第14話「編入」
エーミールを連れて帰ってから3日。
シラヌイが専用の体を造る為の場所を秘密の地下倉庫に置いて数日。
初めてお人形の形をしていないエーミールに会う事になっていた。
シラヌイは室内に3Dで投射されていて、いつもの全裸だ。
「もうすぐ目覚めるはずです」
「うん」
あの後、すぐに地下倉庫に大きなOPの抱えたバッグを展開したシラヌイは中から出て来た医療器具や水槽みたいなものをあちこちに並べて、エーミールをその中に突っ込み、何やら難しい治療をしていたらしい。
なので、あの時以来、エーミールは静かに顔しか見えない白い水槽の中で眠りながら処置を受けている。
「エーミールの体は結局どうしたの?」
「昔から持っていた色々を試して適合するもので肉体を復元しつつ、生体機能の調和と脳の増殖とエイヨウとやらの影響を除去していました」
今時の医療は昔の反省を生かして遺伝子単位からの改造を行い、遺伝的なエラー、不具合が起きないように人間に優しい医療を目指しているのだと言われている。
【ストーン・アース】と呼ばれた時代には生体細胞を機械で代用する思想が主流だったせいで人間の細胞が本来持っていた能力を不完全にしか代替できないものの、特殊な能力を得る事がステータスで主流の考え方だっとか。
しかし、そのせいで多くの人々の平均寿命が縮まった。
「寿命とか大丈夫?」
「ええ、昔、私が使っていたものですから」
「シラヌイが使ってたってどういう事?」
「AIプログラムである私は肉体を好きに入れ替われますが、当時に使っていた人型躯体は人間の脳を移植しても使えるタイプだったので」
「シラヌイってそういう事も出来るんだ。確か特定のチップや回路、現実の媒体に依存しないハイエンド仕様のAIって民間規格じゃ存在しないんじゃなかった?」
「ええ、軍用AIだったので。この子には私が知る限りで最高のものを用意しました」
当時は易いパーツを使えば、それだけ寿命が縮まったので必死にお金を稼いで高いパーツを買い替える人達が一杯いた。
そのおかげで生体置換工学を用いた機械式の人体パーツを造っていた大企業は大儲けしたのだとか。
しかし、それが問題視されて、今は人間由来の少し高いけれど、安全な遺伝子工学主体のパーツが使われるようになり、平均寿命はこの50年で急速に回復。
今では未だに克服出来ない病原体に掛かる以外では人体の機械化置換によるサイバネティクスは単純に肉体を強化する以外の側面ではあまりされていない。
「取り敢えずは取得した各種の臓器の細胞から新規臓器の生産。脳以外の一体式IPS細胞パッケージング生産で肉体の予備を造っています」
「何だかスゴそう」
「工業用特殊遺伝工作用座位群を用いた各種追加機能の除去と信頼性の高い肝細胞由来の高速自己再生機能の追加。減っていた寿命を回復させる目的での細胞の初期化と同時に新型細胞での脳の遅滞置換。他にも諸々」
「何か難しそう……」
「本人の人格と精神を保護したままに傷付いた細胞を別の細胞で置換する脳の細胞置換技術は元々が【ドッペル・ラウンド】の頃に造られたものです」
「人格をAIに移植してた時代の事だよね?」
「ええ、今では世界経済に食い込む企業体の上位層が行うくらいの施術ですが、昔の技術を完全に再現出来ているわけではないのでこちらの方が上回りますね」
「シラヌイの方がスゴイの?」
「勿論です。後、鳥になりたいとの事でしたので個人飛行専用機を取り寄せて改造しておきました」
「専用機? そう言えば、昨日何か届いてたけど」
「個人が装着するタイプです。主に重力低減用に開発されたコロニー技術の一つである抗重力作用のある超重元素を用いた代物を取り寄せました」
「ええっと、確かコロニーの芯に使われてる超磁力浮体の原材料、だったっけ?」
「現行1gで135.32$。殆どは採算に合わず商業ベースではほぼ使われないフライト・システムの最新素材です」
「高い……」
「ええ、同意です。これを使えば、大抵のものをフワフワさせる事が出来るのですが、とにかく造るのに莫大なエネルギーと加工の手間が多い為、人類規模での宇宙進出に使われるのが殆どです」
「宇宙船とか?」
「はい。個人用装備で使うには最低30グラムは必要なので案外高く。まぁ、これがOPなどの兵器類に未だ殆ど転用されていないのは価格故だと思って下さい」
話し込んでいる間にも横にしていた白い水槽の蓋が開いた。
中では体に繋がっていた沢山のコードが引き抜かれていく。
「あ、アズールとおねーちゃん」
目を開いたのは……何か私に似た小っちゃい子だった。
10歳くらいだろうか?
