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ばね足ジャッ子(原題『Spring Heeled Jacky (バネ足ジャッキー)』)

ぴょんぴょん、ピョンピョン、びょんびょん、ビョンビョンビョーン!

やっほー、あたしはジャッキー、人呼んでバネ足ジャッキー!

あ、日本風にジャッ子って呼んでもいいよ、よろしくね。

自己紹介するわね、あたしはイギリス出身の妖女なの。

銀色の衣装に身を包み真紅のマントを翻し、強力なバネを仕込んだブーツで飛び跳ねるのよ、ステキでしょ!

十九世紀のイギリスに『バネ足ジャック』という怪人がいたそうけど、あっちは伝説。あたしは実在していますから、誤解しないでね。

昼のあたしは悪役令嬢を営業でやっているわ。<小説家になろう>にもたくさん登場しているから、御存じの方も多いと思うけど、本当の自分はこっちなの。

相棒バディとつむぐ物語コンテストをやっているって小耳に挟んだので、今日はイギリスから日本まで飛び跳ねて来ちゃった!

紹介するね。あたしの相棒の一つ目が、強力なバネを仕込んだ、このブーツ。

高い壁を飛び越えるなんて朝飯前、超高層ビルだってヒョイヒョイっと一っ飛び。

今日なんかイギリス海峡を越えてヨーロッパに渡り、そこからユーラシア大陸を東へ向かってスキップ&ジャンプで来たんだけど、日本海を飛び越えるとき高く上がり過ぎて月におでこがぶつかりそうになったよ。

んで、二つ目の相棒が、これを読んでいるアンタ。そこのアンタよ! ア・ン・タ!

アンタは、あたしと一緒に来るのよ、これから。

予備のブーツがあるから、今すぐに履いて。

嫌だなんて言わせない。ウダウダいうんなら、あたしの鉤爪を二つの鼻の穴に引っ掛けて、鼻フックで連れて行くから。

それが嫌なら、早くバネ足ブーツを履いて。

さあ、日付変更線を逆戻りよ。そしてゴールデンウィーク最後の日をやり直すの。

準備はよろしくて?

そうだ、一度に太平洋を飛び越えるのは大変だから、ハワイに寄りましょう。

美味しいレストランに予約しているから、深い海に落ちないでちょうだいね。

心配しないで、アンタなら大丈夫。あたしを信じて、思いっきり高く飛び跳ねて。

それじゃあ、出発!

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