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【Dead-bed】~アフターマン・ライフ~  作者: TAITAN
~アフターマン・ライフ~
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第5話「急転する軌跡」


「何だこの猫?」


「マヲー?」


 レジアがやって来て翌日の朝。


 朝食のテーブルを囲んでいるとマヲンが目をショボショボさせてやって来て、猫用の椅子に座り、テーブルに付いて大欠伸していた。


「あ、マヲンはね。生物兵器なんだよ」


 エーミールがマヲンを横でナデナデしながら言う。


 されるがままに毛並みを撫でられていたマヲンが対面に座るレジアに目を細めてから『ふぁ~~』と欠伸をして、両手を合わせて頂きます的なマヲ語を喋ってから、箸でもっちゃもっちゃサケのハラスを齧り始めた。


「生物兵器ねぇ。新手の高等知能型のペットかと思ったぜ。つーか、その体で普通に食器持てるのかよ……」


 何処か呆れた視線でレジアがマヲンを見てから、フォークやナイフ、スプーンでイソイソと食事を始める。


 その様子は雑な言動が多いのとは反比例するかのように綺麗な所作だった。


 フォークとナイフの使い方が様に為っている。


 今日の昼食は和食だ。


 生身でシラヌイが作ってくれていて、毎回違うのだけれど、毎回スープと主食の白米におかずが三つ付いて来る。


 一つは魚で一つは野菜、最後の一つはそのどちらでもない何かだ。


 献立の種類はまだまだ沢山あるので毎日色々なものが食べられるらしい。


 パイを食べていた昔に比べたら今の食事事情は本当にスゴイ進歩だと思う。


 バー食は未だにお仕事の合間に食べたりするのだけれど、やっぱりシラヌイの創ってくれる食事が一番美味しい。


「……食材の形が残ってる固形食とか。良いもん食ってんな。うお!? この魚? 魚旨いな!? スープも何かウマイ!! このハクマイってのはアレだけども、どれもこれも100$した兄貴達のパーティーの料理よりウマイ?!」


「それは良かった」


 いつもの裸にエプロン姿のシラヌイが台所から戻って来る。


 一日の食事の仕込みというのが朝の日課だとの事で大体この格好で朝はいる事が多くなっていた。


「な、何でエプロン一枚なんだ? アンタ……」


「プロフェッショナルですから」


 いつの間にか仮面の上に眼鏡が載っている。


「そ、そうか……日本の男共も随分と変態らしいって聞いたが、これが日本の朝の普通なのか。なるほど……」


 レジアが神妙な顔で頷いていた。


「それで今日からって事だが、一応簡易に情報網は敷いてみたぜ。後、あの磁力野郎の最新の情報だ。ほれ」


 レジアが指差すとテーブルの上にウィンドウが出て来て、ホログラムでニュースにはまだ出ていない生の映像情報が浮かび上がる。


 僅かにノイズが入っているものの。


 枯れ木ばかりの山中の坑道らしき場所の周囲20km四方に大量の公安と警察の機体が配備されているのが見えた。


 警察はさすがに軍用ではないが、それでも超電導する装甲らしいものを載せたドラム缶型のドローンが大量に配備されており、公安の背後には磁力線を遮断するらしい遮蔽用の超電磁化可能なシートを被った軍用のOPがあちこちにいた。


「あの坑道に入ってから出て来ないみてーだな。つーか、相手の超磁力のせいで坑道が凶器になる可能性があるらしくて入れないっぽい」


「そうなの?」


「周囲に展開してる連中がいる場所も突貫工事で除染したらしいぜ。OPに対粒子線防御用のシール処置やら磁力線処置やらして配備したはいいが、坑道内じゃ崩落で一発アウト……今はドローンを突入させて進入路確保してるんだと」