「僕、あれ……? 普通の体?」
起き上がったエーミールが自分の体を見て、シラヌイが持って来た鏡を手渡されてからあちこちを確認していた。
「エーミール。シラヌイが体を作ってくれたんだよ」
「そうなの? おねーちゃん」
「はい。そうなのです」
「あ、ありがとう。おねーちゃんが欲しい機能とか付けなくていいの?」
「顔を復元すると壊滅した組織と関係のある者達に特定される可能性があるので、そちらは運用者基準にしました」
「ウンヨーシャ?」
「アズール・フェクトの顔を元にしたという事です」
「アズールの?」
「これで姉妹に見えるでしょう」
シラヌイが横から蜘蛛型のドローンで優しくエーミールを起こしてタオルを一杯使って内部に入っていたジェルを体から拭いていく。
「アズールと同じ顔……嬉しいな」
エーミールがニコリとした。
「そう?」
「うん。でも、鳥さんにはまだなれなさそう」
「がっかりしないで。エーミール。シラヌイが飛べる方法を考えてくれたみたい」
「そうなの?」
「うん。ご飯食べて落ち着いたら、お話して貰えばいいと思うよ」
「ご飯……それってエイヨウ?」
「違います。食物、食事、貴方の周囲の人間がしていた栄養補給用の物体を口に入れる行為で使われるものです」
「あ、それ知ってるよ」
エーミールの体をまだあるタオルで拭いてあげる。
おじさんと一緒にいた頃の自分を見ているみたいに思えた。
「衣服をどうぞ」
「フク? 新しい機能?」
「違います。服とは貴方が昔に繋がれたような置換式の生体構造ではなく。様々な肌に触れても良い素材で造られた保温機能と共に人体保護を目的とした代物です。貴方の傍にいた人々が使っていた道具ですよ」
「ドーグ?」
エーミールが自分の股間を見ていた。
「取り敢えず、『着る』を覚えましょう」
シラヌイがドローンで下着を持って来て、エーミールに着替えの着方をレクチャーしていた。
何とか言われた通りに下着と白いワンピースタイプのドレス型の衣装を着込めたエーミールの頭を撫でる。
「偉い偉い」
「え、えへへ……アズール、おねーちゃん。ありがとう」
「行こう。エーミール」
「っ、うん♪」
こうしてエーミールと初めて朝ごはんを食べたのだった。
エーミールは食べた途端にビックリした様子で思わずスプーンを落してしまった後、ちょっとこっちを見てから頷いてあげると笑顔になって、ご飯を口元に付けながら、新しいスプーンで沢山おかゆを食べていた。
どうやら、シラヌイのご飯は凄く美味しいと思ってくれたらしかった。
これからは三人でご飯が食べられると思うとちょっとフワフワした気持ちになる。
エーミールの口元を拭きながら、何だか穏やかな気持ちになれたのだった。
*
「アズール。行ってらっしゃい」
エーミールがシラヌイに教えて貰った仕草で手を振ってくれた。
「うん。行ってきます。エーミール。シラヌイ」
この数日、準備していた事を今日実行する事になっていた。
すぐ近くにある学校に入る事になったのだ。
地球が氷河期に入り始めたと言っても、宇宙開発事業が加速するに連れて、地球規模での温暖化政策や各種の宇宙事業による地球の過熱計画が進んで久しい。
そのせいで地球各地の四季は昔と違っておかしな事になっているらしいけれど、大抵は夏と秋と春を行ったり来たりしている。
(タイタンにいた時は夏だったから、過ごし易い季節だといいな……)
今は夏なので薄いシャツに短いスカートの夏服で登校しなければならないらしい。
