始まりの日
この駄文を読んでくれる気になってありがとう。
自分以外が死んでしまおうとどうでもいい自分が1番大事だ、皆死んでしまえばいい。
人間なんて、男も女も俺を含め皆クソだ、そんな感情を秘めて 生きてきた俺ももう21歳になり大学を卒業する。就職も公務員試験に合格し、あとは単位を取り卒論を提出するし、国家試験に向けて勉強をしていく。
これから、先ただ働いて家に帰って飯を食って風呂に入り寝る、そしてまた働くそんな退屈で刺激のない日々だがなんとなく幸せな日々が続いて行くのだと思っていた。
しかし、そんな日は来なかった。忘れもしない、2020年5月5日子供の日、まだ大人になりきれていない俺は日本、いや地球ではないどこかに消えていった。
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2020年5月5日 10時03分 ○○大学 教室
「ここの問題の解説いる人」
と国試対策を担当している中田が聞くと数人が手をあげる。
俺は今年、国家試験をうけるのでその試験対策を受けにここ何日か大学に来ている。4年生は就活で内定をもらうと国家試験対策の為に半ば大学に強制的に登校させられる。大学も合格率を上げたいのだろう。
「なあ、この後ゼミのみんなで夜飲みに行くんだけど行かね」
俺の隣に座る、野原美波が俺に小声で聞いてくる。
美波と女みたいな名前だが、元ラガーマンでゴリゴリの男だ。
「ゼミって、本橋も来るんだろ、お前知ってるだろ俺があいつに振られたこと」
そう俺はつい最近振られたのだ。ただ俺が勝手に好意を抱いてそして砕かれたのだ。
「いや、だからだろ。なんかお前達が仲悪いと俺が気まずい。」
「いや、いい。俺は1度いらないと思った物には2度と関わらない」
「でた、サイコパス笑、まぁそうかわかったよ。」
美波は苦笑しながら俺の顔を見た後に、少し悲しそうな顔をした。
そんな顔するなよ、俺は、
「美波、やっぱり」
「おい、原口、野原、私語はやめろ」
と注意されて俺の言葉は遮られた。
「じゃあ、次のプリント前から渡すから後ろに回していってくれ、、あれプリント研究室に置いてきたか、ちょっと待っててくれ」
と中島が教室を出ていく。
時間を確認するために腕時計を確認する。授業は1限からで10分の休憩を挟み3限まである。
「10時9分か、まだまだ時間あるな」
1コマ、1時間30分で一限は9時10から10時50なのであと39分残っている。
乾いた喉を潤すために、カバンから購買で買ったペットボトルの水を取り、口に運ぶ
次の瞬間、目の開けられない光が教室を包み、俺たちは消えた。
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