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王の頼み

「此度は我の願いを聞き入れ集まってもらったのだ、畏まることはない。顔を上げてはくれぬか」


 王の語りかけは威厳に溢れながら柔らかい声色だった。

 片膝をつき頭を垂れていた自分たちはそろそろと頭を上げる。


「火急の事態ゆえ儀礼の類は全て取り払い、状況を伝える」

「我が国は現在、東より迫り来る死者の大群に脅かされておる」

「調査隊の尽力と学者の計算によって凡そ(おおよそ)の発生源は特定できた」

「死者退治に適した最高の武具、馬、装備、及び後追いの輜重隊は準備させてもらった」

「何よりもそなたたち、考え得る最高の人材に集まってもらった」


 王は一人一人の顔をしっかりと見つめ、語りかける。


「最強と誉れ高く、恐れを知らぬ勇者イグニス」

「死者退治の専門家にして、各地を渡る火葬魔女リリー」

「至高の狩人でありながら、幾度もの戦争をくぐり抜けた生還者ハンス」

「希代の鍛冶職人であり、武芸にも通じた剛力無双ガーランド」

「佇むだけで浄化の結界を纏う聖域乙女セイラ」

「死者の大群を恐れぬ荒馬を飼い馴らす牧童シトラス」


 自分のような唯の御者役に過ぎない男にすら、真剣に見つめる王の視線に使命感が湧いてくる。


「この国に住む民の命運は、そなたたち6人の肩にかかっておる。褒美も出来る限りのものは取らせよう。過酷な旅に送り出すというのに帰ってからの褒美になることを心苦しく思うが、どうか引き受けてくれまいか」

「生きる民たちの希望を繋ぎ、死した民たちの絶望を断ち切ってはもらえないだろうか」

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