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「思い出の向日葵」

それは六月の話だった・・・

まだ、朝の4時だというのに、僕はふと目を覚ました。

鳥のさえずりも聞こえなければ、車の音もなくまるで時間が止まっているようで、僕は気持ちが悪くなった。

僕は眠りにつくことにした。

・・・・・・・・・・起きなさい!!・・・・起きなさい!!

母さんの声とともに僕は目を開けた。

・・・・7時か・・・エッ!!7時!!

僕は慌てて制服に着替えた。なぜ僕がこんなに急ぐかというと、僕の家は学校から5kmはなれているため、いつも6時30分にでている。しかし今日はもう七時だ。

僕はおにぎりを牛乳でながしこんだ。

「いってきまーす」僕はそういって、家を飛び出していった。

そしていつものように自転車に乗り、音楽を聴きながら学校へ向かった。


学校へ着いた。

辺り一面には花が咲き、無駄に暑く感じた。

特に向日葵ひまわりが一番輝いてみえた。

僕は、向日葵に一番の思い出がある。

僕が小さい頃、僕の一番大好きだったおばあちゃんがいた。

そのおばあちゃんにいつも僕は「お前は向日葵みたいに生きるんだよ」と言われていた。

僕はまだ幼かったのでおばあちゃんの言ってる意味が分からなかった。

まさか、その言葉が最後の言葉になるなんとも思わなかった。

おばあちゃんが死んでから4年経ち、小6の時に宿題で花の絵を書くという宿題がでた。

その時書いた花が向日葵だった。その時おばあちゃんの言ってたことが分かったきがした。

「向日葵は必ず太陽のでてる方を向いているんだよ。だからお前も前向きに生きるんだよ」

と言いたかったのかもしれない。

だから僕は向日葵が大好きだ。向日葵を見ると、勇気がでてくる。

でも僕だって嫌いな事がある。

それは雨だ。

僕は春雨が大嫌いだ。なぜなら、6月の雨が降った日に、おばあちゃんの言う事を聞かなかった。

「今日は雨が降るから傘を持ってきなさい。」「春雨だから大丈夫だよ」僕はそう言って家を飛び出していつもの公園にいった。その時、後ろから車がきた。

僕はもう死んだと思って目をつぶった。

その時、僕の目の前は、おばあちゃんがいた。

「おばあちゃーん!!」僕はそれ以来雨の日は必ず傘を持っていく。

たとえ春雨だろうが、天気雨だろうが、傘を持っていく。

―キーンコーンカーンコーン・・・

向日葵を見ているうちについ忘れたい記憶が頭をよごった。

「この事はもう忘れよう」

そう思って、僕は急ぎ足で学校の門をくぐりぬけた。


今日は転入生がきた。その女の子の名前は田中蓮たなかれんという女の子だった。

その時僕は考えもしなかった。この子が僕の人生を大きく変えるなんて・・・


続く



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