 レジアが肩を竦める。


「シラヌイ。おかしい、よね?」


「ええ、ですね」


「あん?」


 レジアが首を傾げる。


「これって中にまだいる?」


「いる場合は逃げる通路がある。もしくは偽物の可能性すらありますね」


「どういう事だ? 日本の警察と公安と防衛軍の包囲網は抜けられねぇだろ。あいつらの装備アメリカでも早々見ねぇようなレベルのなんだが?」


「あの機体が簡単に追い詰められてるとしたら不自然だよ。あの機体、シラヌイとの電子戦で全然負けて無かったし」


「遣り合ったのか?」


「ええ、空港前に一度……その時の感触から言って、ダークウェブの中でも6層クラスのアタッカーでした。久しぶりに人間相手で手こずりましたよ」


「人間なのか? あの磁力野郎」


「ええ、相手の周囲に潜ませていたドローンに対して介入しようとしたのですが、弾かれましたし、防御に使われているアルゴリズムを解析したら、やたらと年季の入った代物でした。100年モノのウィザードですね」


「マジか……確かにそんなのがわざわざ追い詰められてるのはオカシイな……何かあるとは疑いたくなる」


 ウィザードというのはハッカーの中でも最上級の人達の総称だ。


 前にそういう人達にプログラムをネットで教えて貰っていた事があるのだけれど、懇切丁寧でスゴク詳しくて自分には真似出来そうにないというのが解っただけだった。


 それでも素人の自分にOPモドキのプログラムを組ませられるのだから、そのスゴさは身に染みている。


「何処かで電子戦で逃げ果せたというのも在り得なくは無いですが、日本の優秀さは人材の質です。人の目や耳でも裏付けを取っているはずなので捕捉出来ずに逃げられたというのは考え難い」


「じゃあ、どうして汚染地帯に逃げ込んだんだろ?」


「こういう場合は3択ですね」


 シラヌイが指を三つ立てる。


「一つ目は?」


「そもそも敵が敵じゃなかった」


「それってどういう事?」


「替え玉。もしくは本体以外がアレだった可能性です」


「な、なるほど……二つ目は?」


「相手に包囲させたと思わせての陽動」


「三つ目は?」


「ずばり、罠です」


 言った傍からだった。


 猛烈な衝撃が部屋を襲った。


「エマージェンシーモードが起動しました」


 言ってる傍から横を見やると周囲のビルの一つが爆破されたかのように半分吹き飛んで最上階から3階くらいが東側から崩れていた。


「何だぁ!? 敵襲か!? 数は!!?」


 レジアがご飯をフォークで掻き込みつつ、テーブルの下で訊ねる。


「300mm級のレールガンっぽいものがこのビルの防御兵装で弾かれました」


「んだそりゃぁ!? 列車砲か!?」


「弾道計算終了。8km先の……これは地下鉄の一両ですか。随分と物騒ですね。乗っていた乗客毎とは……」


「え!? 電車ってッ、もしかして!?」


 シラヌイが頷く。


「はい。朝の通勤ラッシュアワー寸前で乗車率は21%だった事は幸いですが、37名が即死。崩れたビルが商業ビルで誰もいなかった事は幸いでしたね……」


「あ、ちょ、まさか!?」


 シラヌイが言ってる傍から何かに気付いたレジアが小さなウィンドウを携帯端末でテーブルの下に展開する。


 すると、時を同じくして山岳部を囲っていた機動部隊の映像が暗転。


 光学望遠レンズに切り替えたらしい空撮用のドローンが捕らえたのは小さな山間が爆発して周囲が吹き飛んだ跡だった。


 小さな坑道から3km圏内に存在した人工物が殆ど吹き飛んでいる。


 ついでに言えば、吹き飛んだ坑道跡地がキレイに球体状に抉れたクレーターと化していて、土砂で近くにいたドローンとOPが埋まっていた。


「周囲の変電所がやられて大停電確定かよ……」


「やられました。罠であり、陽動。あちらは最初からこちらの動向を探っていた。あの機体は恐らく量産が効き辛いだけの子機の類なのでしょう」


「あんなのがまだ一杯来るって事?」


「ええ、可能性は高いです」


 シラヌイがこちらに頷いてくれる。


「つーか!? どうやったら音速超えた車両を防御出来るんだっつーの!?」


「簡単な事ですよ。相手が磁力を使うならこちらも磁力を使えばいい。ビルの改修は進めていたので超電導化素材でビルを磁力から防御しつつ、超磁力を発生させて磁力で弾ける物体を弾くシステムを置いていたのです」


