で()()()()と。

 常に女王の身辺についている女騎士のひとりが素早く近づいてきて、床に片膝をつき胸元の防具を外した。

 捧げられた豊かなふくらみを、気を落ちつかせるために揉みしだきながら、必死に快感をこらえる相手に目を向けることもなく女王はさらにうなり、考えこみ続けるのであった。





 カラント王国は今日も平和である。



 

カルナリア女王が治めるカラント王国は、多様性を重んじる国でございます。

王都ナオラリエへお越しの際にはぜひともアリアーノ通りへ。「文化」を深く愛し庇護なされる王女殿下の御名をいただいたそこには、無数の「芸術家」が住まい次々と力作を生み出し尋常ならぬ熱気が渦巻いており、あなたの好みの組み合わせが必ずや見つかることでしょう。


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