白い上着に紅いスカート。
通気性の良いシール型のソックス……昔は綿やシルクのようなもので造られていたらしいが、今は透明な使い捨てのソレを履くのが習わしだ。
「♪」
昔の女性はムダ毛処理という事をしなければならなかったらしいけれど、肉体を置換する事が出来るようになった時代頃からは遺伝するタイプの能力付加や体質付加が一般化した事で特定の部分に毛が生えないとか。
もしくは肉体の形や性質を殆ど左右出来るようになった為、必要無くなっている人類が9割以上だろう。
(そう言えば、昔の人はお肌の手入れとかもちゃんとしないといけなかったんだって動画で言ってたけど、UVカットとか今時してる人いるのかな?)
外見だけではなく様々な生体機能についても今の時代は遺伝子操作が日常的に行われている。
外見を弄る遺伝子操作は昔からお金が掛かるものだったが、体臭を薄くしたり、内臓環境を強靭にしたり、毛髪を増量したりというのは今では凡そ100$単位で全て解決出来る事だ。
自分の子供にもそういう能力を引き継がせる事が出来るので不便を解消する為の仕事や道具は消えてしまったらしい。
「あ、見えて来た」
徒歩5分の場所にある大型教育ビルディングはその大きさだけで圧倒されてしまうような太さがある。
5階建て30mの高さがあり、内部は各階層で庭が置かれたバイオスフィアとして設計されていて、シェルター代わりにもなる。
周囲1km四方を大きな壁に囲われたお嬢様学校は都内で此処だけらしい。
【都立総合華南女子学園】
通称はカナン女子。
各国では行われている閉鎖都市開発の技術が取り入れられた都内唯一の地下大深度にまで伸びる施設を使う場所だ。
全面ミラーコートされた外壁や強化硝子がちょっと眩しい。
日本各地には此処よりも広大な面積を持つ私立が幾らかあるらしいのだが、公立で行ける場所は此処だけだとか。
学生証である制服の胸元の小さな黄金色の菊と刀を組み合わせたエンブレムのバッジが生徒の証だ。
各種のセンサーで計測された体格や容姿から本人認証を行っているので警備員が3人いる大きな正面ゲートを潜り抜けるのは不審者には不可能だろう。
今時は平和と言われている日本でも各学校は壁と【自動銃セントリーガン】による正面ゲートの護りは一般化して久しいらしい。
欧米と違って使用率がほぼ0であるという実績はきっと誇れるものだろう。
「よし。行こう……」
ゲート内部に踏み込んでちょっと緊張しながら通り抜けると正面玄関が見えて来て、内部には学校に通う人達が沢山いた。
多くの人達は日本人の中でも税金を億単位で払っている海外で言うところのハイグレード層の家庭育ちだ。
日本人的な顔立ちに黒髪の子が4割、金髪や赤毛の子が2割、残りは混血の子と外国人らしい。
きっと、綺麗という概念的には上位の子達なのだろう。
故郷だとよくいる感じの顔立ちなのでよく分からなかったのだが、日本人の顔立ちは欧米と違って画一化されていないと言われているのは本当だったのできっとちゃんと今時の遺伝形質を持っているという事なのかもしれない。
「ええと」
内履きと外履きという概念が昔はあったらしいのだが、今はそういった事はなく。
学校のウォッシュ・ゾーンと呼ばれる玄関口を歩けば、大抵は靴底や靴そのものの埃や汚れを落とせるので普通に外を歩いている靴で屋内に入っても構わない。
電源式の方が落ちるけれど、よく無電源式のものが一般的には使われている。