「で? さっそくヤサがバレたんだが?」


 レジアが呆れた瞳でシラヌイを見やる。


「相手を捕捉しました。ん~~~これも陽動でしょうね。ですが、敵は油断しないという油断を犯している」


「どういう意味だ?」


「電子戦で今、上のダミーのシステムと戦闘中です。逆にハックして居場所を突き止めましょう。その後、一直線に相手を撃滅します」


「出来るのかよ?」


「こちらを任せても?」


「これが初仕事とか。兄貴達にバレてないといいが……」


「周辺の情報システムを一部操作可能にしておきました。今回の事はこの周辺だけで言えば、テロによる車両事故とガス爆発事故で片付けられるはずです」


「じゃ、あたしは部屋に戻って位置を割り出す。アズール。お前はそいつと一緒に敵の釣りに乗ってやれ。敵の居場所はあたしが突き止める」


「うん。行こう!! シラヌイ」


「はい。機体の準備は完了しました。緊急搭乗口を開放」


「エーミールはマヲンといっしょに待避してて!!」


「解った!! 気を付けてね!! アズール!!」


「マヲ~」


「バックアップは任せとけ」


 2人と一匹を残して最上階に置いていた搭乗口はリビングの中央だ。


 床に開いた穴に飛び込む。


 そのまま垂直落下しながら途中で幾つかの樹脂製の膜に飛び込む。


 それが爪先からこちらの上半身までも飲み込んで、繭のようにこちらの体にピタリと張り付いていく。


 自己組織化分子化機能を用いた樹脂によるシール処置。


 いつもの衣服も特殊な分子層をコーティングされていくと銃弾くらいは防ぎ切る力を持つようになるし、肌そのものに密着した分子は肌の上をスーツ化してくれる優れものだ。


 世間一般では“生スーツ”の愛称があり、特に警察などで運用されている。


「分子結合完了。パージ」


 地下に見えた到達地点に落ち切るまでに全ての落下速が殺されて、股の下にはいつものシートの感触。


 OPの多くは胸元にコックピットの扉を持つのだが、シラヌイが改造していたようで首筋に本来なかった搭乗口が開いていたらしい。


 テディ内部に乗り込んだ瞬間。


 繭が弾けて首筋から上が開放された。


 周囲に散らばった樹脂はそのまま流れて機内環境維持用の排出口へと吸い込まれて消える。


「カスタムアップ……」


 シラヌイの声と共にテディ形態だった機体が変形。


 レールで移動しながら格納庫から搬出される。


 マーナガルム形態になった時にはカタパルトらしきものに脚元が固定された。


「オールラインフリー。全兵装コンバイン」


 真っ暗な穴に誘導灯らしき光が映し出されて、道が描き出される。


 機体の背後にはいつもの防御兵装ではないバックパック式の大きな箱のようなものが接続された。


 それが展開されると背後から全身に喰い付くように各部のアタッチメントを使いながら複雑に可変した装甲が装着されて、一回り機体が膨れ上がる。


「これって?」


「超磁力に対抗する為のマーナガルム用の専用兵装です。全身から磁力の影響を排除する超電導鏡面兵装【ヤヌス】と言います」


「ヤヌス? 鏡面? 鏡?」


「磁力の完全排除によって既存の汎用兵装の殆どが使えなくなりましたが、ヤヌスの装甲表面はナノオーダーでの光の完全な反射制御板として用いる事が可能であり、光のみならず波の類なら全てを自在に反射可能です」


 言っている間にも機体が射出される。


 それと同時に機体が見えなくなって空に飛び上がった。


「な、何かスゴイ?」


「ええ、元々は第四次大戦期の米軍の新型ステルス推進計画で作られた技術でOPには鏡面処理の高コストのせいで用いられていない技術です」


「何が出来るの?」


「主要兵装は内部に入れ込んだ超大出力収束超短フェムトレーザーです。コレは量子光源を兵器転用した代物で一定距離では一切減衰しないレーザー兵器であり、兵器用Qスイッチングを組み込んでいる為、テラワット級ジャイアントパルスを発生させられます」


「ええと……つまり?」


「あのような小賢しい磁力しか能が無い相手の超高コスト・ドローンなどを―――」


 機体が片腕を振った瞬間。


 一瞬だけ世界が静止した気がした。


 画面の中で見えていた敵らしい丸い球体状の虚空に浮かぶ青黒い何かが……ピシッと音がしたかに思えるくらい静謐に左右にズレて落ちる前に猛烈な磁力によって粉々に吹き飛んだ。


「―――レーザーで溶断、もとい両断出来ます。元々は超精密加工技術の兵器転用です」


「その……シラヌイ。怒ってる?」


「ええ、まぁ……家を襲われて怒らない主婦はいません」


「シラヌイ。主婦だったんだ……」


「ええ、プロフェッショナルですから」


 現在、シラヌイの肉体は此処には存在しない。


 エーミールとレジアを護る為だ。


 だが、ホログラムで後部座席に映し出された姿は黒スーツに仮面の無い素顔の見える眼鏡姿だった。


「ちなみに稼働時間は?」


「実質無限です」


「え?」


「バーバヤーガの核融合炉を改良、搭載していますので」


「ああ、そういう……」


「敵が光をこの機体以上に精密制御出来ない限り、1mの金属壁くらいなら0.01秒も掛からず両断出来ます。ちなみに光は見えません」


「可視光じゃないの?」


「はい。ただし、減衰距離の設定を間違えると背後のものまで斬り飛ばしてしまうのでそこは注意でしょうか?」


 言ってる傍から爆発したドローンと同じようなものを次々にシラヌイが全方位に見付けてロックオンしていく。


「ちなみに超電導推進で永続的に飛べます。ただし、排気で温度感知サーモに居場所がバレますし、超電導化して浮かんでも位置がバレます」


 だが、まだレールガンの弾ように射出された機体は上空へと昇っていた。


 凡そ高度3000m程まで登っただろうか。


 小型のマスドライバーのようなもので吹き飛ばされたらしいのだが、東京のあちこちに見える敵の数は総数で8機にも及んでいた。


「量子光源を用いた無減衰疑似量子テレポート・レーザーは現代科学の精粋です。本来届かない場所にレーザーを照射する。ミクロ世界の現象をマクロで実現する【量子兵器クァンタム・ウェポン】俗称QWの一つですよ」


「とにかくスゴイ?」


「はい。なので、使い方さえマスターすれば、こんな事も出来ます」


 機体が落下し始めながら機体を一回転した。


 東京中に散らばっていたドローンが斜め上から次々に切断されて爆発する。


 だが、問題はレーザーなのに相手を直接照準していなかった事だ。


「これって……観測してない時としてる時の違いでレーザーの軌道が変わった?」


「はい。照準範囲が真っすぐではないのです。収束した光であっても、これらは変わりません。威力を集中しながらも直線で進まないレーザーは曲がるのではなく波のようにも振舞う」