「ふかふかだ」
電源式で少しブラシのように長い毛の絨毯。
靴底の汚れを落としてくれるソレの一帯を抜けて構内に入る。
すると、3Dホログラムの構内掲示板の下に新入生の向かうべき方向らしいものがひっそりと映し出された。
その矢印に沿って生徒を避けるようにして歩いて行くと。
何故か人気の無い場所に出る。
通路の先にある鉄製の扉を開くと内部には複数の女生徒が体育館というらしい運動場の一角に何故かドローンらしき廃材の山が出来ていて、その上に腰掛けて、こっちを見下ろしていた。
「おう。もういーぞ。電音」
「はーい。ヘッド」
ドローン廃材の山の一番上に座っているのは雀斑が付いた顔の赤毛で顔を遺伝子操作で弄っていないのだろう少女だった。
瞳のタイプ的には三白眼というのだろうか。
目付きが微妙に悪い人みたいに見える。
そう、あの蛇先生みたいな感じなのだが、妙に愛嬌というのだろうか?
とっつき易そうな感じがするのはこの人の魅力なのかもしれない。
「うわ。ヘッド。こいつガンギマリ過ぎじゃ……何処なら遺伝子弄ってないか分かりません。さすがにウチ系列の遺伝子操作クリニックでもここまでのはまったく見たことないです」
「美子。あんま悪口は止めとけ」
「あ、はい」
ヘッドと呼ばれた女の子の下には3人の同じ制服を着込んだ子達がいた。
デンネと呼ばれた何処か鼠みたいにも思える身長が小さな子は最新のヘッドフォン付きのバイザーを被っていて、手にフィンガーデバイス。
AR情報を弄る時によく使うとされる手袋型の入力装置を付けていて、掲示板の矢印はもしかしたら操作されていたのかもしれない。
ビコと呼ばれていたガンギマリとか言っていた子はギラギラだった。
手や首や髪に沢山カラフルな装飾品を付けていて、金属製のソレが動く度にちょっと音を立てている。
「………」
「野薔薇。オメェは何か言えよ。ほら、新入りだぞ」
「あ、どうもこんにちわ。私達カナンをシマにしているバックヤードってチームです」
一人で今時珍しいARを使わない携帯ゲーム機でゲームをしていた声の小さい子がペコッと頭を下げてくれた。
髪がフワフワ縮れていて、瞳が見えないし顔も見えないし青髪なので表情はまるで分らない。
「ええと、こんにちわ。此処がショクインシツ?」
一応、可能性があるので聞いてみる。
「んなわけあるか!? 天然か!? 天然ちゃん装ってんのか!? テメェ」
ヘッドと呼ばれた子がこっちをジロリと見ていた。
「はぁ、テメェがあのヤバ女の知り合いっつーのは割れてんだよ」
「ヤバ女?」
「2年前に学校卒業した此処の支配者様の親類か遠縁か。あるいは関係者なんだろ? トボケても無駄だぜ。ネタは上がってる」
紙で折ったらしい翼のあるモノが飛んで来て、それを手に取って開いてみる。
「ええと、紹介者名簿? あ、レリアさんの名前がある」
「あの女帝レリアをさん付けとはテメェどこのもんだ? あの奴隷商にして兵器商の関係者なんざ。世界中を見ても数える程しかいねぇはずだが……」
「ジョテー?」
「あくまで知らねぇフリなのか。チッ、まぁいい。言っとくぜ。今のカナンのシマは全部バックヤードが仕切ってる。無依存無害系のリアルやアンリアル系の電子ドラッグから始まって、各種のテキヤの出店、フロントのコスメ格安の遺伝子クリニックも全部だ。つまり、今更戻って来たテメェの後ろの女帝様にゃ一円も払えねぇ」
「ええと?」