「通常のレーザーとは照準方法も違うのかな?」


「はい。内部構造の自己観測システムと連動しており、特殊なものです」


 軽症者は出たようだが、それでも先程までの犠牲者のようには為らなかった。


 機体の両腕の手首の上辺りにあるガントレットのような部分には球面状の小さな部位があるのだが、ソレがレーザーを放出しているらしい。


 3km近い距離を減衰無しで敵の構造材を切断したのだとすれば、この機体は防衛軍の弾道弾迎撃用のシステムにも劣らない事になる。


『こちらレジア。悪いが反応をロストした。お前ら中継点壊したろ? 一応、敵の尻尾は掴んだが、握らされた感じだな。今、送信する』


 レジアから情報が来る。


 腰部の超電導推進による排気で落下速を落しながら自然公園の方へと向かう。


「これって何処だろう?」


 出て来たのは位置情報だった。


 日本の地図が映し出されて、すぐに検索が掛けられる。


「群馬県山中。検索しましたが、国有林地帯です」


「そこにいるって事?」


「罠は当然として……今回の生きている関係者が数年内に群馬県に入った記録が高速の料金所にありました。なるほど……」


「どういう事?」


「恐らくですが、零号計画の研究所の類か。実験施設でしょう。衛星情報を取得。光学偽装された300m四方の地域を確認」


「そこに今回の犯人がいるって事?」


「待っているか。あるいは何らかの手掛かりがあるかでしょうね」


「行ってもいい?」


「勿論。トレーラーを待って、そのまま行きま―――」


 その時、シラヌイがすぐに何かを察知したらしく。


 正面ディスプレイに映像が出された。


 ネットのものらしい。


『こんにちわ。日本政府の皆さん』


 その言葉と同時に何処かからのライブ映像らしきものの中に兎さん被りものをした白いスーツの人物がやってくる。


『初めまして。我々は零号計画隷下部隊【ヲシテ】。貴方達が40年前に封鎖した機密文書に存在を記されていた存在だ』


「ヲシテ?」


 映像には多国語で翻訳が載っていた。


「神代文字の一つですね」


 シラヌイが捕捉してくれる。


 まぁ、意味は分からなかったのだけど。


『我々の要求は二つである。米国へのアフターマン計画の開示請求及び日本政府による零号計画の完全破棄。これらの条件が飲まれない場合、我々は日本政府、政府要人並びに各行政省庁に対する無差別磁力爆撃を開始する』


 その言葉にシラヌイが目を細めていた。


『この動画の開始時刻より猶予は72時間とする。それまでに要求が呑まれなかった場合、どのような理由があろうとも攻撃は開始される』


 兎の被り者の人が被りものを取った。


 其処には単眼の男性らしき人がいる。


 そもそも瞳孔が鼻の上に一つしかない奇妙な造形はキメラ・ファッショと呼ばれる今時の人体改造ならば、可能であろうが、公安と軍の部隊の被害の後ではソレが特別な形なのだろうと思う人が多いかもしれない。


『過去の事だなんて宣ってくれるなよ? 我々が本気である事は君達ご自慢の治安維持部隊があのザマになったのを見れば、解ろうというものだろう』


 単眼の人が肩を竦める。


『我々は命を惜しむ段階に無い。また、一切の話合いもしない。これは正しく自爆テロと同じ捨て身の攻撃だからだ。攻撃されたからとテロ攻撃の時間を延ばしも縮めもしない。全てはもう動き出して、我々にすらも止める事は不可能だ』


 ギョロリとその大きな目が画面の先の誰かを見やる。


『政府諸君が賢明である事を祈る。また、これらの戦闘に巻き込まれるだろう全ての関係の無い日本人及び外国の方々には当方としては誠に遺憾である事と御悔やみを先に述べさせて頂く。では、72時間後に行動で解答を頂こう』


 映像が途切れる。


「シラヌイ。今のって?」


「どうやら動き出したようですね。なるほど、アフターマン計画をどのように流用したものか。日本政府も案外闇が深いですね」


「どういう事?」


「道行で情報を集めてから話しましょう。米国の計画がどういうものであったのかを……」


 大型トレーラーが来るまで数分。


 こうして機体を載せて群馬の山間部へと直行する事になったのだった。

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