「アタシらは何も喧嘩を売ってるわけじゃない。此処で何かしたいなら、アタシらのショーバイの邪魔さえしなけりゃ、何も言わんさ。オーケー?」
「商売の邪魔? 此処って学校だったような?」
「はぁぁ……まぁいい。ちゃんとスジは通したからな。何か化粧品やドラッグやクリニックやる時はアタシらに言え。いいな? 新入り」
「うん。後でシラヌイに聞いてみるね」
「あん? お前んとこの執事か何かか? とにかくだ。話はこれでお終いだ。とっとと戻―――」
「ヘッド!! 生徒会の連中だ!! クソ!? ドローンが全部突破された。またか!!」
ドカドカと足音がしたと思ったら、スーツを着込んだ人型の何故か女性みたいな髪型をしたドローンが次々扉から突入して来て、左右に整列した。
その中央を数名の人達が歩いて来る。
中央を歩く人以外はみんな今時骨董品な眼鏡を掛けている。
ファッションでも掛ける人はいるのだが、中々見ない個性的な外見だ。
「またですのね!! 荻さん!!」
どうやらヘッドというのが本名では無かったらしい。
そばかすの人はオギというのだろう。
やって来た中央の人は長い金髪に薄い碧眼で左目の横に金属製のインプラント・マーカー……金属光沢の線が頭部に流れ込むように引かれていた。
どうやら頭蓋の一部が金属補強されているらしい。
「おう。副生徒会長様のお通りかよ。此処はバックヤードの領有域だ。勝手にドローンを侵入させるのはルール違反じゃないか?」
「出資者規約第5条9項。構内で問題行動を起こした人物に対しては領有域優先権を一時的に無効と出来る」
「問題? アタシらは新入りに挨拶してただけだぜ?」
「はぁ、このメル・クロイツフェルトの目が黒い内は横暴なんて許しませんよ」
「解った解った。新入り連れてとっと帰りな。企業体のお嬢さん」
「その呼び名も止めて頂きたいものですね。荻順子さん。それに鹿島電音さん。四方美子さん。倉田野薔薇さん。貴方達もそろそろ時間ですよ。戻って講義を受ける準備をしては如何かしら」
「はいはーい。そーしまーす。クロイツフェルト副生徒会長様~」
デンネと呼ばれた子がすぐにその場から降りて背後にある通路に向かっていく。
それに続いて全員がその場に背を向けた。
「新入り。忘れんなよ。あ、それとそいつの後ろの連中には気を付けろ。これはサービスだ。クロイツフェルト証券って言えば、分かるだろ。解らなかったらネットで検索しろ!! いいな」
「余計な事を……はぁぁ……新い、ごほん。アズール・フェクトさん。でよろしいですわね?」
「あ、はい」
「まずはこのカナンの生徒会として登校初日からこのような事に巻き込んでしまった事を深く謝罪致します」
頭を下げられて、吃驚してしまう。
「ええと、何もされませんでしたよ?」
「ええ、それは勿論。取り敢えず、一時限目の単位は差し上げますので個人単位での講義予定はお休みして生徒会の方で事情を説明させて下さい」
「はい。副生徒会長さん」
「メルと呼んで下さい。副生徒会長と呼ばれるのには飽き飽きしているところでしたので。それとクロイツフェルトの家名も出来れば呼ばないで頂ければ嬉しいですわ。注文が多くてごめんなさいね」
手が差し出された。
これが握手というものなのだろう。
「じゃあ、メルさん」
「ええ、歓迎しますわ。アズール・フェクト。このカナン女子にようこそ」
背後の眼鏡の人達がパチパチと拍手してくれる。
こうして学校生活というらしいものが始まったのだった。




